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ダニエル書6章

2017年07月27日 21時17分20秒 | ダニエル書
今日からダニエル書後半、預言部分となる。ダニエルについてではなく、ダニエルが一人称で語る神のことばである。ダニエルはこれが、自分の人生を超えて公に伝えられるべき神のことばとして記録した。そこでまず、後半の歴史的な位置づけを確認しよう。
 1)バビロン(ネブカデネザルの治世)の出来事(1-4章)
 2)バビロン(ナボニドスーベルシャツァルの治世)の出来事(5:1-30)
  7章:四つの獣の預言、8章:雄羊と雄やぎの預言
 3)メド・ペルシャ時代の出来事(5:31-6:28)
  9章:70週の預言、10-12章:ダニエル最後の啓示(エルサレム帰還2年後の啓示)
 つまり、前半は後半の歴史的な背景となり、7、8章は、バビロン帝国末期の預言で5章の間に挿入されるべき内容である。9-12章は、メド・ペルシャ時代で、内9章は6章の出来事とほとんど同時期に起こり、10-12章は、エルサレム帰還の2年後に語られたものだ。
まず7章の預言であるが、これは、すでに2章で語られたネブカデネザルの夢の繰り返しとなる。2節「海」は人類を表し、そこから現れる四つの獣は、四人の王を表している(17節)。つまり海からあがってきた最初の獣(4節)は、巨像の金の頭、バビロンに対応する象徴である。第二の獣(5節)は、同じ巨像の銀の胸と両腕(メド・ペルシャ)に対応、第三の獣(6節)は、青銅の腹ともも(ギリシヤ)、第四の獣(7節)は、すねと足(ローマ帝国)に対応する。これらは人類を象徴する海から上がってきたのだから、人間的な起源を持ち、ダニエルの時代からキリストまでの期間に興亡した諸帝国を象徴している。
また2章ではこの後に、人手によらずに山から切り出された石が、像を打ち砕き、永遠に地を支配する、メシヤ到来の預言が語られていた。永遠ではない人間的な起源による獣たちの王国に対照的なメシヤによる神的な起源による永遠の王国が興る終末史観が示されている。7章も同様である(13-14節)。だが、7章に特異な記録もある。十本の角であるが、それをどう捉えるか。地上の王たちによる支配からメシヤによる永遠の神の御国の実現の間に起こる出来事という流れで読めば、それは、終末前の「反キリスト時代」のことになるだろう。実際、ダニエルは言う。「その角は、聖徒たちに戦いを挑んで、彼らに打ち勝った。しかしそれは、年を経た方が来られるまでのことであって」(21節)と。つまり、キリストが再臨される前、最後のこの世の支配者である反キリストによって聖徒たちが迫害される出来事であり、ヨハネの黙示録では、ちょうど13章の象徴表現に対応する。
大切なのは、これらの夢が、ダニエル自身が考え出したものではないこと、つまり神によって与えられたものである。ダニエルは、この夢を見ることにより、恐怖に包まれるが、「このことを心に留めていた」という。聖書を読むことは、神のことばを心に刻むことである。神のことばが心に根をおろすようにすることである。やがて地上の諸王による支配は終わり、永遠の神の御国の支配の時代に入る、反キリストは滅ぼされ、神の民は終りの時にキリストと共に支配する。そのような神のみこころが動いていることをしっかりと覚え、神に生きる歩みを進めさせていただこう。
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