ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『蜜蜂と遠雷』

2017-01-12 21:29:36 | 
 今日は、お茶のお稽古。親の具合が悪い時は、行ってすぐ帰っていた感じだった。今日は、他の人のお稽古を見たりして、ゆったりと過ごす。お稽古ができて、涙が出そうになるほど、うれしかった。こうして遊べるのも親が健康だからこそ。親に感謝だ。
 
 道を歩いていて、白梅や水仙が咲いているのに気づく。白梅も水仙も私の好きな花なので、見つけるとなんかうれしい。心に余裕が出てきたから、植物にも気づくようになったのかな。

『蜜蜂と遠雷』 恩田陸
 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
 友達がおススメしてくれた。これで恩田陸は直木賞を取るに違いないと。音楽に疎い私がしり込みしていると、音楽に詳しくなくても分かるから読め!と。
 友達の言葉を信じて、読んでよかった!音楽の知識がなくても大丈夫。文を読んでいて、音楽が聞こえてきそうだ。この本に出てくる曲をCD化したら、売れるだろうなあ。
 恩田陸は、ここまでコンクール出場者や審査員の気持ちを書ききるなんて、どれだけ取材をしたのかと思ってしまう。2段組み500ページの本だが、一気に読んだ。読んでいて不覚にも涙がこぼれた場面がいくつかあった。読んでいて幸せを感じる本だった。読んでしみじみと「いい」と思った。
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