『Phantom INTEGRATION』 ニトロプラス
今やエロゲの枠を飛び越えて
『まどか☆マギカ』『シュタインズゲート』等を大ヒットさせているニトロプラス、
その記念すべき第一作です。
2000年2月に無印が発売され、様々な形でリメイク・フィードバックを繰り返していますが、
私は2009年発売のINTEGRATIONを購入しました。
CG古い、CVなし、でもエロはあり、とのことで、
割と発売当時の作品に近いものをプレイできたかと思います。
・シナリオ 75~85点
ハードボイルド。その一言に尽きます。
平凡な高校生である主人公が暗殺者としての才能を見出され、
ギャング集団に雇われる最強の「ファントム(組織ナンバーワンの暗殺者の称号)」となる…。
…もう、このあらすじだけで、
とても真顔ではいられない厨二力を感じることができるわけですが、
実際にプレイすると、暗く陰鬱でストイックな雰囲気に呑まれてしまうからすごい。
シンプルな文体のおかげで、2000年という古さをあまり感じずにサクサク進められます。
時事ネタやパロネタを入れていない、というのはこういうところで強いですね。
時代を感じるのはむしろ、ヒロイン達の「我の強さ」でした。
主人公と情を交わしていようと、譲らないものは譲らない。
そこがキャラクターとしての厚みになり、物語を面白くしているのは確かなのですが。
「元・ギャングボスの情婦」がヒロインとして登場するんだから、この頃は自由だったんだなあ…。
メインヒロインのアインが、こう…
「感情をほとんど表に出さず、でも主人公を大事に想っており、
彼に黙って命を投げ出す銃が得意なヒロイン」
なわけで…。
人間、そう簡単に性癖って変わらないよなあ、と思った次第です…。
・グラフィック 50~60点
まあ、2000年ならこんなもんかな、という。
この後ニトロプラスには籍をおかず、イラストレーターもほぼ廃業した女性が原画師。
そんなわけで、どちらかというと「漫画」に近いような絵柄です。
キャラデザも媚びを考えず、自由になさっている感じ。
キャッチコピーで「銃器を3Dモデリングで再現」と入れていたようなので、
そこがセールスポイント。
ただ、2000年ならともかく、今見ると特に感嘆するものではないかな…。
・音声 30~40点
CV、ありません。
パートボイスとかでなく、純粋にゼロ。さすがにちょっと寂しいですね。
BGMもはっきりと古さを感じるラインナップ。
ただ、3曲あるEDテーマはどれも素晴らしい。
いとうかなこさんではなく、Hassyさんが歌唱。
どれもこの作品らしい、あれだ、雑にいうと洋画っぽさがあります。
・システム 40~50点
ニトロ作品が軽くスムーズに動くとは最初から思ってないのでいいんですが、
2000年だと他の作品もこんなもんだったのかもしれません。
本編中、出撃の度に「銃器を選ぶ」画面になるのが特徴。
いやごめん…どれでもいいです…とは虚淵氏には口が裂けても言えない…。
CGギャラリーの下に、ナチュラルに「GUN LIBRARY」があるのもどうかしてます。
総評
ニトロの原点。
ダーク世界でバトル×ヒロイン、というのがここから確立されています。
地味だしCVないしCG古いけど、ベスト盤が出てるのでそちらを購入してみてはいかがでしょうか。
今やエロゲの枠を飛び越えて
『まどか☆マギカ』『シュタインズゲート』等を大ヒットさせているニトロプラス、
その記念すべき第一作です。
2000年2月に無印が発売され、様々な形でリメイク・フィードバックを繰り返していますが、
私は2009年発売のINTEGRATIONを購入しました。
CG古い、CVなし、でもエロはあり、とのことで、
割と発売当時の作品に近いものをプレイできたかと思います。
・シナリオ 75~85点
ハードボイルド。その一言に尽きます。
平凡な高校生である主人公が暗殺者としての才能を見出され、
ギャング集団に雇われる最強の「ファントム(組織ナンバーワンの暗殺者の称号)」となる…。
…もう、このあらすじだけで、
とても真顔ではいられない厨二力を感じることができるわけですが、
実際にプレイすると、暗く陰鬱でストイックな雰囲気に呑まれてしまうからすごい。
シンプルな文体のおかげで、2000年という古さをあまり感じずにサクサク進められます。
時事ネタやパロネタを入れていない、というのはこういうところで強いですね。
時代を感じるのはむしろ、ヒロイン達の「我の強さ」でした。
主人公と情を交わしていようと、譲らないものは譲らない。
そこがキャラクターとしての厚みになり、物語を面白くしているのは確かなのですが。
「元・ギャングボスの情婦」がヒロインとして登場するんだから、この頃は自由だったんだなあ…。
メインヒロインのアインが、こう…
「感情をほとんど表に出さず、でも主人公を大事に想っており、
彼に黙って命を投げ出す銃が得意なヒロイン」
なわけで…。
人間、そう簡単に性癖って変わらないよなあ、と思った次第です…。
・グラフィック 50~60点
まあ、2000年ならこんなもんかな、という。
この後ニトロプラスには籍をおかず、イラストレーターもほぼ廃業した女性が原画師。
そんなわけで、どちらかというと「漫画」に近いような絵柄です。
キャラデザも媚びを考えず、自由になさっている感じ。
キャッチコピーで「銃器を3Dモデリングで再現」と入れていたようなので、
そこがセールスポイント。
ただ、2000年ならともかく、今見ると特に感嘆するものではないかな…。
・音声 30~40点
CV、ありません。
パートボイスとかでなく、純粋にゼロ。さすがにちょっと寂しいですね。
BGMもはっきりと古さを感じるラインナップ。
ただ、3曲あるEDテーマはどれも素晴らしい。
いとうかなこさんではなく、Hassyさんが歌唱。
どれもこの作品らしい、あれだ、雑にいうと洋画っぽさがあります。
・システム 40~50点
ニトロ作品が軽くスムーズに動くとは最初から思ってないのでいいんですが、
2000年だと他の作品もこんなもんだったのかもしれません。
本編中、出撃の度に「銃器を選ぶ」画面になるのが特徴。
いやごめん…どれでもいいです…とは虚淵氏には口が裂けても言えない…。
CGギャラリーの下に、ナチュラルに「GUN LIBRARY」があるのもどうかしてます。
総評
ニトロの原点。
ダーク世界でバトル×ヒロイン、というのがここから確立されています。
地味だしCVないしCG古いけど、ベスト盤が出てるのでそちらを購入してみてはいかがでしょうか。
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