静岡の親戚から今年も新茶をいただきました。
【子規365日】■5月10日
茶袋に新茶と書きて吊(つる)したり 1898(M31)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
伊藤美樹 絵「春夏秋冬を楽しむ くらし歳時記」成美堂出版より
日本茶の種類です。
《新茶》の種類
今年摘んで製した茶。初夏の頃に市場に出る。香が新鮮。走り茶。
・さらさらと溢るる新茶壺の肩 羽 公
・新茶汲むや終りの雫汲みわけて 久 女
・新茶来て小さき壺にややあふる 秋桜子
横田正知編「写真 俳句歳時記 夏」現代教養文庫 より
谷口 幸璽さんのコメントです。
《喫茶去 (谷口幸璽)
人形町の「喫茶去 快生軒」、近くに水天宮があるので「快く生まれる」、私の女房が働いていた喫茶店だ。入口の上に木魚が置かれているように、もう先々代になろうか、佐藤暠祐翁は仏教通で、私が仏教雑誌の編集者だったもので、とても可愛がってくださった。曹洞宗の高階瓏仙禅師と親交があり、「喫茶去」も禅語で「まぁお茶でも、おあがり」」という意味だ。下町ふうに言えば「まぁうまいコーシでも、おあがり」。翁は曰く、コーヒーの味覚は「春の日に蛙の鳴くが如し」‥‥深い!》
zoominさんのコメントです。
《順天の思い出 (zoomin)
韓国 全羅南道 順天市の郊外に楽安邑村民俗村があります。その近くにある金銭寺という「半農半禅の寺」にお邪魔して、当時住職の智虚禅師にお茶をいただいたことが思い出されます。寺で栽培しているお茶の畑にも案内してくださいました。その畑は日本のような、こんもんりとしたお茶の木が連なるきれいな茶畑ではなく、「ほったらかし農法」の茶畑でありました。
農薬や化学肥料を使わないことで茶の味がよくなるのです。とか、茶の摘み方で「一針二葉」に摘んだ時と「一針三葉」に摘んだ時の味の微妙な違いなど、色々興味深いお話をしてくださいました。一つの芽(싹または순)に対して開いた葉(깃발)が二枚付いている状態で摘むのが「一針二葉(一芯二葉)」、葉が三枚なら「一針三葉(一芯三葉)」だそうで、手摘みだからこんな微妙なことができるのだな、と感心しました。
いわゆる「害虫」が茶葉ではなく周りの雑草を食べてくれる話なども面白くうかがいました。同行した方に、日本語に翻訳して差し上げることができて、役に立ってよかったな、という思いもありました。
先日、N先輩から智虚禅師はご遷化されたと聞きました。ご冥福をお祈りいたします。 合掌》
農薬や化学肥料を使わないことで茶の味がよくなるのです。とか、茶の摘み方で「一針二葉」に摘んだ時と「一針三葉」に摘んだ時の味の微妙な違いなど、色々興味深いお話をしてくださいました。一つの芽(싹または순)に対して開いた葉(깃발)が二枚付いている状態で摘むのが「一針二葉(一芯二葉)」、葉が三枚なら「一針三葉(一芯三葉)」だそうで、手摘みだからこんな微妙なことができるのだな、と感心しました。
いわゆる「害虫」が茶葉ではなく周りの雑草を食べてくれる話なども面白くうかがいました。同行した方に、日本語に翻訳して差し上げることができて、役に立ってよかったな、という思いもありました。
先日、N先輩から智虚禅師はご遷化されたと聞きました。ご冥福をお祈りいたします。 合掌