映画を観た～チェ ３９歳 別れの手紙～

信念は、死なない。







ストーリー＆解説：1965年3月、チェ・ゲバラは忽然と姿を消した。様々な憶測が飛び交う中、カストロはキューバ共産党中央委員会の場で、ゲバラの手紙を公表する―。彼は再び、革命の旅を始めた。変装したゲバラは、1966年11月ボリビアに入国する。そこは大統領の独裁政権のもと、農民やインディオたちは圧政と貧困にあえいでいた。ゲバラのもとに次々と革命に燃える戦士が集まるが、ボリビア共産党の援助が絶たれ、ゲリラ軍は孤立していく…。

キューバ革命を成功させたチェ・ゲバラは、その地にとどまることなく、コンゴに遠征したあとボリビアに潜入、その地でゲリラ軍を率いボリビア政府軍と死闘を繰り広げたのち負傷、捕えられ処刑される――。20世紀最大の革命家と呼ばれたチェ・ゲバラの生涯を描く二部作の後編。支援を絶たれ孤立し、窮地に立たされながらも、理想を捨てることなく戦った男の姿を硬質なタッチで描写している。「チェと共に革命を体験する」ことに徹底的にこだわったスティーヴン・ソダーバーグ監督の、7年間のリサーチと執念、そして25キロもの減量に挑み、完璧な“ゲバラ像”を作り上げたベニチオ・デル・トロの熱い想いが伝わってくる。（goo映画）


【五つ星評価….☆】（☆←０.５）


『チェ　28歳の革命』での、凛々しく戦う姿とは対照的に『チェ　３９歳　別れの手紙』では、ずいぶんと弱々しいエルネスト・ゲバラを観ることができます。

明暗のまさしく“暗”の部分を見せられた感じですね。



それはいいのですが、前作に比べてチェがカッコ良くないんだよねwww

まったく農民達に尊敬されず、支援もろくに受けられない。

しかも、喘息のおかげでこっちが苦しくなってくるような描写が多かった。

ストレスなのか、まったく動こうとしない馬に大して、八つ当たりのようにナイフを刺しまくるチェの姿は、観ていられなかったです。

ボリビアよりも先に目を付けたコンゴでは、兵士の指揮の低さに流石のゲバラも挫折せざるを得なかったようですが、ボリビアでは、農民を味方に出来なかったのが最大の敗因でしょうか。

所詮、いくら指導力があろうとも、ワンマンでは太刀打ちできませんよね。

キューバ革命の時は、チェの他にもフィデル・カストロやカミロ・シエンフェゴスといった優秀なリーダーが存在していたのも大きいか。

作品としては、もう淡白の極みと言っていいでしょうwww

冒頭の、チェがカストロに宛てた手紙を、カストロ本人が読み上げるシーンは中々良かった。

いきなり、初っ端から“別れの手紙”読んでしまうとは思わなかったです。

この作品で非常に期待していた、チェの銃殺刑のシーンですが、Wikiに書いてあった死に様に比べると、あっさりしていましたね。

執行の際、執行役の兵士が躊躇したために即死させることが出来ず、何発も撃たれて絶命したらしいのですが、本作ではあまり克明には描かれていなかったですね。

真偽のほどは分かりませんが、チェの最期の言葉

「落ち着け、そしてよく狙え。お前はこれから一人の人間を殺すのだ」

を聞きたかった。

あと、無音のエンドクレジットが凄かったwww




余談ですが、本編鑑賞後半に空腹のおかげで腹が鳴って仕方がなかったwww

ただでさえ静かな映画で物音立てにくい状況なのに、腹を鳴らしてどうする…。

まぁ、彼女が隣にいたので何とか体裁は保たれましたが（本当かよ）、一人だったらと思うとゲロが出そうになりますね。

しかし、ちょっと彼女には悪いことをしてしまった。

ごめん。







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