カンガルー大陸をゆく!! ---福岡糸島編---

福岡・糸島に生息する研究者の日常。

Mr. Bank Man

2008-02-19 13:05:44 | Weblog
近所にMr. Bank Manと私があだ名するおじいちゃんが住んでいます。
かつてANZ銀行に勤めていて、商談で何度も日本に行ったことがある、
というエリートっぽい過去を微塵も感じさせない風貌。
やたらとなつこい性格。
しかし、知識や物を見る目はなかなか深く、お話しして面白い人物です。

その彼と、昨日帰りのバスで会いました。
帰国の日が近いので会うのはこれが最後かもしれません。
そのせいか、お話はいつも以上に幅広くなりました。

中国が、経済的発展にいかに貪欲であるか。
アラブの産油国のけた外れのお金持ちぶり。
実体験を交えた彼の話は面白いです。
ドバイの個人宅に招かれたとき、
水道の蛇口がすべて金でできていた、というウソのような話。
しかし、成金趣味に走っていた彼らも、
最近では教育や科学技術の向上にお金を使い始めたのだそうです。
外国から、相場の2倍の給与を払って
どんどんスペシャリストを引き抜いている、と。
日本は、気をつけなければいけない、と何度も言われました。

そして突然、こう言われました。
「日本では、男女差別があるね。男性は、女性を見下している」

・・・えーと、まあいろんな人がいるというか。
最近は変わりつつあるというか。・・・モゴモゴ。

「いや、ある。私が日本を最後に訪れたのは1990年代だが、
 銀行員の男性達は、同僚の女性をrespectしていなかった。
 彼女は、その場の誰よりも優秀だったのに。
 普段は、そういうことは分かりにくい。が、ひとたび酒が入ると、
 彼らの本音があからさまに分かった」

・・・あー、ありそうな話ですね。それは。

そして最後に、私に言いました。
「君は、smartな人だ。そして若い。21世紀は君たちの時代だ。
 世界にはたくさんのチャンスがある。
 チャンスが君の扉をノックしたら--それは必ず来るから、
 君は自分の頭で考え、そして必ずチャンスをつかみなさい。
 他の誰でもない、君がつかむんだよ。Good Luck.」

彼と握手して別れたあと、不覚にも、涙してしまいました。
彼の言葉は、人生の宝物になると思います。

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3 コメント

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Unknown (みさぽん)
2008-02-20 12:28:46
私も、おじさんの言葉に、感極まってしまいました。
私もがんばらねば!
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Unknown ()
2008-02-21 09:42:21
おお~!みさぽん!元気?
日本をエンジョイしてる?

オーストラリアに来て、
こんな素敵な人に会えて、スゴク幸せです。
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一期一会かあ ()
2008-02-27 23:54:46
宝物の言葉だね。
すばらしいな。
日本人として、一人の人間として、
がんばらなきゃと思うな。
平等にチャンスはやってくるんだと信じてさ。

あと少し、オーストラリアライフ。
ゆったりした空気、いっぱい吸い込んで帰っておいでね。
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