吹き荒れた風もおさまり，とってもすがすがしい朝ですね！布団を干して洗濯をして掃除，朝食の片付けとひと通り済ませました．
さて，昨夜TVのチャンネルを無為に選んでいて偶然にみつけた番組『爆問学問-爆笑問題のニッポンの教養』＠NHK総合． 「爆笑問題が学問という異質な世界に挑む異文化コミュニケーション番組」．．．ということで，太田・田中の両氏が研究者を研究室に訪ねてインタビューなどをするという内容です．
昨夜のゲストは，東京工業大学の井田茂教授．井田氏は惑星科学，特に惑星形成理論の分野で世界のトップクラスの方らしいです．先日発見された「地球に似た惑星」も井田氏が提唱されていた理論のど真ん中で見つかったそうです．File.003ということなので，すでにこの番組３人目のようですね．．．知りませんでした
昨夜も途中からしか観れませんでしたが，かなり面白かったですよ．
さて，上にリンクした放送記録の中の「爆笑問題の対戦感想」を読んでると，太田光氏が「面倒くさかったかな」とエライ反省してはりますが反省することはないと思います．収録は20分ほどオーバーしたため，放送ではかなりの部分がカットされたようですが，ディレクターがフォローしてはるように，これは太田氏の特性であり長所である「小さな疑問も見過ごさない」態度で，ワタシはけっこう好きです．まぁ，秘書田中がいてこその太田総理でしょうけどネ．．．一方で井田氏の返答も「科学者らしい切り返し」なのでしょうが，憶測で話しても面白かっただろうにという感想を書いているディレクターとワタシも同意見．
このあたりサイエンスカフェとの関わりとか理系・文系の違いとか専門家・非専門家の違いとかでいろいろと考えるところです．いや．．．というか，いつもこの「科学者らしい切り返し」をされておった者としても語りたいところ！
井田氏は，科学とは凡人がよってたかって積み上げていくもので，哲学とは一人の偉人が「突然わかっちゃったもの」というような話をしておられましたけど，うーん．．．
これもよく聞いた話なんですよねぇ．なんか返答マニュアルみたいなのがあるんですかねぇ．．．というのは余談ですが．
考え方によっちゃ，例えば一般社会を含めると，むしろ哲学のほうが，よってたかって積み上げている総人数は多いとも言えるわけで．．．
哲学はいまだに理論の解釈論をやっているだけとか言ってましたけど，じゃあ科学には解釈論はないんですかねぇ．これがよくわからんのですけど（もちろん科学者じゃないので）．「惑星科学」の分野にはない，あるいは物理学の分野にはないのかもしれんのですけど．
よく科学理論の99.9％は仮説と言われてることとすっごい矛盾してるような気がします．仮説とは，信用に値するさらに新しい理論が発見されるまでは「真実」という話も聞きますが，そういった意味で「仮説」は真実であり，「解釈」すべきものではないという認識でしょうか．
ちょっとおぼろげな記憶ですが，今年のお正月に観たNHKのスペシャル番組「未来への提言」で，ハーバード大学の女性科学者が出演していましたが，５次元の世界を理論上発見したとのことでした．今回の井田氏の理論は，いわゆる「惑星ハンター」によって発見されたため，より強固な「真実」（しかし，あくまでも仮説）になったとしたら，この５次元理論の（なんだか来年にはこれを証明する実験が行われるそうなので）現在の位置づけとはどういったものになるのでしょう？どなたか「こうじゃないの？」というのがあったら教えてくださいませ．
【関連エントリー】Intersecting Voice Cafe:地球へ（2007-04-26） 系外惑星，発見！（2007-03-27） 氷の世界のホットな話題（2006-12-17）
．．．えっと，「なかのひと」はもちろん積み上げですからアクセス数は（概ねスプリング８さんのみ
）増えてるいるんですけど，デザインが変わったので以前にも増して寂しいです．．．
アクセスが多いブログでは「日本地図」が埋め尽くされちゃってワケわかんなくってしまったのでしょうねぇ．いや，うらやましい
．．．と，要するに，これと同じで，「積み上げ」ということは，下のほうの堆積物はきれいに整備され平らにされていくんでしょうな．んで，専門外の人たち，あるいは後から来た世代は，きれいに整備された堆積物には疑問を持たなくてもよいというシステムが科学なのでしょうか．
という意味で言うと，たしかに哲学は，一度大きく掘り返しているような気がしますな．
しつこく「なかのひと」解析中
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