それが、小沢信男著「東京骨灰紀行」(筑摩書房)です。
小沢氏の著書を読むのは初めてで、杉浦日向子著「合葬」の解説をこの人が書いていて、それがとても面白かったのでこの本を読もうと思いました。
小沢信男氏は、1927年(昭和2年)生まれで、東京新橋出身、今年91歳である。この本を読んで江戸・東京の歴史に関する氏の博識ぶりに驚かされました。そして作家(芥川龍之介、太宰治、田山花袋、永井荷風、林芙美子など)の東京に関する文章の引用も秀逸です。また著書の体験談(特に東京大空襲)も面白い。何よりその文章から滲み出るユーモアやシニカルさが良い。
この本では、両国、日本橋、千住、築地、谷中、多摩、新宿の町歩きをしながら、帯に書かれている様に、無数の骨灰をめぐり忘れられた東京の記憶を掘り起こす鎮魂行。
この骨灰とは、江戸の大火、牢屋敷跡、仕置場所、関東大震災、東京大空襲などで亡くなられた人々のこと。それが、アスファルトの下に累々....。その地層の上に現在の東京が立っている。
昨年、その東京に行きました。そこで築地本願寺(伊東忠太設計)が見たくて、東京メトロで築地駅に行きましたが、この本を読んでこの駅があの地下鉄サリン事件の現場だったことを知りびっくりしたり、上野の東京国立博物館へ行き「運慶展」を見ましたが、ここが彰義隊の若者たちが命を散らした場所と知り、感じ入りました。
この本で、いっぺんに小沢信男氏のファンになりました。今、小沢信男著「ぼくの東京大全集」(ちくま文庫)を読み始めています。今年は、この人の著書にハマりそうです。うれしいな!
小沢氏の著書を読むのは初めてで、杉浦日向子著「合葬」の解説をこの人が書いていて、それがとても面白かったのでこの本を読もうと思いました。
小沢信男氏は、1927年(昭和2年)生まれで、東京新橋出身、今年91歳である。この本を読んで江戸・東京の歴史に関する氏の博識ぶりに驚かされました。そして作家(芥川龍之介、太宰治、田山花袋、永井荷風、林芙美子など)の東京に関する文章の引用も秀逸です。また著書の体験談(特に東京大空襲)も面白い。何よりその文章から滲み出るユーモアやシニカルさが良い。
この本では、両国、日本橋、千住、築地、谷中、多摩、新宿の町歩きをしながら、帯に書かれている様に、無数の骨灰をめぐり忘れられた東京の記憶を掘り起こす鎮魂行。
この骨灰とは、江戸の大火、牢屋敷跡、仕置場所、関東大震災、東京大空襲などで亡くなられた人々のこと。それが、アスファルトの下に累々....。その地層の上に現在の東京が立っている。
昨年、その東京に行きました。そこで築地本願寺(伊東忠太設計)が見たくて、東京メトロで築地駅に行きましたが、この本を読んでこの駅があの地下鉄サリン事件の現場だったことを知りびっくりしたり、上野の東京国立博物館へ行き「運慶展」を見ましたが、ここが彰義隊の若者たちが命を散らした場所と知り、感じ入りました。
この本で、いっぺんに小沢信男氏のファンになりました。今、小沢信男著「ぼくの東京大全集」(ちくま文庫)を読み始めています。今年は、この人の著書にハマりそうです。うれしいな!