たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

駄菓子を買った(その1)

2010年01月18日 | 日記

霧島市にあるショッピングセンターに用事があり,ついでに2階の駄菓子屋さんを覗いてみた。
昭和レトロブームの影響なのか最近テナント形態の駄菓子屋さんが増えている。店番をしているのは割烹着を着たおばあちゃんではなく,制服を着たお姉さんである。商品の中身は昔と変わらないものの,個別包装され衛生的な配慮がなされている。小さい頃10円玉を握りしめて胸を弾ませながら通った駄菓子屋さんのイメージとはほど遠い。


最初に手にしたお菓子は「チロルチョコレート」の復刻版(31円)である。今のチロルチョコは正方形の一山タイプ(20円)となっているが,我々が食べていたのは3つ山に分かれた長方形のものだった。当時の会社名は「松尾製菓」で「♪10円あったらチロルチョコ」というCMソングを流していた。
現社名は「チロルチョコ株式会社」に変更され,製造工場は福岡県にあるが販売会社は東京になっている。「チロルチョコ」という一商品だけでここまで会社が発展してこれたのは,たゆまぬ商品開発のおかげであると新聞で読んだことがある。毎年新作のチロルチョコを開発販売しており,それを心待ちにしているファンまでいるらしい。

チロルチョコは全部がチョコではなく,中にミルクヌガーが入っている。当時の私のお気に入りの食べ方は,次のとおりである。
1 一山を割って口に入れる。
2 かまずに中のヌガーが現れるまで溶けたチョコを味わう。
3 外のチョコがなくなったらヌガーをかんで味わう。
山は3つあるので,3山×2味=6回も楽しめるのである。

さて,復刻版「チロルチョコ」食べてみよう。一山を割ってみる。あれっ,中が昔と違っている。昔のミルクヌガーは3山通しで入っていたが復刻版では一山ごと独立している。生産ラインの関係かも知れない。一山を口に入れて,昔と同じ方法で味わう。昔の素朴な味と違って,洗練された味がした。原料や製法に改良が加えられた成果であろうと想像する。残りの二山は口に入れて,即かみ砕くという贅沢な方法で食べてしまった。


次に手にしたのは「ゴリラの鼻くそ」というなんともふざけたネーミングのお菓子(157円)である。小学校低学年くらいまでは「うんこ」,「しっこ」,「はなくそ」など大人にすれば下品な言葉に興味をもつ年代である。そんな子供たちをターゲットにした商品は「ゴリラの鼻くそ」以外にも数点並んでいた。「ゴリラの鼻くそ」のパッケージ裏の商品説明を引用してみよう。

「笑い1番 味1番 『ゴリラの鼻くそ』は,名前はユニークですが,中身は良質の黒大豆を使い,オーソドックスに仕上げた黒豆薄甘納豆です。美味しく食べて頂いた上に,『ゴリラの鼻くそ』というネーミングが家族の,近所の,職場の話の種になれば幸いです。笑いと黒豆は健康のもとです。 店主敬白」とある。

すごい。「ゴリラの鼻くそ」という珍妙なネーミングには,最近薄れがちな家族,近所,職場のコミュニケーション活性化を図るという深遠な目的が隠されていたのである。あっぱれ「(有)岡以三郎商店」(島根県出雲市)!!


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4 コメント

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懐かしい...... (yama)
2010-01-18 19:23:38
三山チロルありました...久しく口にしてません。探してみます。私の思い出はイケダパンのシンコム3号です。最近復刻が販売されてました、同様に昔の味と違いました。過去40余年前のコトです、同じ時代児です......
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シンコムって何だったのでしょう? (チャリ通オヤジ)
2010-01-19 05:03:50
アポロが月に着陸した頃にシンコム3号というパンがありましたね。そもそもシンコムとはなんだったのでしょう。1号と2号もあったのでしょうか?その頃は疑問に思わなかったのですが。
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世代の違い (焼酎学生)
2010-01-19 10:15:44
僕が小学生(国民学校生)だったころの駄菓子屋で人気があったものは、砂糖入り寒天の「ベロベロ」とか、ひと口大で球体の飴玉などで、チョコレートなど見ることもできなかったです。
でも、駄菓子屋をなつかしむ気持ちは同じようですね。
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駄菓子屋の客は… (チャリ通オヤジ)
2010-01-19 18:38:27
駄菓子屋の客は昔を懐かしむおじさん世代と時をおいて復活した店をまったく新しい種類の店だと思って通う子供達です。
昔と変わらずあまり体には良くなさそうなお菓子がいっぱいです。親が止めるとどんな味がするのか食べてみたくなるものでした。
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