羞恥心物語
―第四十七話
“藍澤 直がいなくなる”
そう思うと胸が苦しくなった。
たしかに最初は
この姿になって 大変だと思った。
“早く 戻りたい!!”って何度も思った。
でも
こうやって 過ごした半年。
その感情もなくなり
自分は “女”として自覚を持った。
そして
また元に戻ろうとしている。
なんて 勝手なわけ???
私は そんなことを考えながら
今日を過ごそうとしていた。
でも
今日が終わるということは
もう “私”は いない。
あの声は 聞こえない…
でも どうにかするしかないんだ。
私は 考えるしか出来なかった。
side雄輔
つる兄に話を聞いた。
ついに直のことが バレたこと。
出来るものなら
直を守ってあげたい。
でも どうやって守ればいい??
相手は 魔法使い(たぶん
すぐに消されてしまうかもしれない
そんなの駄目だ=!!!!
でも 直は渡したくない。
絶対に!!!
(雄「つる兄!!」
(つ「なんだ。」
(雄「絶対 直を守りましょうね!!」
(つ「あたりまえだ。」
直 待ってろよ・・・
必ず 守ってやっから!!!
それにしても
なんで 飴を食べたぐらいで
こんな騒動になるんだ?????