毎日新聞にあった二つの記事を時系列に並べてみます。
<武部幹事長:次期総裁は「造反組」復党を進めるべき>
<安倍官房長官:郵政「造反組」の復党を検討>
記事内にあったコメントを引用してみます。
◇武部勤
「昨年はいろいろあったが、大胆な和解も考えに入れながら、日本を確かなものにしていかなければならない」
◇安倍晋三
「多くの政策では一緒という声もある。党で考えなければいけないが、総裁としてリーダーシップを発揮することもあり得る」
武部幹事長としては、時と場所を選んだ発言なのでしょう。中国ブロックの党大会が行われていたのですから、広島、岡山、鳥取などの自民党県連の多くが出席していたはずです。広島では亀井静香と小沢一郎の連携が進みつつありますから、自民党の地方組織を固めたい気持ちが焦りに変わりつつあるのだと思います。また岡山の平沼赳夫という存在も気になるところだったのでしょう。自民党の主催のパーティですから内々の話しならば結構ですが、マスコミ各社が全国的に報道するのですから武部幹事長の考え方は如何なものでしょうか。郵政解散・総選挙というなかで刺客まで立てて戦った自民党の姿勢を支持した国民への説明が不足しています。
もう一人、安倍晋三の感覚にも首を傾げたくなります。自らが総裁選への出馬表明をした直後なのですから、もっと毅然とした姿勢が必要だと思います。参院選に向けてのテクニカルな部分は側近に任せていればいいのに、本人がこうしたコメントをすることは良くありません。
総裁としてのリーダーシップという表現が特にダメだと思います。刺客となった候補と復党組の調整に、コスタリカ方式を採用すれば丸く収まると考えていることが見え見えの浅知恵。
浮かれているのか自信が相当あるのか分かりませんが、安倍晋三にもう一度思い出してもらいたいことがあります。昨年の解散総選挙に向かう時の小泉首相の決意の姿。そして宰相としての冷徹さです。
写真を二枚添付します。
→→
この顔をしていたから、この笑顔につながったのです。
今の安倍晋三の笑顔からは、保守主義を断固として貫く強さよりもゆるんだ雰囲気しか感じません。これではとても憲法改正や教育基本法改正など出来ません。
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