はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

冬の京の旅その四

2014-01-17 22:04:08 | 京都・旅行記

1月6日は午前中は友人宅でのんびりしていて、午後から伏見稲荷へお詣り。
こちらでは、もうかなり以前に頂いたお札をどうしてもお返ししたかったのでやっと行けました。
天気は、晴れてはいるけど雲が多い日です。

交通機関は京阪を利用。
伏見稲荷により近いのは京阪だと思っていましたが、JRの方が近くて勘違いしていたようです。
平日とはいえ、企業さんなど団体でお詣りが多かったようです。

  

お詣りして、お札を納め、千本鳥居を潜り抜け奥の院へ。
こちらではおもかる石を持ち上げてみたり、キツネ型の絵馬をみたり。
おもかる石は願い事をして、持ち上げた石が予想より軽ければ叶い、重ければ叶わずだそうです。
私は今まで何回か持ち上げているから、重さの予想がなんとなくつくので大体は予想通りかな?
お山一周をするには2時間ほどかかるそうですが、途中まで行ってみることしました。

 

椎間板ヘルニアで年末まではかなり痛みがあり安静にしていたため、すっかり足腰が弱ってしまいましたがなんとか登りました。
着物姿の参拝客も頑張って登っています。
三ツ辻まで来て、登るのはここで諦めることにしました。
千本鳥居がある道ではなく別の下りのルートへ。
こちらの道にも沢山のお稲荷さんがお祀りされていて、腰神不動明王がありましたので御守りをいただいてきました。
ヘルニアが良くなりますように~と(^^;)

お詣りのあとはいなり寿司をお土産に買っていくことに。
いろいろなお店があるので迷いましたが、袮ざめ家さんというお店で買いました。
ここ、以前来た時にお店に上がっていなり寿司を食べたような?
こちらのお店は大変な老舗で、なんでも太閤秀吉さんゆかりのお店で、「祢ざめ家」の「祢」の字は、秀吉さんの正室・祢々さんに因むのだとか。
ご飯に麻の実が入っていて、ほんのり甘くさっぱりとして食べやすいお味。
帰宅した友人に食べさせたところ、以前から伏見稲荷近くでいなり寿司の美味しい老舗のお店を人から聞いていたけど、店名を失念していたけどたぶんここだと思う、今度行ってみるわ~と気に入ったようです。

京阪で祇園四条まで戻り、次は阪急へ乗り換えるので一旦地上に出て河原町方面へ。
途中、以前から気になっていたnikinikiさんへ立ち寄りました。
こちらは聖護院八ッ橋総本店の経営なのですね~。
カラフルな生八ツ橋を選び、中に入れるものを選びます。
私はブルーの生八つ橋にショコラを選択。
お猪口のような器に入っています。
店頭で一口で食べます。
あと二三個は行けたなぁ(^^)

河原町で阪急にのり、大宮で下車。
以前から気になっていた、京都三条会商店街にあるらん布袋さんへ。
こちらでは抹茶ラテをいただきます。
七福神?が描かれたお茶碗。
お正月らしくて、こういう心遣いがいいですね~。
明治に建てられたという建物で内装も素敵でした。
お店のブログでオーナーさんが飼われている可愛いワンちゃんが登場しますが、普段は二階にいるようで会いたかったなぁ。
800メートルもあるアーケード商店街で、自転車が行きかう不思議なところ。
八百屋さんや庶民的なお店も多く、お豆腐屋さんで豆乳ドーナツを買ったらオマケして貰いました。
唐揚げのお店にもよりましたが、お店のお姉さんがとても感じが良く、また行きたいなぁ。
八百屋さんで聖護院大根が安かったから買おうかと思いましたが、重たいから諦めました。
次回は友人宅から自転車を借りて買い物だ。

1月7日は祇園町で祇園甲部の始業式を終えて挨拶回りに出る芸舞妓さんを見に行きました。
こちらについては別記事で。

1月8日のお昼に、ようやく京都を離れて東京へ。
12時発の新快速で米原へ、米原から大垣、豊橋、浜松、熱海で乗り換え、21時少し前に東京到着。
5回の乗り換えで約9時間の道程。
ここから地元駅までは電車一本で、22時頃自宅に到着。
一週間以上の滞在でさすがに荷物が多く、京都では朝から雨で東海道線を上る間も東京についてからも冷たい雨が降っていましたが、京都のが断然寒い・・・・
家に入ると、うちってこんな感じだったっけ?と浦島状態。
年末に部屋の模様替えをしたばかりでまだ慣れていなかったのもありますが。

今回、京都出発の前に火傷をいたしまして、自分が考えていた以上に重かったのです。
医療の知識がある友人に仰天され、とりあえず塗っておけと薬を渡され、滞在中は薬をぬりぬり。
東京に戻ってから状態が悪ければ病院に行けと勧められましたが、なんとか大丈夫そうです。
いやいや、友人には世話ばかりかけさせて申し訳なかったです。
感謝、感謝です。


冬の京の旅その三

2014-01-16 22:00:44 | 京都・旅行記

1月4日は下鴨神社の蹴鞠を見に行きました。
時折小雨が降る不安定なお天気。
こちらも、境内が見物客で溢れています。
満員電車のような人ごみに入り込み、時間までしばらく待ちます。

烏帽子、鞠水干、鞠袴、鞠靴という雅な装束と独特な掛け声で行われます。
何人か女性も参加していて、女性は烏帽子は被っていませんでした。

最初は人ごみの中で写真を撮るどころか、何をしているかも見えませんでしたが、途中から前列にいた見物客が帰ったので前方で見ることが出来ました。
蹴鞠は以前から興味がありましたので、今回実際に見ることができて良かったです。
女性でも入門できるなら、京都に住んでいれば私もやってみたいと思ってしまいました。
私が帰った後らしいですが、ブラジルの取材陣が飛び入り参加したらしいです。
そういえば、サッカーボールを持った外国の方がいましたっけ。

  

  

蹴鞠を見たあとは、糺の森で連理の賢木や国歌に出てくる「さざれ石」を見て、下鴨神社の摂社である河合神社へ。
こちらは昨今のパワースポットブームによるものか、お詣りするにもかなりの行列。
美人になれる御利益があるとか。
御祭神は玉依姫命。
下鴨神社の御祭神の賀茂建角身命の娘さんで、上賀茂神社の御祭神の賀茂別雷命のお母さんだとか。

 

手鏡型の絵馬に顔を描いて納めるらしいです。
混んでいるのもあって今回はお詣りするだけでしたが、今度は私も絵馬を納めたいと思います。
奉納された絵馬を見ましたが、力作揃い!
皆さん上手だなぁ。

  

1月5日は、宮川町で芸舞妓さん達の新年挨拶回りと、みやこめっせで舞妓さんの踊りを見てから、新町蛸薬師にある「うめぞの CAFE & GALLERY」さんへ行きました。
以前テレビで見た、抹茶のホットケーキを食べたくって。
とても美味しそうだったのです。
お店の前では10人近い人が並んでいました。
蛸薬師通沿いにありまして、友人は良く自転車で通りかかるそうですが、お店の存在を全く知らなかったとか。
元日も営業されていたので、時間があれば行きたいと思っていたのですけど、午後遅めに電話をしたらもう抹茶のホットケーキは売り切れとのことで元日は行くのを諦めていましたので、この日も混んでいるし間に合うかしらとドキドキでした。
でも、なんとか間に合って食べることが出来ました!

思っていた以上に美味しかったです。
ふわふわ。
抹茶の風味がしっかり残っている生地で、黒糖のバターにシロップをかけてお箸で食べます。
他のメニューもみな美味しそうでした~。

  


続く。
 


冬の京の旅その二

2014-01-14 22:00:00 | 京都・旅行記

1月3日は、八坂神社でかるた始め式があるので見に行きました。

友人宅を出て四条通に出ると、凄まじい人出。
かるた始めは八坂神社の能舞台で行われていて、周囲を見物客がびっしりと取り囲んでいます。
なんとか隙間を探して写真が撮れました。
参加者の皆さんは平安のお姫様のような姿で素敵。

人で賑わう八坂神社を出て、六波羅蜜寺へ。
こちらでは稲穂を頂き、好きな縁起物を括り付けて貰います。
私は「福を集める」縁起物を。
福笹に縁起物を括り付けて貰う「えべっさん」と同じようなシステムですね。
稲穂は玄関の内側に飾ると良いそうです。
縁起物をいただき、銭洗い弁天でお金を洗ったあとは、境内で皇服茶を飲みました。
昆布と梅干が入っているお茶です。
空也上人様が病人に薬湯を与えたことから始まったとか。
梅干の種はお財布に入れておくと良いとあとからネットで知りました。
遅かった・・・・

 

続く。

 


冬の京の旅その一

2014-01-13 22:46:42 | 京都・旅行記

年末年始は京都の友人宅で過ごしました。
ここ数年の年末年始は仕事をしていることが多かったですが、今回は休みもとれシフトの都合もついたので、友人のご厚意に甘えて一週間以上もお邪魔いたしました。

 

 貧乏旅行ですので、この時期に使える青春18きっぷを利用し、往路はやはりこの時期に運行されるムーンライトながらや快速電車を使い京都へ。
青春18きっぷは5回分で11,500円だったかな?
1回分で2,300円ほどとなり、私は5回分全部使わないのでシェア。
ムーンライトながらは昔は毎日運行されていて全席自由席だったと思いますが、現在は季節運行で全席指定。
指定席をとるのは大変と聞いていましたら、JRの指定席をネットで予約できるサイトを利用しました。
申し込み開始が朝の5時半で、仕事の帰りが終電でしたので寝ないで頑張って申し込み開始に備えました。
さすがは人気列車、すぐにネットがつながらない(苦笑)

ムーンライトながらの東京駅発は23時10分。
うっかり家を出るのが遅くなり、最寄り駅から東京駅までは電車一本ですが、時間的にすでに上りが減り、快速が各駅停車になってしまったので発車には微妙な時間。
最初の停車駅である品川駅から乗車した方が余裕があるので、品川から乗車。
朝6時前に大垣到着、米原でもう一度乗り換えて京都へ到着したのは朝8時頃。
関ヶ原あたりでは雪が積もっていました。

京都に到着し、友人宅へ。
荷物を置いてしばらく休んでから河原町へ食事、錦市場へ。
年末の錦市場は何度か経験していますが、今回目についたのはベビーカーで突入してきた親子連れが数組いたこと。
あの満員電車並みの混雑で、お子さんが乗っているベビーカーが潰されたりしないか見ていてハラハラしました。
大胆だな~。
出し巻き卵で有名なお店は整理券が配られていたようで並んでいました。

   

コーヒーが飲みたくなったので、祇園町の喫茶店に行ってコーヒータイム。
四条通と花見小路の交差点のところにTully'sが出来ていてびっくり。
河原町も祇園町もどんどん新しいお店が増えていますね。

夕食を食べて紅白を見て、建仁寺に除夜の鐘を撞こうということで整理券を貰いに行きました。
整理券配布は22時から。
整理券は108枚で終わりらしく、鐘を撞く順番は並んだ順です。
整理券を貰ってから八坂神社に行き朮詣り。
縄に点いた火が消えないように、友人と交代でぶんぶん振り回します。
除夜の鐘を友人と一緒に撞いて、家に戻る間に年が明けました。

2014年が明け、友人手作りの白みそのお雑煮や買ってきたおせちを食べてから初詣へ。
初詣は、今年は午年なのでご神馬がいる上賀茂神社へ。
バスが大渋滞で進まず、友人も私もしばらく居眠り(苦笑)
やっと着いて、まずお馬さんのところに。
可愛い白馬です。
上賀茂さんでは御守りをいただき、またバスに乗って今度は下鴨神社へ。
もうすっかり日が落ちていました。
良い初夢を見られるようにと、1月1日から2日にかけて寝る時に枕の下へ宝船の図を敷く風習があり、こちらではその宝船の図を頂けるのです。

 
 

下鴨さんからの帰りは、友人がハンバーグを食べたいというので、びっくりドンキーで夕食をとって帰りました。

二日は、友人が午前中に三味線の稽古始に行ったり、箱根駅伝をテレビで見て、午後から舞妓変身をする友人に付き合って出かけました。
自分がするのではなく、人がするのを見るのは面白いですね~。

次に続く。


青春18きっぷな旅・その2

2013-03-25 21:17:23 | 京都・旅行記

最終日は、一度京都駅に荷物を置いて、市バスに乗って堀川寺ノ内で下車、宝鏡寺の春の人形展へ。
独身を通すことが多い皇女が、出家して尼として過ごされた尼寺。
尼宮さん達が可愛がられたお人形や御所から贈られたお人形がたくさん納められています。
春ということで雛人形が多く展示されていました。
前々から行きたかったけど、今年の秋から、書院の公開を休止するそうなので、今のうちに行かなくちゃとこの機会に行けて良かった。
宝鏡寺のお人形の紹介や、幼い頃に宝鏡寺で過ごされた和宮さんがどんな遊びをしたかなどを再現した映像が流されていました。
大河ドラマなどで、江戸時代の皇族・公家の女性たちが登場すると、大半がおすべらかしや下げ髪に、袿に袴というスタイルです。
でも、博物館などで展示されている江戸時代の宮中に関する品々を見ると、衣装も袿ではなく掻取(打掛)を着ていて、髪型もいわゆる日本髪だったという解説があったのですが、この映像では和宮さんもお付きの女官も、武家の女性達と変わらない格好でした。
おすべらかしに袿に袴のスタイルは、あれは行事用で日常着としては武家と同じだったと説明がありました。
京の御所の女性達は、江戸の大奥などの女中達から髪型などが時代遅れだと馬鹿にされていた、というような記述を何かで見た記憶もあったのを思い出しました。

宝鏡寺を出て、バスを乗り継いで京都御苑へ。
同志社の前を通ると、この日は卒業式だったらしく、大勢の袴女子が。
同志社の卒業式での伝統なのかわかりませんが、褌姿の男子学生が神輿を担いでガヤガヤやっていて、通りすがりのおばちゃん達がニコニコして見てました(笑)

 
京都御苑のお目当ては糸桜。
京都市内でもいち早く咲く枝垂れ桜。
咲いてます、糸桜。
私が東京を出た日の数日前に、東京ではソメイヨシノの開花宣言が出ていたけど、京都はもっと遅いしネットの情報でもあまり期待してなかったけど、前日に行った広隆寺の桜が咲いていたのと、電車の車窓から見た花園の法金剛院の枝垂れ桜が、蕾が赤くなって一両日中に咲きそうに感じたので、御苑に行ってみて正解でした。
前々日は京都は暖かく、前日は雨で寒かったけど、この日は昼前にはかなり暖かくなっていましたので、枝垂れ桜の開花が進んだのでしょう。

  

  

 

御苑から、烏丸通にある素晴らしい枝ぶりの旧有栖川宮邸の枝垂れ桜を眺め、バスで祇園へ。
再開した日本髪資料館へ寄り、久しぶりに日本髪の展示を見学。
白川では、枝垂れ桜、咲いてます。 

  

  

久しぶりに祇園きななに寄って、きななハポンを。
帰りの時間が迫ってきたので、急いで京都駅に戻り、荷物を出して東海道線の新快速に飛び乗った。
米原で乗り換えた時に、井筒屋さんの駅弁「近江牛大入飯」を購入。
カレー味のご飯に、甘く味付けした近江牛が。
これはヒットでした!

京都駅を出発したのは15時半。
米原、大垣、豊橋、浜松、静岡、熱海で6回乗り換えて東京には24時前に到着。
帰宅は午前1時近くになっていました。
東京に戻ったら、桜が5分咲きくらいでびっくりでした。

景色も良かったし思ったよりは退屈しなかったけど、やっぱり疲れます。
実家住まいだった時は、仙台から鈍行に乗って東京まで来て、東京からは当時は定期運行していたムーンライトながら(当時はその名称ではなかったような気も)で大垣まで乗り換え無しで夜行列車の旅を楽しみながら行ったっけ。
今回は、季節運行になったムーンライトながらの運行日に当たらなかったので、地道に乗り継いでの旅でした。
最後にムーンライトながらに乗った時は10数年前だけど、あの時は女子5人くらいで行って、混んでいて名古屋あたりまで座れず、通路で荷物にもたれ掛かって寝てたわ~。
あの頃は若かった・・・・

次はいつ京都に行けるかわかりませんが、次はもっと老人になっているから、久しぶりに新幹線に乗りたいです(笑)