かつて神殿があった場所は、蓮の花に似た小ぶりの舟で
人々が空間を移動するような世界だった。
ここにそこまでの技術は伝わっていない。
神殿のエネルギー環境も基本的に街と同じ造りである。
、、と言うと、成り立ちの順序が逆になる。
まず神殿のエネルギーシステムが基礎にあり、それを小規模に3次元に改変したエネルギーシステムが、街のエネルギーシステム(サブ)である。
※神殿の主体部分(最深部)については不明。
3次元のエネルギーとは関わらなかったものと思われる。
神殿には外部から入った人間もいるので、3次元のエネルギーも存在はするが、その為に消費される量が非常に少ない為、純化したエネルギーはほぼ変動せず内部を巡っている。
一方、少しずれた次元にある神殿と外界とを繋ぐ「門」には、かなりのエネルギーを必要とした。
上位次元エネルギーと3次元エネルギーでは、その質と量に位差がある為、どうしても3次元側へエネルギーが抜けてしまう。
一定量を安定供給し、且つレベルの擦り合わせを調整しておくことがとても重要だった。
定期的な監視と、日々の細かな点検がかかせないエネルギー循環設備だ。
システムの概要。
ブリリアントカットのテーブル面のクリスタル円盤が、エネルギー充填器である。
吊り下げ式の地下走路を巡回して各々の「門」にエネルギーを供給し続ける。
高エネルギーな状態に保たれた補充室があり、そこを通過するときクリスタルは
不足分を取り込んだ。
「門」では、上記のとおり消費されてしまうことが殆どで、外からエネルギーが
補充されることは無かったが、近くに放失量を超える力を持った存在がいるときは
やはり差位分その場のエネルギーを取り込むことになる。
…といっても、取り込んだ場の振動が微かに映される程度であるが。
しかし、それによって立ち入ることの無い場所の景色を目にすることもあった。
クリスタルの盤面に神域に遊ぶ生き物や踊る巫女達の姿が映る。
意図して見ていたわけではないので、覗きと言われては心外だ。
無造作に放り出してあったポートレートを仕事柄目にしてしまった、そんな偶然のようなことだった。
時折見かけるそれは、他愛のない美しい景色だったから、その事で心が温かくなる以外、何も考えたことは無かった。
人々が空間を移動するような世界だった。
ここにそこまでの技術は伝わっていない。
神殿のエネルギー環境も基本的に街と同じ造りである。
、、と言うと、成り立ちの順序が逆になる。
まず神殿のエネルギーシステムが基礎にあり、それを小規模に3次元に改変したエネルギーシステムが、街のエネルギーシステム(サブ)である。
※神殿の主体部分(最深部)については不明。
3次元のエネルギーとは関わらなかったものと思われる。
神殿には外部から入った人間もいるので、3次元のエネルギーも存在はするが、その為に消費される量が非常に少ない為、純化したエネルギーはほぼ変動せず内部を巡っている。
一方、少しずれた次元にある神殿と外界とを繋ぐ「門」には、かなりのエネルギーを必要とした。
上位次元エネルギーと3次元エネルギーでは、その質と量に位差がある為、どうしても3次元側へエネルギーが抜けてしまう。
一定量を安定供給し、且つレベルの擦り合わせを調整しておくことがとても重要だった。
定期的な監視と、日々の細かな点検がかかせないエネルギー循環設備だ。
システムの概要。
ブリリアントカットのテーブル面のクリスタル円盤が、エネルギー充填器である。
吊り下げ式の地下走路を巡回して各々の「門」にエネルギーを供給し続ける。
高エネルギーな状態に保たれた補充室があり、そこを通過するときクリスタルは
不足分を取り込んだ。
「門」では、上記のとおり消費されてしまうことが殆どで、外からエネルギーが
補充されることは無かったが、近くに放失量を超える力を持った存在がいるときは
やはり差位分その場のエネルギーを取り込むことになる。
…といっても、取り込んだ場の振動が微かに映される程度であるが。
しかし、それによって立ち入ることの無い場所の景色を目にすることもあった。
クリスタルの盤面に神域に遊ぶ生き物や踊る巫女達の姿が映る。
意図して見ていたわけではないので、覗きと言われては心外だ。
無造作に放り出してあったポートレートを仕事柄目にしてしまった、そんな偶然のようなことだった。
時折見かけるそれは、他愛のない美しい景色だったから、その事で心が温かくなる以外、何も考えたことは無かった。