はーちゃんの気晴らし日記

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ツバメ、切ない・・・

2016年06月13日 | つばめ
娘たちが、今の家に住むようになってから、毎年今頃の季節になるとツバメがやってくるようになりました。
蛇に襲われそうになったこともあったようですが、たまたま蛇を見つけたパパが家の前の川に流して、ひなたちを守ったこともありました。

去年、ツバメが巣立った後、娘の家は、屋根と外壁の張替えをしました。
張替えの話があったとき、ツバメのひなが巣立つのを待ってもらって、工事を始めることにしました。

以前の家の壁は、レンガのような風合でしたが、今回は、茶とベージュ系の落ち着いた感じの壁になりました。
今までツバメが巣を作っていた玄関部分は、一部材質を変えて、ツルツル滑るような壁になりました。

今年の燕の季節がやってきました。
今まで通り、娘の家の玄関先にはツバメがやってきて、巣を作ろうとしていました。
ところが、ツルツル滑る壁なので、巣を作ろうとしても巣の材料が壁にくっつかずに落ちてしまいます。
そこで、娘は、巣を作れるような土台を作りました。
娘は、接着剤で壁に土台をつけたと言います。
私は、接着剤では、そのうち落ちてしまうのではないかと、娘に言いました。
でも、娘は、
「引っ張って試してみたし、かなり強力な接着剤だから大丈夫」
と言っていました。

ツバメはすぐにやってきて、娘が作った土台に巣作りを始めました。

ところが、ある雨の日、湿気を帯びた土台は、接着剤が効かなくなり、落ちてしまいました。
当然、ツバメがせっかく作った巣も落ちてしまいました。

やっぱり、ダメだった~
その後、娘はパパのお兄さんに頼んで、今度は頑丈な土台を作ってもらうことにしました。
専門家の制作ですから、今度は何があっても大丈夫です。

そしてまたツバメは、すぐにやってきました。
前回、巣作りしたツバメかどうかはわかりませんが、ツバメは巣作りし始めました。

巣が出来上がったころ、娘は、ツバメが一羽しかいないことに気づきました。
昼間も夜もツバメは一羽しかいなくて、昼間はずっと巣の中で座っていると言います。
調べたところ、ツバメは、つがいの片方が事故に遭って、一羽だけになったとしても、残った一羽が最後まで子育てするということがわかりました。
たぶん、ツバメのうちどちらかにアクシデントがあって、一羽だけになってしまったんだろうと思いました。
一羽のツバメは必至で卵を温めているようだと娘は言っていました。
二羽でいれば、交代で餌を食べに行ったり、交代で卵を温めたりできるのですが、一羽しかいないので、すべて自分だけでやらなければなりません。
でも、けなげに一羽のツバメは、すべてをやっていました。

しばらく日にちが経ち、ひなの鳴く声が聞こえるようになりました。
ひなは、徐々に大きくなり、巣から姿を見せるようになりました。
娘はある日、こんな光景を目にしたと言います。
ひなのうちの一羽が、お尻を巣の外に出して糞をしたそうです。
すると、親ツバメがさーっと飛んできて、ひながした糞を加え、少し離れた田んぼに捨てに行ったと言います。
自然の生き物のすごさだなと思いました。

娘の家のツバメは、一羽の親の必死の子育てで、ずいぶん大きくなってきました。
娘が仕事を終えて家に帰ると、巣の中にいるひなのピーピー鳴く声が聞こえてきます。

ある日の事、娘が家に帰ると、いつも鳴いているひなの声がしません。
覗いてみても、巣にいるはずのひなが全然いません。
まだ、飛べる状態ではないので、飛んで行ったはずはなく、外敵にやられたんだろうと思いました。
巣は全く壊れていなくて、ひなだけが一羽もいなかったと言います。
ひなは、4~5羽くらいいたそうです。
玄関の途中に、ひなの毛が落ちていました。
巣が壊れていないのは、たぶん、ヘビだろうと思いました。
私も以前、ツバメのひなが蛇にやられるのを目の当たりにしているので、その時のことを思い出しました。
他の鳥にやられたなら、ひなの死がいがあるはずだし、動物だとしたら、重さで巣が壊れます。
ヘビ以外に考えられないと思いました。

自然の摂理・・・ヘビも何か食べなければ生きていけないのですが、私も同じ経験をしているので、娘のショックはよくわかりました。
本当に切ない。

でも、自然界の生物は、我々人間より、よほどたくましいのかもしれないと最近は思っています。
亡くなってしまった命は、二度と戻らないけれど、そのツバメは、新しい伴侶を見つけて、どこか別の場所に巣を作り、新たに子育てするんだろうと思うんです。
子孫を残すため、頑張るんだろうと思うんです。


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