B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

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側溝転落事故(中)・・・知らない病院へ即入院か、所持金少なし。

2017-08-08 07:23:28 | 介護

 

やっと救急車は到着する。

(拙者) 「こちらです」

(救命士) 「おばあちゃん、大丈夫ですか」

(母)  「・・・・・・・・」

(救命士) 「頭部より出血。意識は?」

(拙者)  「耳が遠いので、大きな声でお願いします。」

(救命士) 「(大きな声で)おばあちゃん、大丈夫ですか。」

(母)  「側溝の水に濡れて、少し 寒いね」

(救急士) 「(大きな声で)出血がありますので、包帯をしますよ。」

(救急士) 「(大きな声で)手足は痛くないですか。1m近い深さの側溝ですよ。」

(母)   「コンクリートに頭をぶつけて、手足も少し痛いね。」

(救急士) 「これから、病院へ行きます。」

(拙者)  「どこの病院ですか、近くの病院をお願いします。」

(救急士) 「本部からの指示は笠松病院です。」

(拙者)  「どうして遠くの病院になるのですか。」

(救急士)  「本日夜間の救急の当番病院は笠松病院なのです。」

拙者は聞いたことのない病院・・・行ったことのない病院・・・・

(拙者)  「・・・・お願いします。」

(救急士) 「息子さんはこの車に乗って笠松病院まで行きますか?」

母は不安そうな顔で拙者を見る。

(拙者)  「勿論、この救急車で母に付いて行きます。」

救急士は電話連絡をしている。

救急車は走る、笠松病院へ。

笠松病院の緊急車両出入口に看護婦が立っていた。

直ぐに担当医は現れる。

(担当医) 「おばあちゃん、大丈夫ですか。」

(母) 「・・・・・・・」

(拙者) 「耳が遠いので、大きな声でお願いします。」

(担当医) 「(少し大きな声で)簡単な検査をしますよ、ご気分はどうですか?」

(母)  「少し寒いです」

(担当医) 「念のため 入院しましょう。」

拙者は覚悟した、即入院。

しかも、母の着替えはない、お金もない。 どうしよう・・・と。

(看護婦)「先生、ベットがありません。」

 (担当医)  「お聞きの通り、今日は入院できないので、明日一番に来てください。」

拙者は内心ホットした。

近くのタクシーを呼び、瑞穂市の拙者の駐車場にもどり、自分の車で家に戻る。

長い一日がようやく終わった。

 

(次回へ続く)