道楽人日乗

ツイッターのまとめ。本と映画の感想文。
いいたい放題、自分のための備忘録。
本読むのが遅く、すぐ忘れてしまうので。

漫画「デスコ」6巻

2017-07-16 19:18:19 | 漫画感想

カネコアツシ著。

5巻迄の感想
漫画「デスコ」6巻を読む。「ギルド」の指令で理由の無いコロしを遂行する、コロし屋(リーパー)だらけの世界。その頂点として崇拝されてきたマダムMをコロせ。指令が世界を駆け巡る。大挙してマダムMの城に押し寄せるリーパーども。「マダムMをコロすのはデスこだ!」大団円までラスト・ワン!

(私見だが)ティム・バートン監督の「バットマンリターンズ」の魂を継承し新たな暗黒ワールドをを切り開く、この漫画が僕は大好きなのである。堂々たる王道。マダムMの苦い悔恨と、崩壊する世界の予感。無慈悲な暗黒少女「デスこ」の最後に見る光景は如何なるものになりにきや。
ああ、7巻はまだか!



(顔を自在に変えられるリーパーは結末への布石?)

漫画「デスコ」5巻迄

映画「人魚姫」

2017-07-16 19:01:03 | 映画感想

周星馳(チャウ・シンチー)監督

青年実業家リウのリゾート開発によって住処を破壊されると危惧した人魚族は、美少女人魚シャンシャンを刺客として送り込むが、案の定、恋。
ギャグが冴えないとか泣かせてどうするとかの評があるようだが、僕にとっては相変わらずへーんな映画。異様さに呆れるというか驚くというか。

好きで中国や韓国の映画をよく見るのだが、邦画じゃこんな展開(描写)はまずあり得ないよなとしみじみ戦慄する事がたまにある。この映画もちょっとそういう感じがして。心底下らないギャグと無邪気な残酷さが入り交じるような。僕の中に知らず知らず染みついた自己規制が針で突かれるような。いわく言い難い感じ。

映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」

2017-07-16 18:57:55 | 映画感想

ギャヴィン・フッド監督

英国諜報機関のドローンが、テロ犯達が一軒家に終結する場面を空撮。だがそこは友好国コンゴだ。決断を逡巡する高官と政治家からやっとミサイル攻撃命令を引き出した時、塀際で少女が手作りのパンを売っているのを発見。オペレーターは命令遂行を拒否する。

少数の犠牲と大勢の犠牲を天秤にかけられるのか、というジレンマを正面切って描いた作品。お話はロジカルに進み、困難な状況が浮き彫りになる。中ダレせずに見られる。攻撃を主張する英国大佐を演じるヘレン・ミレンは終始厳しい表情で顔面迫力あり。権力者達の決断回避と、刻々混迷を増す状況は、シリアスだが同時にコメディのようだった。

予想される選択肢と展開を並べて考えてみれば(作品のカラーも考慮して)結末は大方予想がつくように思う。非対称的、非人道的な近代戦を告発しているといえば確かにそうなのだが、中盤の展開などを見るに、英国流?の黒いユーモア?を感じずにはいられない。問題設定そのものを揶揄しているような…。