伝えてくれる事、
心の声を絶対絶対無駄に
しない様にする。
少し調子が良く見えて居た。。。
その為に、ゆきだけ留守番を強いた。
寂しかったろう。
ふくぎんと飼主が庭ではしゃいで居る音を
玄関ドア越に黙って聞いて居た。
ドアにベッタリと体を密着させ
声も発せず、飼主を待って居た。。。
悲しかっただろう。
疎外感は感じなかったのか。。。
多頭であれば、こういった事の
一つや二つ、大なり小なりの我慢をする中で
あらゆる事を２頭以上の日常とし
「慣れ」「当たり前の習慣」と擦り込まれ
その中に於き、暗黙の秩序が
保たれるのかも知れない。
しかし、
ゆきには時間が無い、
その事を大前提に、これ以上の精神的負担は
命取りになってしまう。
もう寂しく悲しい思いはさせない。
自らの身体を以てして飼主へ
訴えたのかも判らない。
度重なる重度のストレスで悪化した持病は
飼主のせい以外何モノでも無い。。。
留守番が当たり前に慣れて居る子
であれば問題は無かろう。
２頭飼い以上が日常となって居る子等
には、それが平凡なのだろう。。。
ゆきは常に飼主と一緒に居る、
いつも２人。。。
その様にこの飼主が日々の生活の中で
教え込んでしまった。
そこへ見ず知らずのエイリアンが
現れた；自分が唯一全てを
委ねる飼主が連れて来た；
そして
そのエイリアンは持病も
去る事乍ら、非常に大袈裟に自らの
存在主張をする生き物。。。
全く罪深い飼主。。。
この期に及び、その様な世話の焼ける
生き物を連れて来てしまった。。。
ゆきは、もしかしたら
自分の事も忘れないで、と言って居る
のかも知れない。
勿論、ゆき自身にその様な思いや
気持ちは無くとも、彼女の
心が、身体が、そう訴えて居る、
その様に伝え様とした。。。と。。。
ごめんよ。。。
ゆき。。。
本当に。。。
