響灘ビオトープ水生生物部

水辺の生きものの楽園「響灘ビオトープ」
水生生物の調査成果や体験活動の様子を通じて
その魅力をご紹介します!

ミゾナシミズムシ

2008-05-25 11:05:08 | 水生半翅


2008年3月、県北の溜め池で2個体採集し、撮影。


「コミズムシの仲間が採れた」と思ったが、
何だか雰囲気が違う。全体的に華奢な感じ。

魚部室に戻り、『日本産水生昆虫』で調べてみると、
どうも「ミゾナシミズムシ」のようだ。

全国的にも個体数の多い種ではないようだし、
また福岡県でもある池での記録しかないようでもある。
(その池は今ではどうにもならない感じになってる)

彼らは頻繁に移動しているみたいなので、生息数がどれくらい
というのは把握しづらいのかもしれない。

しかしながら、このエリアには生息が確認されたというのは
福岡県の水生昆虫相の現状をつかむ上で貴重な成果だった。


ガムシ

2008-05-19 22:52:36 | ガムシ



2008年4月下旬、県内の溜め池で撮影。

最大の水生甲虫、ガムシ。
これだけの数のガムシが集まると、ものすごい。
何がって、その蠢く音が。

しかし、残念なことにガムシをこれほど一度に見られる
場所は、福岡県にほとんど存在しないのが現状。

きっと昔は、どこだってこんな状況だったと想像されるけれど。


コガタガムシが混じってやしないかと、
いつもの確認作業をした後、もとの池に戻した。


ハイイロゲンゴロウ

2008-05-18 22:40:28 | ゲンゴロウ


2008年4月末、県北の溜め池で撮影。


幼い頃、学校や市民プールにも飛んできていて、
ゲンゴロウと言えばこれだった。

それが今では、ナミゲンがいないことを知り、
またミリ単位のゲンゴロウを探し・・

特に虫好きという自己への認識はないのだが、
変われば変わるもんだ。



オオマルケシゲンゴロウ

2008-05-14 22:00:02 | ゲンゴロウ


2008年5月上旬、県内の溜め池で撮影。


初めて見たのは2年前。
あまりの巨大さに、デッケェー!と叫んだのは鮮明な記憶。

飼育していると、水の汚れに強いのか、長生きをする。
コマルケシにも言えるけれど、さらに頑丈な印象。




右のピンぼけなのが、オオマルケシ。
で、左のがマルケシ。

オオマルケシの巨大さに感動。


マルヒラタガムシ

2008-05-07 23:38:14 | ガムシ


2008年5月上旬、県北の溜め池で採集し、撮影。



3月下旬に別の池で2個体を採集して以来、2ヶ所目で3個体目。

野村周平氏(福岡の水生昆虫に関する追記、1995)では、
「最近、九州北部ではまったく記録がないようである・・」とある。

県内のこの地域では、生き残っていたようである。



暖かくなって網に入った水昆たちの動きが、格段にスピードアップ。

本種も3月に採集したときは鈍く、そんな動きの水昆かと思ったが、
今回は全く違って、まあスタスタと素早く歩くこと!



ナガマルチビゲンゴロウ(?)

2008-05-06 21:01:31 | ゲンゴロウ


2008年4月、県北の溜め池で採集、撮影。


最近の調査で、県内のあちこちにホソマルチビがいることをつかんだ。
よく見ると、中には体の幅がいささかスリムなのがいる場合がある
ことを感じたりした。

 “これって、ナガマルチビじゃねぇ?”


部員たちとそんな話をしているところ。

しかしま、ホントのところは交尾器の形状とかで同定せんならん
のだろうけれどね。

とはいえ、
このわずか2㎜弱のサイズのレベルで、体つきがどうなのかを
感じられるかどうかは、感覚の問題として非常に重要だと
ギョブでは思い込んでいる次第。


ヒメイトアメンボ

2008-05-05 09:27:50 | 水生半翅


2008年3月下旬、県北のため池で撮影。


県内に一般的に生息するのは、この「ヒメイトアメンボ」と
「オキナワイトアメンボ」。

開けた明るい場所には「ヒメイトアメ」、
池際の木陰や草陰の薄暗い場所には「オキナワイトアメ」と
すみ分けているようだ。