GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

相次ぐドーピング疑惑

2013-07-21 21:51:05 | スポーツビジネス
世界陸上を間近に控え今月、陸上界大物選手のドーピング疑惑が相次いで発覚。
その主な選手、内容は、

・T・ゲイ(アメリカ) 
  世界歴代2位 9秒69、07年大阪世陸短距離3冠、13年全米陸上100m、200m2冠
  今夏モスクワ世界陸上100mでW・ボルトの対抗一番手

・A・パウエル(ジャマイカ)
  前世界記録保持者 当時9秒74、08年五輪&09年世陸の400mリレーの優勝メンバー

・S・シンプソン(ジャマイカ)
  08北京五輪女子100m銀

・更にパウエル、シンプソンと同じタイミングで他2名のジャマイカ選手

・6月の地中海大会でトルコ選手30名の陽性又は、違反が発覚

といった具合。

短期間にこれだけのレベルの選手、数が発覚となるともはや一個人選手の不注意といったレベルで見過ごす
内容でないことは明らか。
ゲイ選手、パウエル選手らに関してはその後の動向に関する記事が連日メディアで取り上げられています。

ちなみに今月初め国際陸連から発表の最新ドーピング違反者一覧には274名の選手とその違反内容が記載。
国別で違反者数の多い上位順は、

インド 45名
ロシア 43名
ケニア 14名
ウクライナ 13名
アメリカ 13名
フランス 10名

ちなみにT・ゲイら上記記載の選手はまだ違反が正式確定した訳ではないのでここには含まれていません。
どの国も何名か或いは多くの選手が毎回五輪や世陸など国際メジャー大会で何らかの種目で決勝に顔を出す
国ばかり。それだけにこの数字を見ただけでも驚きです。

インドは近年陸上の国際大会で活躍できる選手が急速に増えてきた国。
ロシアは今年夏の世界陸上ホスト国で女子の各種目を中心に世界のトップ選手が多数。ちなみにロシアの
上記違反45名の内、30名は女子選手。
またケニアは知っての通り長距離マラソンでは世界の上位を独占している国。

これら上位国の選手や陸上関係者がドーピング問題にどう対処していくかで、各種目の勢力図にも大きな
影響が出る様に思います。
そしてこの様な状況がエスカレートした末の陸上界を考えると本当に複雑な気持ちになります。

(※このドーピング問題に関しては更につづきを書く予定)


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