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【展覧会】ダリ展

2016-09-18 01:27:28 | アート・文化
ダリ10代後半から晩年までの作品が並ぶ。圧巻。
 
初期、ティーンエイジャーとはとても思えない技術。
後期印象派からキュビズム、古典の構図、あらゆる表現を手に
入れていく。
 
20歳前後の作で既に、窓の表現に「切り取り」感が見える。
マチエールを自在に切り替え、リアルに描けば局所はリアル。
 
基本的にコラージュの人なのかな。
徹底的に凝った"部分"(パーツ)が常識・先入観に反して配置され、
異空間が立ち上がる。
パーツ化された時点で、題材は記号化されている。
絵画だけれど、言語のようだ。
 
実は、ダリは魅力的ではあるのだけど、あまり心を動かされない。
感動よりもイマジネーションを引き起こす。
後半生での舞台や挿絵の画業の方がしっくりくる。
 
原子への反応が興味深い。
今生きていたら、きっと量子力学に夢中だったに違いない。
描いたものを見てみたかったな。
 
お気に入り:
 
#013 アス・リャネーの浴女たち  パターン。
#018 水の中の裸体 現代アートな感覚。局所拡大で記号化。
#021 岩の上の人物
#032 皿のない二つの目玉焼きを背に… 光と反射が美しい
#034 謎めいた要素のある風景 異空間
#037 奇妙なものたち  ダリっぽい。赤。
#040 オーケストラの皮を持った3人の若いシュルレアリストの女たち
#041 形態学的なこだま  絵画なのに彫塑のようだ
#043 パッラーディオのタリア柱廊  毒。
#045~"ミューズとしてのガラ"の一連の作 ガラは記号化しない。
   中心がある。ガラだ。
#103 ポルト・リガトの聖母 静謐なのに饒舌
#110 素早く動いている静物 
#116 ベアトリーチェ モノクロ作は素直に美しいと思う。
#123 ラファエロ的幻覚   平山画伯と近似なところに行っている
#91~『秘密の詩』挿絵 すてき。
 
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ダリ展
国立新美術館
2016年9月14日~12月12日
公式サイト: http://salvador-dali.jp/
 
土曜午後の観覧。
入口はそうでもなかったのだけれど、中盤が混雑しすぎで辛い。
列が動かないので、鑑賞がスキップ気味になってしまった。
映像作品はアニメーションだけ見てきた。
 
(2016.9.17)
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