Salsa する?

Salsaの力を信じてます。
ココロの核にしみ込んで、カラダの芯が躍動します。

更年期の北風と太陽。。はらたいら 「サルサ天国」

2016-04-20 14:48:50 | サルサ



◆更年期世代のアラカルト。。◆

去年から同級生や知人の闘病生活を耳にするようになり、
自分たちは、、もうそういう年代なんだと思わざる得なかった…
親の介護と自分たちに降りかかる病気のダブルヘッダー。


我が家も夫婦共々低空飛行ではあるが、大病には至らず、、
その代わり、ワタシの母をサポートする日々。。
母親のアルツハイマーは、今年に入り小康状態に。
今年は、サルサ仲間の友人たちに会いたい!!
そう思えるようになっていた。


職種も年齢も違う友人たちは、一般的には更年期世代。
だが誰一人、闘病もなく、フットワークも軽妙。
どんなに遠い場所を指定しても、ひょいひょいやってくる。
そして男女とも、更年期障害に悩まされずにココまできた。

フランスのマダム達のようにホルモン充填法もエステもしてない。
浮気をしてるわけでもない。
心がとても健全で身体も若い。。
更年期障害って、なんだろう?と思った。

だって
昔、見たり、聞いたりした更年期障害は壮絶だったからだ。。



◆更年期障害の北風。。◆

多分10年くらい前迄は、更年期は女性特有の症状と見られていた。
それがある有名人のカミングアウトと本で、
男性の更年期障害がクローズアップされた。
漫画家のはら たいら氏だった。

10年前
よう言えば、はら たいら氏をしばらく見ないなぁ、、と思った時。
突然の訃報が、、、63歳だった。。
こんなに長く大変な闘病生活のキッカケは、更年期だった。

大橋巨泉さんの「クイズダービー」で15年間レギュラーで活躍。
その知識と教養の深さと完全無欠さは、揺るぎない自信に溢れていた。
だが「クイズダービー」終了の49歳の時、更年期障害に襲われる。
眩暈や集中力の低下で闘病生活に入る。

その後
男の更年期の本を出版し復帰するも、今度はうつ病が襲う。
奥さまの乳がんの発症と闘病も重なり、長期入院生活。
お酒を断つことなく、持病の肝硬変を悪化させ、末期がんに、、
49歳から14年間の長い闘病生活は閉じられた。

はら たいら氏の更年期障害は荒れ狂う北風。
だが、はら氏のケースは特殊ではない。
俳優/故竹脇無我さん 女優/生田悦子さんらも
更年期により役者を断念せざる得ない状況に。


まさに更年期は男女共に、避けられない関所のようなもの。
ワタシは
もうすぐ来るであろう更年期に不安を抱いていた。
乗り越えられる自信もパワーも、
自分の中に持ち合わせていなかったからだ、、


◆更年期の太陽♪◆


8年前のワタシは
大きな怪我から自信喪失、、ヘンテコな鬱に入りかけていた。

筋トレや有酸素運で、なんとか持ち直すも、
心はいつまでも湿度100%・・・

そんな時に出会ったのがラテンダンスのサルサだった。

最初に出くわした友人は絵を描く人で、
二十代を中米を歩き回る元バックパッカー。
彼女は高校生の時から、サルサを知っていた。

日本を代表するイラストレーター河村要助氏が主宰の
「サルサ天国」で踊っていたという。
当時の日本で踊る人は数えるほどしかおらず、
キューバ人の男の子やオタク系の日本人男子など。
その十数年後、ようやくサルサが日本に広まり始めた。

友人は日本で最初にサルサを踊った女子高生。
当時、恵比寿にあったキューバ料理「ボテギータ」にも出入し、
中南米を歩き回りたいと思うキッカケになった。

だが当時、中米の名も知られてない国は歩けても、
ブラジルの治安の悪さや
キューバはたとえ行けたとしても、食糧が配給制のため、
何日間も食べれない可能性が高い、、

特に、若い女の一人旅は危険過ぎる!と
中米の人達に忠告され南米は断念。

ならばと
中米の行く先々で面白い品物を買い、
それを他の国で売ったり交換したり。
その国のサルサを踊ったり。
藁しべ長者のようにしながら歩き回ったツワモノだった。


そんなツワモノの友人も母親を看とり、
父親の介護に毎日施設に行く。

ツワモノの不思議チャンだった友人と
何時間も夢中で話した奇妙なサルサレッスンやバックパッカーの日々。

突然、友人が
介護オンリーで駆け抜けた三年間に、光が射したと言った。

無我夢中で過ぎた三年間で忘れていた
有り余るエネルギーと楽しさと解放感を思い出した。


生気を取り戻した彼女の口から
「今度、昔のビデオを観に来て♪
サルサ天国のがあるのよぉ~
コレを見たくてベーターの器械を取ってあったの。。
これはサルサ界のお宝よ!」

踊るサルサは楽しい。。
それよりも
サルサへのパッションや蓄積した思い出が光になることがある。
またサルサに助けられた不思議な話しだった。

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サンバは処方箋。。 海馬に優しく 右脳を豊かに♪ 

2016-04-04 18:21:03 | サルサ



◆サンバは優しい処方箋♪◆

去年、友人と共に初めてサンバの拠点クラブ「プラッサ・オンゼ」へ。
ラテンダンスと言えば、
サルサのペアダンスしか興味がなく、、
お付き合いで友人の師匠の演奏を聴き、ハイサヨナラ♪のつもりだった。

耳慣れない派手な音の重なりは大音響と化し、
バンドのボーカルの声は、ビックリするほど浪花節。
歌詞は、日本語だったりポルトガル語だったり。。

それらの歌は、
『生きるって切ないよ イヤになるけどさ、、 
躓いても立ちあがる勇気出そうぜ!
一緒に歌ってくれる友もいるじゃないか!』

どん底の歌なのに、ナヨナヨ クヨクヨしてない…
顔を上げて、チクショーー!負けないぜ。。的な人生の応援歌。

内心では「うわぁ、、演歌ダゼ」と慄いていた。



◆サンバは海馬に優しく 右脳を豊かに♪◆


同じラテン音楽でもサルサの場合は、
メロディアスだったり、どこか風景を感じさせる。
聴き慣れたスペイン語の語感にはエロ感が漂う。
だがエロ感や哀愁のメロディの歌詞は
<火事で家が燃えて~みんな死んじゃった~>という歌でも、
スペイン語の歌詞が分からないため、
見知らぬ男女は雰囲気たっぷりで踊れちゃう。

男性はオトコを満喫し、女性はオンナを思い出す。
たとえ一瞬でも
踊る相手を敬い、気遣うのがマナー。
だがサルサは心が不健康だと、ダンスも不健康になる。
一言で言えば、デリケートでめんどくさい、、
ラテンダンスはそんなものだと思っていた。


それが
サンバは一般的なラテン音楽とは全く違った、、
アフリカから連れてこられた奴隷たちのソウルが「サンバ」という形に。
楽器も違うが、リズムが2拍子らしい。。
慣れないリズムに乗ることでいっぱいいっぱい…考える暇などない。

日常生活では思考停止なんて滅多にならず、
いつも何がしらかの不安がドーーーンと居座っている。
が、不思議なことに
あの派手な大音量とリズムは、マイナスの思考回路に良く効いた。
左脳を使わず、右脳が活発になることで脳内麻薬が出たらしい。

サンバライブが終わり
ボーカルの浪花節クンが、ワタシに放った言葉が図星だった。
『サンバってイイでしょ♪元気になるでしょ!』


そしてサンバはホントにそういう背景から生まれた歌と踊りだった。
1888年 ブラジルでの奴隷制度が廃止され、
仕事を求めてリオ・デ・ジャネイロに集まりだした。

居住地区はプラッサ・オンゼ(第11広場)
ここで育まれたサンバは居住区が解体されても、
細々と残り、それでも徐々にブラジル全体に広まった。

今もそうだがブラジルの格差社会はかなり酷い。
リオのサンバカーニバルの踊り手は貧困層。
観る人達は富裕層。

友人の師匠曰く
『昔は富裕層が観てたけど
街中が大音響になるからね
お金持ちはカーニバルの時期はバカンスに行ってるよ~

若い人はサンバは踊らない。。
ヒップホップやレゲトンを踊る
サルサもそうだけど
サンバはおじさん・おばさんの踊りだよ」

若い時は
エネルギーを持て余すほど溢れてて、
深い哀しみや憤りは時間と共に消化吸収される。
若者は侘び・寂びのダンスで癒される必要もない。

だけど
おじさん・おばさんと括られる頃になると、
自分が張ってるバリケードはボロボロになっている。
それを治してくれるのは、抗鬱剤でも睡眠導入剤でもない。
胸に届いた音楽だったり、心を無にしてくれるダンスだったり。

海馬を無心にし、右脳を活性化させ豊かにする。。
おじさん・おばさんのダンスには優しい処方箋がついている。
しかも副作用はないの。。。。


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