わからないだけ…。
2012年度…新年度前期通常クラスの2日目は…『器械体操プログラム』。
帯広ひまわり幼稚園の体育館をお借りして開講しているグローイングのプログラムの中でも1、2を争う程人気が高く夏・春休み特別プログラムの短期コースと同じ様に半期コースの通常プログラムも申込み開始と共に直ぐ募集締め切りとなってしまう大人気のプログラムです。(少人数制だから当たり前なのですが…。)
定員数は15名…。
前年度からの継続参加者もいるし習いモノ自体が全く始めての年少さんも参加してくれている訳ですが何故、人気なのか…?
申し込まれた参加者の方々からは色々と声が聞けますが第1に〝少人数〟。
待ち時間が長いだけで子供は集中力が途切れてしまいます。
付け加えるならばテンポも大事…。
経験上の持論として多少、早口に聞こえるかも知れませんが子供に〝頭で理解させないため〟間髪入れずに大きな声で滑舌良く喋りデモンストレーションは大きな動きで…。
子供には視覚的なイメージを持たせ〝模倣〟させるだけ。
ま、しっかり観ていないと模倣は出来ませんが…その為に〝話は話し手を観て〟。
そんな普段の生活の中で〝当たり前〟の事を口うるさいほどに指導して習慣化する事もグローイングの特徴かも知れません。
ちなみに意外かも知れませんが短時間で効果が出るのはこの模倣が出来るか?出来ないか?が大きく左右します。
第2に〝器械体操〟という種目に囚われない〝運動遊び〟的な内容でウォーミングアップする。
20年以上、子供スポーツの指導を経験し数多くの子供達の姿を観てきた中でハッキリ言わして貰うと跳んだり、跳ねたり、走ったり…カラダを使った〝遊び〟の経験が無いから自分のカラダを調整する力が乏しく運動離れとか運動嫌いと決めつけられてしまうだけだと思います。
多種多様な種目を指導していますがグローイングのコンセプトは種目別のスポーツ選手を育成するクラブではありませんから〝遊ぶ〟感覚でカラダを動かす楽しさを感じる事で充分に〝次へ〟と繋がります。
ただし、〝遊び〟とはいえ技術を習得する事が目的でもある訳ですから指導者は常にその意識も忘れてはいません。
子育て論でよく言うじゃないですか…?子供の目線で…。
私自身、優れたスポーツ選手だった訳ではありませんし現に今日、行った器械体操もかなり苦手…。
苦手だけどカラダを動かしたあとの爽快感は指導者も子供も同じだと思います。
初めてする事…。
未知の動き…。
聞いた事も無い運動の名称…。
全て子供達はわからないだけ…。
そのわからない事を遊びの感覚で…。
失敗してもイイんです!
大雑把な事を言うと〝怪我〟さえしなきゃイイんです!
当然、その怪我をしないための指導と配慮は指導者の責任。
楽しませるために…。
楽しませる事も私達、指導者の力量です。
今日から参加した子供達が半年後の9月末にはどう変わってくれているか…?
指導者として〝そこ〟が楽しみです。
スポーツは一番楽しんだ者が一番上達するのですから…。