下北沢ムジナ通信社

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「独裁者カダフィ」は、意外にエライ奴かも知れない。

2011年09月25日 | 日記

      何のためにNATOが空爆しているのか
        さっぱりわからないリビア戦争



こんな顔してるのだから、きっと悪い奴だ。

             

■いまリビアで何が起こってるんでしょ。
チュニジア、エジプトから始まったいわゆるイスラム市民革命が、どんどん進んでいるってことでしょうか。
……まあ、うすうす感づいていても、わからないふりをするのが、先進国の片隅に咲いている極東の島国の国民の礼儀ってもんなんでしょうけどね。

【NATOが空爆する理由】
・自国民に対して発砲する為政者は許し難い(英国キャメロン)。→だから空爆する。
・市民を守るための戦争――先進国としては当然の反応。→だから空爆する。

     
      一方で、まったく違った見方も。

・アメリカとユーロの経済破綻が近づいて、なりふりかまわずリビアの資産と
 石油を奪い取りたい。→だから空爆する。
・石油の支払いに、ドルもユーロも拒絶したから。→だから空爆する。


        リビア国民に還元? 欧米が強奪?

■しかし、カダフィがもし独裁者だとしても(実際、そうなんでしょうけど)、何でまたその資産をNATOが凍結しなければならないのか、凍結したあと、その莫大な資産は本来の所有者であるリビア国民に完全に還元されるのかどうか、
この辺がいつものことながら、さっぱりわかりませんね。



カダフィ美人親衛隊。まるで北朝鮮の「喜び組」だ。
ハーレムなんか作って、きっと悪い奴に決まっている…だろ。…だろ?
 
         
       
                  *


 
とはいうものの、一番、単純明快で説得力あるのが、
次の動画の説のように思います。

http://youtu.be/WV9WtX5GRN0
リビア: カダフィ。NATOの狙いはアフリカ統一通貨阻止 ドル体制維持

【動画のポイント】

●カダフィはアフリカ統一通貨「ディナ金貨」を計画していた。
●その通貨は「金貨」である。
 つまりドルのように、印刷機が回転すればするほど無価値になる不換紙幣ではない。
●リビアは144tの金を保有する裕福な国。「金」と交換できる兌換紙幣もOK。
●1996年、2000年にも「ディナ金貨」実現しようとしていたが、却下された。
 つまり独裁者の単なる思いつきではない。
●力をつけ始めていたアフリカ諸国、周辺イスラム国は「ディナ」発足に前向きだった。
●軍事介入の一ヶ月前にも、ディナ金貨への参加を呼びかけていた。
 文字通り、資源国の多いアフリカの黄金時代を築こうとしていた。
                   
                   *

■それで、いきなり空爆……かよ。
まあ、欧米諸国のやり方は、いままでがいままでで、エゲツナイですからね。

そういえば、イラクのフセインが、石油取引の支払いをドルからユーロに切り替えようとした2000年に、アメリカによる軍事介入があった…。
それとまったく同じ構図。

しかしまたわれわれ日本国民は、
欧米メディアと、そのぬるい傀儡メディアであるところの
NHK、読売、朝日に、再三再四、騙されるんでしょうね。
あるいは騙されたふりをして、日々事なきを得るんでしょうね。
「それで紳助、どーなったの?」とかいいながら。

                   *

   
   NATOが空爆しているのは、
   自由と民主主義の名において、
   悪魔のようなカダフィから、
   リビアの自由市民を守るためです、
   …もちろん。…たぶん。
       
       
           がんばれ、NATO!

             
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【参考】
玄葉外相、リビア暫定首相に協力の意向伝える

玄葉外相は23日午前(日本時間24日未明)、ニューヨークの国連本部で、リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のジブリル暫定首相と会談し、「リビア側からの要請があれば、民主化移行に向けた協力を行う用意がある」と述べた。ジブリル氏は、日本企業のリビア進出や投資を要請した。(ニューヨーク、中島健太郎)
(2011年9月24日23時07分 読売新聞)

        
               ※

 「民主化」+「統一通貨ディナリ実現」では、だめなの?





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