ゆーこりんの葡萄狩三昧

葡萄牙とかいてポルトガルとよみます。

偵察の秋

2008-10-31 10:01:58 | ポルトガルの日常(Portugal_life)


グーベンケン美術館に行きました。
手前にあるオフィスと周辺の草花に埋もれたようなひっそり感、
展示方法も気が利いているし、
とてもよかった。
中庭では鴨たちが癒してくれるし、
屋外劇場の椅子は彫刻的でそそられるし、
なにより人々の読書に役立てられてるし、
鳩の糞さえ絵になります。
今度は本でも持ってこよ。

美術館は、設計課題の敷地、セテ・リオスにあります。
課題内容は
前期でセテ・リオス全体をReデザイン、
後期では敷地のどこかにカルチャーセンターを設計します。
というわけで、
この美術館はなかなかの重要素材ということになりまして、
ヒッツー、ベンベンと3人で偵察に行ったのでした。

ちなみに、、

美術館とオフィスとランドスケープが一体的に設計されています。
建築家はCalouste Sarkis Gulbenkian、コンペで選ばれました。
1956年7月18日竣工。
詳細は、
美術館で買ってきた本を読んで勉強中ですが、
まぁ予想通り良い睡眠薬で~す。。○
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スタバ1号店

2008-10-30 12:00:25 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

勇気を出して美容室に行ったよ!
やっばい、カールが細かいよ!
うん、、想定内、ノープロブレムっ!
まぁでも次回は、雑誌持って行ってヴィジュアル的に伝えようかな!!!
写真のコレはヴォリュームをかなり抑えてるんだよ!
朝目覚めるとエアイン~の寝癖~のでコレの2倍になってるんだよ!
そのうち雀が巣を作るんじゃないかな!
そうなれば、素敵だよね!
みんなも一度は憧れた経験あるよね!?

ところでこの前、嘘言いました。
ポルトガルにスタバは無いなんて書いてしまったけど、
どうやら1号店が9月に開店していたらしいのです。
わたしはドトール派だけれども
ベンベンが隠れスタバ信者だということで
「ちょっとお茶しよっか」
寮からバスを乗り継ぎ往復2時間半消費し、
懐かしのキャラメルマキアートへ。
ここ、笑うとこ。
とにかくね、
リスボンは本当にクルマ社会なのです。
それでも発展途上の公共交通機関を駆使し、
次回は今日よりスマートにたどり着いてみたいと思います。
近くにはIKEAとか
スタイロはここでしか買えない!というレアなホームセンターとかあります。
ああ、
唐突に資本が舞い降りたこの感じ、
郊外の典型例のようなこの安心感、
ちょっとだけ、
落ち着きました。
ちなみにポルトガルのタンブラーはアズレージョ柄。
アズレージョについては追々♪

今日からポルトガル語の語学学校に通い始めました。
ベビオが「日本人は毎年2ヶ月でギブアップするんだよネ」
とか言ってたけどそこは聞き流してがんばります。
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まいにち大学新聞

2008-10-29 09:12:50 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

「おまえ、ラグビーのナショナルチーム代表に選ばれたんだって!?」
「うん、実はそうなんだ!」
「Jesus!」
「すッげぇじゃん!」

なんて、言ってる訳ではない。
彼らが直前まで何していたのか打ち明けると、
販売機にお金を入れたが商品が出てこないため
販売機を殴るわ蹴るわ45℃傾けるわ
事務員のおばちゃんがやってきて注意するのかと思いきや
おばちゃんも参戦する始末。
まぁわたしとしては
面白いから写真に撮ってやろうとこっそり構えているところに
クラスメートのイタリア人がやってきて
味噌スープと豚汁の違いについて説明を求めてきたので
てんやわんやしながら望遠6倍で撮った一枚。
若干ピントがズレているけど悪しからず。
手には戦利品が握られているよ!
よかったね!(笑)

イタリア人留学生エドアルドとは
さいきん急に仲良くなりました。
というのも、
ポルトガルど素人のわたしに
マルケシュ・デ・ポンバルの近くに住む方法を尋ねてきて
いやぁ~寮は学校が手配してくれたからわっかんね~
と思いつつも協力していたので、
なんだかそれから急接近。
友達になる方法はそこかしこに転がっています。
ちなみにわたしたちの寮は
前回話題のマルケシュ・デ・ポンバルの近くでなかなか好立地。
いずれスパゲッティーと寿司のコラボレーションパーティーが行われるでしょう。


んぼーっと中庭を歩いていたら、
隣でスプリンクラーが大破裂。
あと1.5m右側歩いてたら人気者になるところだったじゃーん★
あぶないあぶない。
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ショータイム!

2008-10-27 04:34:31 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

カーデモンストレーションに行きました。
寮からすぐ近くのマルケシュ・デ・ポンバルへ、
コンビニにでも行く足取りで出向くと、あらびっくり。
ベンベンなんて靴下に便所サンダル(失礼)ひっかけて来たってのに。

ちなみにマルケシュ・デ・ポンバルというのは
リスボンで最も大きくて複雑な交差点。
よくある信号システムではありません。
かの有名なマルケシュ公の銅像の周りをみんなで左回りしながら分岐します。
日本にはあんまりないけど、
信号より良いかもよ?

コースは
マルケシュ・デ・ポンバル
↓↑
リベルダーデ通り
↓↑
レストーレドーレス広場
重要な軸を大胆に2日間交通規制しちゃって、
リスボンは大丈夫なのでしょうか。

カーアクションも面白かったんだけど、
それより観客の、観賞風景が執念深くて面白かった。
自転車を木に引っ掛けてサドルに立ち上がってる珍しい自転車っ子
どうやって登ったのか看板に馬乗りになってる若者、
小さな子供と一緒に電柱にしがみついてるお父さん、
ジャングルジム感覚で木に登っている3人兄弟、
ベンチの背に器用に立ってる人、
仮設トイレに乗ってる人、
ゴミ箱に乗ってる人、
とにかく危なくて面白くて。
バッシバッシそっちの写真ばかり撮っていました。
日本だったらおまわりさんに怒られちゃうよ!

それにしても、屋台というものがまったくありません。
出せば馬鹿売れだと思うんだけど。
いつも栗を売っているおばあさんが、
いつものように栗を売っておりましたとさ。
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ハットフル

2008-10-26 11:33:26 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

バースデーパーティーに招かれた。

―ドレスコードはファニーハット。

シルクハット、ニット帽、チープなパーティー用ハット、
ヌイグルミ、モップ、タオル、アルミホイル、水泳キャップ、
頭と体のコーディネートがバラバラだけれど、それがとても面白い。
他のクラスメートや
同じアパートの住人もやってきて、全部で20人くらい集まった。
ネイバーフッドとこんなにスペシャルな関係になれるって素敵だね。

22歳になったイネシュ。
親切で可愛いおんなのこ。
いつもノーメイクだけど、今夜は瞼に青いラインが一筋。
クラスメートがいっこ下ってはじめて知った。
ん?なんでだ?

今日でサマータイムが終わった。らしい。
1時間、得した気分。

※ミラーボール付きカチューシャを装着!(笑)
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バイロアルトる

2008-10-25 23:46:15 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

今日もパーティーは行われました。
バイロ・アルトはリスボン一の歓楽街。
木、金、土曜はリスボンの外からも若者がやってきて、眠らない街となるのです。
驚いたのは、その密度。
迷路のような幾つもの狭い路地に、
BARを核として局所的に人々が群がり広がっています。
店の中だろうが外だろうがどうだって構わない感じで、
音楽と酒に酔えればどこだって構わない感じで。
神社の祭りの、あの賑わいと暑苦しさを、こんな場所でも発見しました。
隣の男がマリファナを吸い始めました。
口から吐き出された煙はまじでキツめ。
上を見上げれば、洗濯物が夜干ししてあります。
植木鉢に花が咲いています。
ローカルで平穏な世界とクレイジーで騒々しい世界が、
不思議に共存していました。

仲間の一人が酔いながら、
バイロ・アルトでの場所の覚え方を教えてくれました。
「お気に入りのBARができたらこんな風に覚えるんだ。
バイシャ・シアード駅を出て3つ目の角を右に曲がって次の角を左に曲がってまた右に曲がって坂を上ったとこ!ってね」
なるほど、野生的。
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わんダーランド

2008-10-23 08:36:33 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

ズルすぎるシチュエーション!なんだこれ。
ふいにフォセの隣にやってきて、
しばらく観光客のように街を眺めていました。
どう演じれば人間が喜ぶのかわかっとるわー。(笑)
チップをあげたくなりました。

これまで猫の話しかしてませんでしたが、
どちらかというと犬の方が好きです。
うちのビーグル犬、さくらたんも元気にしているでしょうか。
帰国するころにはわたしのことなんて忘れているのでしょうね、あなたは。

リスボンはなかなかに野良犬フリーな環境です。
この子達のように毛並みが艶やかな犬ばかりではありません。
今日は、彼らの日のあたる一面のみUPしてみましたー
リスボンのイメージアップは使命だもんねー。
かーわーいーいー
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議題:リスボンのファッション

2008-10-21 02:56:48 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

1.大学生は大方100%ジーンズ。
何がそうさせるのか、そのうち訊いてみることにしよう。

2.朝と夜はジャケットを着て白い息を吐いているが、昼には一転タンクトップ。
気温差が激しいためなのか、AUSMIPメンバーの60%が体調を崩していた。
クラスメートも
「わたしも毎朝、何を着ていけばいいのか悩むのよ」と言う。
間を取った格好で出かけると、半日内に8月と12月を経験する。
それにしてもドライな気候なので、背中と脇の環境がすこぶる良好である。(笑)

3.坂が多すぎて、みんなスニーカー。
靴にこだわってる人をあまり見かけないような感がある。
デザインより機能性なのだろうか。
マイノリティなヒール族のわたしがむしろクレイジー。

4.まとめ
気候と地形にファッションが縛られているという印象が無きにしも無く、
ジーンズをシンボルとした全体的にナチュラルなファッションである。
パンチラは期待できないが、谷間とか背中とかやたらセクシー。
なにはともあれそんなにキメていなくても、
そもそも天然の素材が良質なのでかっこいい。
余談であるが、
バイシャ、シアードというハイファッション地区を歩くと
かなりの人がZARAの紙袋を持っている。
バイシャ・シアード駅の半径50メートル内に、
ZARAの建物が3つもある光景はあたかもスターバックスのようだ。
しかもどれも本店さながらの店舗であるにも関わらず、だ。
ところでスターバックスはポルトガルに無いらしい。
あっちもこっちもZARAの紙袋であふれている。
なんだか宗教のようだ。
と思ったのも束の間、わたしも信者に交ぜてもらった。

P.S.
日差しが強いので多くの人がサングラスをかける。
サングラスをすることがとても自然な国。
サングラスという新しいアイテムを、
軽い気持ちで身につけらることは面白い。
わたしもさっそくデパートで買って、
毎日ポルトガルにかぶれている。

※ポルトガルにもトンボがいるのです。
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かたちあるもの

2008-10-20 06:32:10 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

ベビオと映画祭に行きました。
数多くのドキュメンタリー作品が集められています。
ベビオがチョイスしたのは、
詩人、谷川俊太郎と寺山修二のビデオレター。

―生きているとは何か。
―意味とは何か。
―では、無意味とは何か。
―いのちとは意味以上のものである。
―意味と無意味の間は、意味ありげなものである。
―我々は言葉にこだわりすぎて、意味ありげなものに陥っていないか。
―意味と無意味が混沌とした時代だからこそ、言葉が必要である。
―わたしとは何か。
―名前でも写真でも表すことはできない。
―わたしとは透明なものか。
―わたしとが何かを他人にゆだねることはできない。
―行為の中に、わたしが現れる。
―言葉が眠るとき、何が目覚めるのだろうか。

1985年、わたしが生まれたころ、
彼らはこんなやりとりをしていたのです。
ビデオテープにメッセージをしたためて。
編集はどこまでもアナログですが、工夫を凝らして。
印象に残った映像がいくつかありました。
あるものは、
ヒイラギの葉っぱの重なりを次々と焦点を変えてはボカしながら撮ったものに、
宇宙戦争のような効果音をかぶせ、
意味のブレや捉え方について考えていました。
またあるものは、
谷川俊太郎を食べ物にたとえると?値段は?数字は?
とたくさんの人や犬や物にインタビューしたものなど、さまざま。

二人の映像の絡み合いの濃密さに、
テープの劣化による映像や音声の揺れに、
わたしは映画館で初めて酔いました。

ところでわたしにも、
いまだに手紙を交わす友人がひとりだけいます。
もうすぐポルトガルに手紙を送ってくれるそうです。
これまでの手紙は地層のように引き出しの中に溜まっています。
アナログだからこそ、かたちあるもの。
大切にしていきたいと思います。

※広告の層の重みで、いつか壁が剥がれ落ちるんじゃないだろうか。
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雨のち停車

2008-10-19 05:43:41 | ポルトガルの日常(Portugal_life)

夕方、気だるくバス停で座っていた。

お爺さんが隣にやってきて、何か言った。

からんころん。

どうやら独り言のようだ。

時々立ち上がっては座り、何事かを喋る。

からんころん。

たっぷり日焼けした顔にどんぐりのようにキュートな目。

うっかり視線が合うと

わたしに向かって、何事かを喋り続ける。

ちゃらんぽらん。

ここが日本であれば身を案じ、彼から距離を置くなりしただろう。

けれど

まったく理解できない言語のシークエンスは

まるで子守唄。

とりわけポルトガル語は居心地が良い。

それから、猫様がお家に帰れますように。

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ところで今日は、
ポルトガルに来て2回目の雨。
そして――、
地下鉄が止まりました。
水浸しです。
やってくれるじゃんポルトガル。

これから雨季なんですけど?
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