龍さん、なかなか熱が下がりません。日曜日に時間外担当のお医者さんに連れて行ったんですが、その後も39℃後半から40℃台の熱が続いてます。
土曜日、日曜日に咳いてはえづいて胃の中のものを吐き上げていた為、月曜日になると目から光が消えてうつろな顔になって来ました。
痰を咳き上げる勢いもかなり衰えていて、時に咳き上げきれずにノドや胸の奥の方に痰が引っかかっています。
汚い話で申し訳ないのですが、痰の色も最初の白から黄色へと変わっています。炎症が進んでいるということでしょう。
舌もカペカペに乾いて中央辺りに血がにじんでます。上あごにくっついたのが離れにくくて、舌を動かすたびに表面が傷つくんでしょう。小さなシリンジで数滴ずつ水を口に垂らして舌を潤わせるんですが、ものの30秒もすると元のカペカペに戻ってしまいます。
脱水症状を起こしているんじゃないかと月曜日にまたお医者さんへ連れて行ったのですが、「まだ点滴をするほど脱水は起こしてない。脱水症状を起こすと皮膚がもっとダブダブになって目が落ち窪んできます」 と言われただけ。
もう何日もカンカンに熱い体でうつろな目をして唇も舌もからからに乾いている龍を見ると、側で看護している方が怖くなってきます。“本当に家で看病していて大丈夫なんだろうか? 手遅れになったりしないだろうか ” と。
日本の地元の小児科の先生なら、龍がこういう状態になるとすぐ点滴をしてくれたり、肺炎を起こしてないかきちんとレントゲンで胸の状態を確認してくれていたのに。こっちではかなり悪化しない限り何の手も施してくれないのか。。 「Mせんせー・・」 と懐かしい日本の先生を思い出して涙がチョチョ切れそうになりました
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至れり尽くせりの日本の医療に慣れ過ぎ、病院に頼り過ぎと言われればそうなのかもしれませんが、深刻な医師・看護師不足の問題を抱えるイギリスではきちんと患者に対処したくてもできないのが現状なのではないでしょうか。
医療費の一部負担はあってもひどくなる前に対処する日本の医療制度と、無料だけどひどくなるまで対処しない(できない)イギリスの医療制度。私はだんぜん前者を選びます。