GOREとにゃんこの桃源郷

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Sickcunt

2009-09-21 | CDレビュー
 今回は、ロシアン・ブルータルデス/ゴアグラインドSickcuntの1stフルアルバム「Sickcunt」を紹介。MeshuggahDying Fetusといった大御所のカヴァーも収録した全27曲で構築されている。数分に及ぶ曲もあるが、殆どは数十秒の短い曲ばかりだ。また、盤面の裏がレコード会社名が印刷されていて煌びやかだ。2009年現在には2ndアルバムも出たようで、好調なバンドなのではないだろうか。メンバーは半分になっていたけれど。

 まず目立つのは、エフェクト無しのバキューミンガテラルボーカル、そして生々しい高音にチューニングされたスネアを響かせるドラムだ。この2パートの音量に比べ、弦楽器隊は控え目だ。途中、音飛びっぽい箇所や、声の裏返ったボーカルがそのまま収録されているところが、とてもインディーズ感溢れている。
 ドラムはポコポコシャンシャンとリズムをたたき出し、細かいブラストが随所に盛り込まれている。ボーカルは声の使い分けなど無く、頑固一徹。だが、それが曲調にしっかり合っている。ギターはずるずると引き摺るような歪みでリフを紡ぐ。ベースは、ギターのようにシャキシャキした音ではなく、ボワーンとしていて湿っぽい。

 各パートが渾然一体となっていないので、聴き取り易い。そのため、US産Disgorgeなどの猛然ブルタルデスではなく、インドネシアやメヒコ系などにありがちな、アングラ音質のデスメタルが好きな人にお薦め。また、スタジオライブアルイバムという雰囲気の音なので、そういった類の音が好きな人は是非。

Sickcunt
Grisha (Bs)
Anton (Vo)
Demon (Dr)
Evgeniy (Gt)


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