GOREとにゃんこの桃源郷

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Spasm

2009-09-19 | CDレビュー
 チェコ産ゴアグラインド、Spasmの「Paraphilic Elegies」は、2008年発売の2ndアルバム。全21曲収録で、特にSEというようなSEも無く、1曲1分程度で爽快に突っ走ってくれる。また、最後の21曲目が、以前日本で大変な知名度を得た、T.A.T.Uの名曲「Love Me Not」のカヴァーであることが愉快だ。コードをパワーコードでなぞるだけだが、ちゃんと歌詞を歌っている。(ガテラルで)

 チェコ産ゴアらしい音作りで、以前書いたDestructive Explosion of Anal Garlandに似ている。とはいえ、それは音作りに限ったことで、曲作りに関しては全然違っている。こちら(Spasm)は、基本的にはパワーコードリフ主体でストレートなのだが、細かい部分で飽きさせない工夫が施されている。
 ボーカルは低音ガテラルと高音豚が主で、他にアウワウ言う名称不明な声を用いる。少しだけ喚きも使用するので、パターンは豊富なほうだろう。ドラムはタムタムスネアのスタンダードなチューニングでバスが強めに仕上がっている。全体的にブラストビートを多用している。ギターは音割れしない程度に歪ませてある。ギターが1本しかないので、指弾きっぽいベース音もよく聴こえる。

 チェコ・ゴアグラインドの音が好きなら及第点だと思う。ブラストとミドルテンポノリの両刀な人に薦めたい作品である。


Spasm
 ブックレットに表記されていたofficialのドメインは売り出し中だったので、上記若しくはMyspaceにてどうぞ。
Radim (Vo)
Luke (Dr)
Sam (Bs)


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