このニュース、何だか切ないね。
どんな人か知らないけれど。
北海道むかわ町の山林で遺体が発見された。
10月1日からマツタケ採りに出かけていた。
行方不明の60歳男性(苫小牧市在住)が2日朝、死んでいた。
孫や家族に食べさせたい、と思ったのか?
それとも商売しようとしたのか?
報道ではわからない。
1泊2日の予定で入山していた。
10月1日、日も暮れた午後7時前、車を見つけた友人らが警察に通報している。
「キノコ採りにでかけ戻ってこない」
外傷はない、というからクマに襲われたのではない。
脳溢血か、心臓発作か?
所有車のそばに、マツタケの入ったリュックサックが置かれていた。
一度は車に戻った。
もっとあるかもしれないぞ?
重たいリュックを置いて再び山林に入ったのか?
家族の喜ぶ顔見たさに?
ビックリさせることが好きなので、痛いほど、その気持ちが分かる。
欲を出さなければ、今頃は焼きマッタケ、すき焼き、土瓶蒸し…。
みんなで突ついていただろうに。
今から60年ほど前。
玩具店を営む父の商店会の慰安旅行に連れて行ってもらった。
どこか覚えていない。
松茸狩りだ。
山に入って、斜面に生えているマツタケを探して、その場ですき焼きをする。
子供にはマッタケなど美味しくない。
だが、捜すのが面白かった。
すぐに見つかった。
赤松の木の下に生えている。
今でも、赤松があるとついみてしまう。
積もった松葉をかき分けるとニョキッと顔を出す。
沢山あった。
今ほど高価なものではない(そう思う)。
ニシンだって今は高級魚だが、植木の肥やしにしていた。
何が高級で安価なのか?
時代が変われば、価値観は変わる。
山の中で、大人たちが酒を飲み、笑い声をあげた。
あの楽しい雰囲気は子供心でもウキウキした。
あの頃、スマホや携帯があれば写真や動画を撮りまくっていたか。
ま、心中にプリントしてあるだけでいいか。
そういえば慰安旅行なるものも、今は絶滅危惧種になりつつある。
阿蘇山が8日の真夜中に噴火した。
80年以来の爆発的噴火だ、と報じられた。
高さは1万1000メートル、降灰は兵庫県まで達するという。
海の向こうのMLBでは、ダルビッシュが大炎上した。
ブルージェイズとの地区シリーズ第2戦。
1イニング3発を含む4アーチを浴び5回5失点で降板した。
2回に先制2ランされたダルビッシュ。
4回に1点差(1-2)に迫った直後の5回。
5回は抑えなければいけないイニング。
1イニング3発を被弾。
公式戦とはまるで違うメジャーのド迫力に真っ青だった。
これが狩猟民族か、という集中力。
手術後、威力を増した速球でグイグイ押した。
ところが公式戦とまるで違うブルージェイズ打線。
狙いを絞って、フルスイング。
球場の雰囲気も日本のそれとは違う。
ダルビッシュが調子悪いとか、高めに行ったとか、は後付け。
1球に対する攻守の気迫が凄い。
テレビ観戦ですら、感じるのだから現場の雰囲気はもっとだろう。
MLB担当記者が口を揃える。
「一度見た方がいい」
負ければ終わるポストシーズン。
ヒットを打ち吠え、三振を取ってうなる。
もう獣そのものだ。
ベンチの表情を見るだけで興奮が伝わる。
3-5で敗れたレンジャーズは連敗。
地区シリーズは3勝した方が進出するので後がない。
地区優勝したレンジャーズではなくワイルドカードで勝ち上がったブルージェイズが王手をかけた。
本拠がカナダ・トロントの敵地にレンジャーズが乗り込む。
相手の20勝投手ハップが9安打打たれながら1失点。
5安打のうち4本がアーチのダルビッシュ。
野球は点が多い方が勝つ。
当たり前のことでダルは散った。
20勝投手と7勝投手の差が出た。
奇跡の3連勝をするしか、ダルビッシュの今季は終わる。
速球に頼り過ぎた
▼ダルビッシュ有「ストライクゾーンに手こずった。カウントを悪くした後で、速球を待っている場面で、甘いコースに投げて打たれた。バッテリーでまっすぐ主体に行き過ぎた。相手にうまくやられた。(捕手)ルクロイと話をしないと」
▼ア・リーグ地区シリーズ第2戦0勝2敗
◆10月8日・先発☓3-5ブルージェイズ(テキサス)
5回(84球)5失点5安打(4本塁打)4三振2四死球