反吐みたいな日々

2024-05-10 | イラスト
こんばんは!元気ですか?なんだか投げやりなタイトルをつけましたが、実はいい気分なんです。じゃなきゃ文章打たねえよってね。なんでしょうね。

すごく落ち着いているんです。このブログの編集画面で、どなたかが読まれた過去の文章リスト見たいのが見れてさ、で、「ゆうすけとまさこ」でしたか、10年くらい前の娘との会話を綴ったのを自分でも読んでみたんだ。まだ幼稚園児だった頃の娘を思い出し、その会話からすでに感じていたのちの自分の姿。現在その視点で読み直しまさに思っていた通りの姿だなって思ったんだ。ティーンエイジャーとなった娘はすでに私を通り越しているってね。寂しくもあり、それがとても自然な姿だと思えることもある。中学校で勉強も部活も全力で頑張り、生徒会の副会長もこなし。昔から頑張る子だったな。今、彼女が欲しいものは経済的なサポートだろう。そして私はその点力不足なので静かに見守っている。このまま終わる気はないが、今は、このくらいでいい、とさえ思っている。中2、お金のありがたみを噛み締める時期ではなかろうか。自分はどうだったろうか?え?知りたい?Siri

俺はさ、父がすごくてさ、金銭で我慢なんかしたことなかったよ。欲しいものは手に入れるってだけで。幸運だったのは、その欲が今考えてもピントを外さなかったってことね。中2の自分がそこにいたらこういうよ。「いいね!」もう501履いてたよね。確か。ストーンウォッシュ。ジャケット買うのは中3で、修学旅行ってね。このブログでも以前書いた。ビートルズにのめり込んでいた時期だね。オリジナルアルバムに手を出したんだ。中一でアビーロードから入り、(すごいチョイス)レットイットビー。ケツ2枚をもうそれこそ気が狂ったように聴きまくり、中二でサージェント、ホワイト、パストマスターズ2。この3枚をさらに執拗な執念で聞きまくっていた時期だね。今でもふとした瞬間に曲を通して中2の自分に帰る時があるくらいよ。まじで。そのくらい体の深いところまで注入したんだよね。中3で大人買いじゃないけど残りほぼ全部を結構なハイペースでいくんだけど、なんかそれは流した感じかな。中2の3枚、中1の2枚と比べると、なんか、そう。実はリボルバーだけちょっと不思議で中2の3枚の前に、うちの中学内のビートルマスター、渡部くん(もしかすると以前このブログですでに触れたかもな)からCD借りてテープにダビングして聞きまくっていたんです。なので購入が最後になったのがリボルバー。なんだけど記憶はすごいフレッシュなの。もっと掘ると私をこのブログという世界に誘ってくれたルートドクター、ピロティ安田御大。(現在活躍の場を上海に移し世界の人となった)師もリボルバーをこよなく愛しているというのもなんとも、はい。

お分かりの通り、その辺に触れれば今なお当時と変わらぬ熱が沸き起こってくるわけ。音源で行けば高校、大学時代なんて湯水のように買い漁って垂れ流すような日々を送るわけだけど、やっぱりビートルズを手に汗握り聞いていたあの頃、俺は最高の体験ができたって思ってる。欲しいと思った時にすぐ買えたことに感謝するよね。で、これってかなりの人と共有できる話題なのよ。いまだに売れてるわけだしね。ビートルズ。人それぞれだと思うんだけど、大切なのはどんだけ深く体に取り込んでるか、だよね。なんか肺にも入れず「フゥ・・・」みたいなのもいるよね。ちゃんとね、深く吸い込んで、吐き出して、煙を燻らす、のを眺める、みたいな経験をしたほうがいいんだよ。その世界線で、俺は高校時代にアメリカ、コロラド州のボルダーって町に行くんだけど、ヒッピーカルチャーを現実に体験したんだ。

なんの話だ!えーと、そう。欲しいのものは手にいれ、行きたいところには行き、やりたいことはしてきた。満足して、結婚し娘ができ、妻と娘を支えることが幸せとなった。生業として、父の飲食を継ぎ、こちらも命を賭して守りたい。この二つが今俺が生きてる証なんだけど、昨今なかなか儲けが出ない状況で、俺の父がしてくれたような何不自由ない中学時代を娘に味合わせてあげられないのが、やや残念。と言いつつ、慎ましさを持った女性って惹かれるよなあって。すみません。セクハラ発言になるかな。

俺が大好きなビートルズ、501、オールスター、紺ブレ。色々あるけど、大概日本人男性好きですよね。でもこれらってマーケティングの力が生み出したわけじゃないんだよね。まず、ビートルズは、これ絶対だけどキワモノがまぐれで世に出てしまって爆発したっていう事故みたいな現象なんだと俺は思ってるよ、マジで。ビートルズの価値が定まったものであるって錯覚してる連中には反吐が出る!ってここでタイトル回収。1961年時点のまともな大人の感覚だとまず論外な人たちですからね。ジョンもポールも。ティーンの女子たちは置いといてね。爆発事故が起き、火災がイギリスからアメリカに飛び火し、世界を巻き込んでいった壮絶な歴史なんですよ。あれは。相当危ない代物。見方によっちゃ。武道館周辺でビートルズをディスり倒してた我が国のおっさんたちのがよっぽどまともだったって言えるかもしれない。でもね、その火災で旧態然の社会はあっという間に焼け落ちちゃったんでしょ。だから現在の価値観だと、当時のあのおっさんたちが過去の遺物なわけよね。三島由紀夫もそうなっちゃうんだよね。文化的にリフレッシュされてそこで生まれた価値観って、多分今も続いてるんじゃないかと思うんだけど、その感覚でモノ言ってる今の人たちも一度激変が生じれば過去の遺物と化すわけさ。どんな知識人だって、どんな成功者だって、その後どう評されるか、そもそも存在を記憶されているのか、先のことはわからない。うわ、長え。

次、501。これももう、永遠の定番として愛されてやまないファッション界の奇跡的な存在。ヴィンテージの価格高騰がすごいよね。ここにきて。投機の対象になってる。トレンドセッターとして俺が至高の存在だと思う二人。イブサンローランとラルフローレン。彼ら、心から嫉妬してますよね、501って存在に。あんなマスターピースを自分が生み出したかったって。具体的な言葉はうる覚えですが、痛烈に意識してるんですよね。あのジーンズの始祖に対して。俺の個人的結論を言わせていただければ、あれこそアメリカなんです。あの価値を裏付けるもの、皆をここまで惹きつけるもの、背景に浮かび上がる景色。どれをとってもアメリカ。なんです。ただ、プロダクトとして考えると、フランスのニームって土地生まれの生地。土着的なところからイタリアのジェノヴァを経て、アメリカ、ゴールドラッシュで沸き立つ西部。って感じで19世紀的な古めかしい映像も浮かんできますね。リーバイストラウスとヤコブデイビスって人物が浮かび上がり、リベット打ちからのインディゴ染。見えてきました501。人気とともに押し寄せる類似品たちとの戦いで生まれたパッチ内の表記(商標登録など)、アカタブ、ポケットのステッチ。全てが勝者の証なんですよね。そこら辺がもう、たまらないんですよね。チャンピオンベルトみたいなもんだと思いますよ。今の我々が考えるファッションデザインとは訳違うんですよ。最初から。それはあの時代のアメリカでしかあり得ないんですよ。金に群がる野郎たちがいて、彼らの心を掴んだヒップな男たちが商戦を勝ち抜き、磨き上げた最高のプロダクトが、期せずして20世紀半ばで世界を制することになり、その誇りと潤いが注ぎ込まれたって言っても言い過ぎじゃないでしょ。映画産業、若者文化も重要な味付けとして加わりもうまさに、究極のプロダクトとなってって。そりゃウォーホルだって履くわさ。またまた長い!だからビートルズと同じく501もやろうと思ってできるもんじゃない。で、アメリカの世界が終わりを告げた時、ヴィンテージが単なるボロ切れと化すこともあるのかもしれない。

すみません。もう寝ます。
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