面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「THE 4TH KIND フォース・カインド」

2010年01月31日 | 映画
アラスカ州北部の町、ノーム。
これまで多数の住民が行方不明になってきた。
1960年代以降、FBIによる訪問が2000回以上という、アラスカ州最多の行方不明者数を記録する、人口3500人余のこの町で、300人以上の住民が不眠を訴えていた。
2000年10月、ノーム在住の心理学者であるアビゲイル・タイラー博士は、カウンセリングに訪れる住民達の発言に、奇妙な共通点があることに気付く。
深夜に目が覚めると、白いフクロウが自分を見ているという。
不審に思った博士は来談者に対して、不眠の原因を催眠療法により解明しようと試みる。
そしての患者の様子をビデオカメラで撮影していくのだが、そこには驚愕の映像が記録されることになる…

映画冒頭、主演のミラ・ジョヴォヴィッチが物語のナビゲーターとして登場。
作品には記録映像が使われていて、自分はその映像を補完するための再現シーンの中で、アビゲイル・タイラー博士の役で出演することを説明し始めるという、不思議なオープニング。
カナダ北部の町・ノームは、実際に行方不明者が多く、FBIが調査のために何度も何度も訪れているという謎に満ちた場所で、多くの住民が不眠症を訴える中、カウンセリングを通して真相の究明に挑んだタイラー博士が記録した映像を元に作られた、ドキュメンタリー作品の体をなしている。

実際の記録映像を使っているのだから、ドキュメンタリー映画に違いないのだが、あえて「ドキュメンタリーの体をなす」と表現したのは、その実録部分が、我々の常識を超えた内容になっているためだ。
子供の頃から、テレビでは「木曜スペシャル」で取り上げられる超常現象を欠かさず見、雑誌「ムー」を創刊号から愛読し、そして大人になっても「X-FILE」のテレビ放映は逃さず見てきた自分にとっては、実に興味深いドキュメンタリー作品。
しかし果たして、世間一般的にはどう受け入れられるのだろうか?

記録映像や結末について、それを信じるかどうかは、観た人次第。
実話なのか?作り話なのか??
スクリーンに繰り広げられる映像は肝心の部分があいまいで、真相は霧の中にいるように、ハッキリとは見えてこない。
それもそのはず。物語の舞台は、ノーム…


THE 4TH KIND フォース・カインド
2009年/アメリカ  監督・脚本:オラトゥンデ・オスンサンミ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ウィル・パットン、イライアス・コーティーズ

シネカノン!

2010年01月29日 | 映画
「フラガール」制作のシネカノン、再生法適用申請(読売新聞) - goo ニュース


なんと!
「フラガール」や「パッチギ!」で一世を風靡した映画制作・配給会社シネカノンが、関連会社と共に民事再生法の適用を東京地裁へ申請したとのこと。
日本全体の映画の興行収入自体は持ち直しているというのにショックだ。
確かにここのところヒット作に恵まれていなかったが、良質の、単館系と呼ばれるこじんまりとした作品を提供してくれる会社であり、なんとか復活してほしいもの。

いよいよ今週末公開される「パラノーマル・アクティビティ」のように、100万円台の製作費で90億円以上を稼ぐような作品が出せればいいのだが…


愉快な偶然

2010年01月28日 | 野球
タイガース「最強」は7月3日 ファンが勝率算出(神戸新聞) - goo ニュース


タイガースの一ファンが、日別の勝率を出してみたところ、なんと7月3日の勝率が良いのだとか。
実はその日は自分の誕生日なのだが、その日の勝率が良いとはうれしい偶然。
しかもここ11年連勝中だという。
そういえば自分の誕生日に甲子園へ行った記憶が無いが、そんなに勝率も良いのなら、今年は行ってみたいものだ。
(試合がないとダメだが)

まもなくキャンプイン。
いよいよ、待望のプロ野球シーズンがやって来る…


お江

2010年01月27日 | ニュースから
上野樹里がNHK大河10人目女性主役飾る(日刊スポーツ) - goo ニュース


次の大河ドラマの主演は上野樹里だそうで。
宮崎あおい同様、ここまで上り詰めたか、という感じ。
昨今は「のだめ」がすっかり定着しているが、元々高い演技力を持つ彼女のこと、期待したいところ。

信長の妹・お市の娘ながら題材としては地味であるものの、戦国時代モノでもあり、そこそこ視聴率もイケるんじゃなかろうか。
現在視聴率好調の福山・龍馬の後としてプレッシャーはかかるだろうが、脚本も「篤姫」と同じ脚本家の手によるものだそうで、更なるステップアップを目指して頑張ってもらいたいもの。

彼女以外の配役も見もの。
まずは、信長・秀吉・家康の大物三役と、戦国時代随一の美貌を謳われるお市の方が誰なのか!?


面白い人。

2010年01月26日 | ニュースから
「自民なら即刻退陣」 小泉元首相、民主を痛烈批判(産経新聞) - goo ニュース


小泉元首相は、相変わらず面白い。
「多くの人からいただいた政治献金でマンションや土地を買う政治家なんて一人もいない」
などと、よくもまあ、いけしゃあしゃあと言えたもの。
自民党の政治家連中を棚に上げて何を言うてんねん!?

と思ったら、
「それでも(鳩山政権に)支持率があるのは、それほど自民党が飽きられていたということ」
と言う指摘はお説ごもっとも。
ごくフツウな感覚の発言は、やはり自民党のお歴々とは一味違うところをみせている。
さすが、国民の大多数を煙に巻き、さもバラ色の未来が待っているかのように先導して、格差社会の“成長”s

「民主党にはあと3~4年はやってもらわないと、何でも自民党を批判すればいいという風潮は変わらない」
と述べたそうだが、そう思うなら、検察に「もういいだろう」とストップをかけていただいてはいかがだろうか。
脱官僚を謳う民主党が面白くないであろう検察が、民主党に対してあの手この手を駆使して次々と“犯罪者”を生み出そうとするのを止めないと。
(あくまでも偏向した私見ですので、念のため)


「ゴールデンスランバー」

2010年01月25日 | 映画
首相の凱旋パレードが行われるすぐそばで、宅配ドライバーの青柳(堺雅人)は、大学時代の友人・森田(吉岡秀隆)と久しぶりに再会していた。
停車した車の中で話し込む二人だったが、どうも森田の様子がおかしい。
そして、突然近くで轟く爆発音。
爆弾テロにより、首相が暗殺されたのだ。
「オズワルドにされるぞ!」。
ケネディ大統領暗殺犯とされる男の名前だが、なぜ森田が自分にそんなことを言うのか分からずに戸惑う青柳だが、気がつけば車に二人の警察官が近づいてきた。
「逃げろ!どんなにぶざまな姿になっても生き延びろ!」
車から無理やり追い出された青柳に、警官たちは銃を向ける。
とっさに逃げ出す青柳に警官が迫ったその刹那、森田の車は爆発した。
前からも横からも警察官が迫り、訳も分からずに逃走する青柳。
本人には全く身に覚えの無い“証拠映像”が次々とテレビで報道され、青柳は自分が首相暗殺の犯人に仕立てられていることを知る。
思い返せば、数日前からおかしなことはあった。
誰かが巧妙に仕組んだ計画だったのだ。
青柳は、大学時代の友人たちに助けを求めるのだが、警察は先回りするように彼を追い詰めていく…

「最後に残された武器は、人を信じることだ。」
孤独な逃亡に追い込まれ、人間不信に陥ってしまう境遇にありながらも、人を信じ続ける青柳。
そんな彼を助けようとして、今はバラバラに暮らしているかつての仲間達が再び結集する様を象徴する、ビートルズの名曲「ゴールデンスランバー」。
ビートルズ最後のアルバムとなった「アビーロード」に収録されているこの曲は、その次の曲とメドレーで繋がっている。
それぞれの曲を収録し終えたスタジオで、最後にひとり残ったポール・マッカートニーが、もはやバラバラになってしまったビートルズが、かつてのように再び一つとなれることを祈って編集したと言われている。
学生時代、みんなでよく聴いた「ゴールデンスランバー」を思い出し、青柳と心を合わせるように再び集結する仲間(竹内結子、劇団ひとり)姿に、心が温かくなる。

ところで、ケネディ大統領暗殺犯とされるオズワルドは犯人ではなく、真犯人たる黒幕は他にいる、という話は、もはや定説のようになっている。
“巨大組織”がその気になれば、無実の人間を犯罪者に仕立て上げることなど、いとも簡単にできるということは、昔から小説や映画の中でも語られてきた。
宅配ドライバーとして、ごく平凡な生活を送ってきた、ごくフツウの人間である青柳が、ある日突然首相暗殺犯とされ、瞬く間に数々の“証拠”が出てきて追い詰められていく。
非現実的な話だが、誰にでも起こりうる話と言える。
「そんなん、ありえへんわ!」と、果たして100%言い切れるだろうか?
嗚呼、怖い、怖い…

首相暗殺犯に“なった”息子について、反省や謝罪のコメントを求めて押し寄せてきたマスコミに対して、青柳の父親(伊東四郎)が言い放つ。
「『信じている』んじゃない。『知ってる』んだ。あいつは犯人じゃない!」
テレビのニュースで流れる様子をワンセグで見ていた青柳同様、胸にグッと迫るセリフがイイ。

また、オープニングのシーンとラストシーンとの“リンク”の仕方が実にニクい!
ひと癖もふた癖もある登場人物と、随所に散りばめられた“くすぐり”が、スリリングな逃亡劇に絶妙のテイストを加えていて、最後まで観客を飽きさせない佳作。


ゴールデンスランバー
2010年1月30日公開/日本  監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、貫地谷しほり、相武紗季、ソニン、大森南朋、柄本明、香川照之

パスワード

2010年01月24日 | ニュースから
パスワードは「123456」……は止めた方が(gooニュース・ひまだね英語) - goo ニュース


人気の“パスワード”というのもケッタイな言い方であるが、それが「123456」はまだしも、「password」を使っている人が多いのはびっくり。
アメリカの調査だからかもしれないが、それはともかく、パスポートのサインのように、日本語の、それも漢字がパスワードに使えれば、日本人が使うデータのセキュリティの強度は上がるだろうに。


無料の落とし穴

2010年01月22日 | ニュースから
「無料お試し」宅配ビデオ、知らぬ間に利用料(読売新聞) - goo ニュース


「無料お試し」の期間が過ぎれば有料会員に移行するだけならまだしも、会費をクレジットカードで引き落とされたということは、あらかじめ自分のクレジットカードをパソコン上のフォームなどに登録していたということだろう。
そもそものところで、あまりにも危機管理意識が低すぎると言わざるをえない。

むやみに自分のクレジットカードの情報など、登録すべきではない。
いつその情報が流出するか知れたものではないし、今回のようにいつの間にか利用されてしまう(引き落とされてしまう)危険性をはらんでいるのだから、慎重になるべきだ。

このご時世、「タダより高いものはない」ということを、よりいっそう強く肝に銘じておかねば。