極楽警備保障

極楽警備保障はあなたを守りません

極楽警備保障神社編101

2016年12月04日 | 気楽な話
クメール三兄弟が無事を喜び合っていると、アフォーン鳥が船に突撃してきた。
「ここで、喜んでいる場合ではない。とりあえず逃げなければ」
海のクメールがアフォーン鳥を蹴散らしている間に、陸のクメールが、乗船員に救難道具を手渡す。
そして、いっそう強い揺れが船を襲った。ラモンボが海の中から船底に体当たりをしてきた。船のあちこちで破壊される音が響く。
「変態行者 皆陣大爆笑、喝!」馬宮はラモンボに向って必死に笑馬術をかけるが、届かない。
「メッチャフク、メッチャフク」目茶福は意味のない言葉を吐くだけ。
「イワンのバカーン」桃田は咽喉から血が出るほど叫びまくったが、イワンは動かない。
「桃田さん、すまない、どうしようもないんだ」イワンは拳を握りしめ、下を向いた。
そういっている間にも、ラモンボは船に体当たりをする。
「だめだ、この船はもたない」クメール船長が叫ぶ。
「ヤンソン・ポー」と叫び声を上げると、ヤンソンは海に飛び込んだ。
「ヤンソン、無茶をするな!」イワンが叫んだが、そのとき、ヤンソンはすでに海の中だった。

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