ママとぼくのできごと

平凡でも、心が豊かになれる息子氏との出来事を綴ります。

葛藤

2014-06-01 19:26:02 | 日記
母乳育児

ミルクが開発途上で、さらに貴重で入手するのも困難だった時代は、母乳育児がスタンダードだったはず。

社会進出する女性が増え、徐々にミルクの品質が向上すると、その利便性から、混合栄養や人工栄養が台頭してきた時代も、今は昔。

ごく当たり前で、ごく自然な栄養法として、母乳育児は、近年見直され、今や母乳栄養を希望する母親が圧倒的に多い。

さて、乳房トラブルの対処や予防について、今日研修を受けてきた。痛くないケアを提供し、女性の求める母乳育児を支えたいという気持ちで参加した。

曖昧だった知識も、これまで迷ったケア技術も、今日の研修を通して、その多くが確固たるものとして、自身の中で定着したような気がしている。
さあ、明日から臨床で役立てるぞ、という意気込みと熱意は今のところまだ冷めていない。

ところで、乳口炎などのトラブルの場合、直母を休ませることも、のちのち母乳育児を継続するための対処法。開通開口が不十分のなか、痛がる母親に無理矢理頻回授乳を強いることは、却ってトラブルを悪化させ、ひいては母乳育児の意欲を削いでしまう。トラブルが治って再開するまでの間、上手くミルクを取り入れながら乳房のケアをしていく方法論を学んだわけだが、母親が笑顔で母乳育児を継続するのに、とても大切なことであることは、よくわかった。そして、私もそれに賛成である。
しかし、BFH認定に向けて、病棟のみならず病院全体を挙げて活動している今、この内容を病棟に持ち帰るには些か勇気がいる。母乳育児支援の視点はブレなくとも、母乳率を算出する以上、補足にはかなりの神経を使っているからだ。

鶏が先か卵が先か。
母乳率か、母乳育児継続か問うたとき………

本当の意味で
赤ちゃんにやさしい病院
とは…

その真髄を、原点をもう一度考えなくてはならないと思った。

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