ＮＨＫ・ＥテレのサイエンスＺＥＲＯ「低線量被ばく 人体への影響を探る～」に間違いがあります！！！

ＮＨＫ・ＥテレのサイエンスＺＥＲＯ「低線量被ばく　人体への影響を探る～」でネズミに放射線を浴びせる実験が紹介されました。そして20ミリシーベルトを照射した場合に有意な遺伝子の障害は生じなかったと説明されました。番組を見ていると「人間でも20ミリシーベルトは安全だな」と思わせる内容です。しかしこれは間違っています。なぜネズミが20ミリシーベルトの放射線量なら大丈夫なのかが説明されていません。

ネズミはストレスを受けると体内でビタミンＣを生産して自分を守るシステムがあります。１日で200～300㎎のビタミンＣをつくりだします。ネズミやブタには霊長類が失ってしまったブドウ糖からビタミンＣを代謝する生体防御システムが備わっているのです。ＮＨＫ・ＢＳのチェルノブイリ原発事故のドキュメントでも、テキサス大学などによって長期間にわたって研究され確認されたものが紹介されています。

サイエンスＺＥＲＯで紹介された“ネズミに20ミリシーベルトの放射線を浴びせても害がない”というのはネズミが体内でビタミンＣを生産できるからです。ビタミンＣを体内で生産できない人間にはまったく関係のない実験結果です。ただ別の見方をするとビタミンＣが放射線害に効果があることが確認できたわけです。20ミリシーベルトの放射線からネズミを守ってくれるということは、ビタミンＣの効果は相当に大きいとうことですね！

サイエンスＺＥＲＯ(ＮＨＫ・Ｅテレ)
毎週土曜（金曜深夜）午前0:00～0:30
「低線量被ばく　人体への影響を探る～」
　　　11月12日放送
再放送
　　　11月17日（木）Ｅテレ午後6:55～
　　　11月24日（木）デジタル教育２午後2:00～


このblogでの記事です
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