コロナ騒ぎが始まって3年目になりました。スペイン風邪も3年間ほど世界で感染が続いたようですが、コロナの終息はいつでしょう。
TVでも毎日、コロナ関係のニュースや情報が流れています。しかし有用な情報が少なく、ほとんどは不安や心配になるようなものがばかり。たくさんの専門家が出演してきているので、貴重な情報もありますが、視聴者そのものが不安のために、ごくわずかな本当に大切な真実の情報を見逃しているのかもしれません。
これまでに大切な情報が2つありました。
一つは女性医学者による提案で、「発熱外来を設けて、陽性者と感染者には、即座に抗ウイルス剤を投与する」というもの。
もう一つは全製薬企業に支援されている医者の説明で、「感染初期48時間以内に抗ウイルス剤を投与する」というもの。「翌日には治ります」とも説明されていました。
2つの情報は同じことを主張しています。なぜならば、それがウイルス病を簡単に治す唯一の方法だからです。ウイルス病への対処はシンプルで、なるべく早く抗ウイルス剤を投与すること。しかもこれは製薬企業にとってのセオリーにもなっています。すべての抗ウイルス剤の添付書に最初に明記されている規定なのです。
たとえばインフルエンザの薬で抗ウイルス剤のタミフルがあります。タミフルの効果は「1日早く治る程度」とされていますが、これは医者の保険適用などによる制約で高熱が4日以上続かないとタミフルを投与しないからです。発熱する前の疼痛や寒気がする段階でタミフルを服用すると1日で治ってしまいます。(1、2錠服用するだけで済みます)
同じようにコロナに対する投与にも制約があります。
「一般社団法人日本感染症学会」の「COVID-19 に対する抗ウイルス薬による治療の考え方 第 1 版 (2020 年 2 月 26 日)」という、関係官庁から全国の保健所や医療関係施設などにFAXされた事務連絡の文章に以下の文言があります。
3. 抗ウイルス薬の対象と開始のタイミング
現時点では、患者の臨床経過の中における抗ウイルス薬を開始すべき時期は患者が低酸
素血症を発症し、酸素投与が必要であることを必要条件とする。
簡単にいって「必要条件」ということを勘案すれば、“肺炎になるまで抗ウイルス剤を投与するな”と通達していることになるでしょう。肺炎はコロナの中症以上、重症化の入り口であり、それまで抗ウイルス剤を投与しないのであれば、大きな機会損失となります。簡単に治るはずの病気が治らなくなり、重症化の果てには死が待っているかもしれません。
アビガンの開発者も抗ウイルス剤は初期早期に投与しないと効果が確認できないとしています。
このような問題は以前から世界レベルで提起されており、AIDSの治療で明らかになったのが最初でした。AIDSウイルスを発見したパスツール研究所で、諸国のAIDSの治療が問題になり、「治療の仕方がAIDSを生んでいる」と指摘されました。普通は1mlの血液中に白血球が4000~8000個くらいありますが、AIDSでは900以下になります。このAIDSの定義が問題なのです。つまり900以下になってAIDSと診断されて初めて投薬など治療がはじまります。しかし白血球が900以下では基礎的な免疫力はすでに破壊されていて、治療しても回復する可能性がほとんどありません。感染初期に投薬すれば漢方の抗ウイルス剤でも治療できるとされ、900以下まで放置する医療のあり方が激しく批判されました。肺炎になるまで放置される現状のコロナへの対処と同じことです。
自宅療養という名目で510人以上のコロナ感染者の方が、放置されたために亡くなりました。感染初期あるいは陽性判明時にアビガンにしろ、イベルメクチンにしろ抗ウイルス剤が投与されていれば、一人の犠牲者もでなかったのではないでしょうか。