環境の世紀

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2010年を振り返って・・・地球温暖化

2010年12月31日 | 地球温暖化

 2010年は、環境を語る上で非常に厳しい年だったと言わざるを得ない。環境意識は、経済の低迷もあって低くなる一方だった。地球温暖化論に対する攻撃も勢いを増し、IPCCのデータねつ造問題から、温暖化はまやかしであるとの声も上がった。しかし、気候変動は止まるところを知らず、大晦日の今日も鹿児島や関西・東北といったところで大雪であったり暴風雪であったりといった大荒れの状態が続いている。鳥取では、スキー場で雪崩が起こり、4名の人命が失われた。こういった異変は、地球上ありとあらゆるところで起こっている。気温は、10度以上の幅で乱高下するのも今年多くみられた特徴だろう。記録的な黄砂や現在オーストラリアで起こっているドイツとフランスを合わせた程の広大な土地での洪水被害やその反対の干ばつなども記憶に新しいところだ。

 気候変動によって過酷な運命を余儀なくされるのは、弱者であったりシロクマのように特殊な環境に適応しすぎた種だったりする。また、サンゴマングースといった種は、その北限を上げて、在来種を脅かすようになっている。そして、その原因と結果が、温室効果ガスの増加世界気温の最高値更新である。このままの状態が続けば、近い将来に待っているのは、食糧問題水問題という破局だ。そんな中で、温暖化と気候変動が避けられないならば、変化に順応していこうという取り組みが始まっていることは心強い。気候変動を防ぐ取り組みと並行して気候変動を予測して生産の在り方や対策を練るという危機管理は今後ますます重要になっていくことだろう。

 今や途上国をしても、一国のエゴを貫き通すことは危険だとの考えが出てきている。インドの動きも中国やアメリカに比べて前向きだ。ぜひ、日本も今一度何が必要なのかを考えて一歩を踏み出してほしいものだ。


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