なぎのあとさき

日記です。

曇天の萩

2023年11月25日 | 日々のこと

法事のつづき

法事の日の朝、裏山にハナシバをとりに行くというお義父さんについて行った
雨が降りぬかるんだ道なき道を、ずんずん上がっていくお義父さん
イノシシが水浴びする水たまりをよけて、上がった先に、先祖代々の石碑が並んでいた
安政とか元号が入ってる
たまに猿がいたずらして石碑を転がすので、そのたび元に戻しているそう


まるでジブリというよりマジでジブリな空間
帰りにハナシバの枝を摘んで帰還

法事をつつがなく終えて会食の後でお客様を見送り
80前後の方も元気に車を運転して帰っていく

見送りの後、裏山の崖に生えてるキンカンを、お義父さんについて取りに行った
足を滑らせたら大変なことになる、80代の人はふつう行かないとこにある


イノシシよけした畑




さらに、2つある池の鯉を移動させたりもした
様々な生き物たちを大切にして暮らしてるお義父さんは、一人でも寂しいと思うことはほとんどないのかもしれない
人間の言葉を話さなくても、生き物たちは賑やかに季節を巡る

ほかにも玉ねぎやら春菊やら育てていて、畑の周りにガーベラを植えて増やすと話していた

片付けてからお墓参り
急勾配を登った先にあるお墓も、お義父さんはこの日2回往復
お供えに持ってきたお菓子は人が離れるとすぐカラスが食べる

Kくん家族とここで別れ、買い物帰りに「エモい」景色が見れるという駐車場へ


エモいというより壮大


ここの海が時化てるのは初めて、冬の日本海らしい荒れっぷり
この後、砂浜に出て足だけ潮に浸けた
砂浜には鴨がたくさんいた



余った料理をつまんだりお茶飲んだりして、夜はみんなで温泉へ
空気がいいせいか肌はツルモチで化粧いらないくらいだった
来る前日までバカクライアント仕事でぶちぎれてたのが嘘のように、表情も大変穏やか

Hめちゃんがカメムシをめちゃ怖がって一緒に寝るというので、広い和室に3人で寝た

3日目の日曜日は、予報どおり真冬の寒さ
仏壇のお片付けの後、Mきこちゃんを空港に送るNくんの車で萩まで行ってお散歩
4年ぶり開催のふるさと祭りでにぎわってた


菊屋家は期間限定の庭園の公開
ノンプレイヤーキャラ的なおばちゃんのガイドが面白かった




変わらない町並みはところどころ既視感もあって歩いてて楽しい
晴れてたらもっと良かったのにねーと何度もつぶやきつつ




そこらじゅうで夏みかんが実っていた
前に夏みかんの花の咲く時期にきた時は、空気の匂いがえもいわれぬ甘さで、いつまでもかいでたかった
今回はあいにくの寒さで空気は無臭

寒いので何かあったまるもの食べよ、とお店探したけど、変わらないこの町ときたら食べるもののお店が全然ない
東萩方面まで歩いて、この辺では有名なうどんチェーンのdondonでうどんを食べた
柔らかいうどん、美味しかった

寒さで菊が浜はあきらめ、建物に入ってはあったかい飲み物飲んで、お義父さんのお迎えを市役所前で待ってたら、偶然空港帰りのNくん、Hめちゃんにまた会えた

しーまーとでお土産を購入
多めに買ったつもりだったけどちょっと足りなかった
自分に買ったあおさ塩とかわかめフグスープとか全部美味しかった
お義父さんは実家父にお酒を送ってくれた

スーパーで買い物して、夜は3人で鍋
お義父さんも法事が終わってほっとしたのかご機嫌で、いろんな話ができた
この町や隣町の話、お宮の話、お祭りの話、麦栽培の話などなど
お義父さんはこの土地に必要とされている

ずっと曇ってたけど、春菊とネギを摘みに外に出た時に少しだけ、雲間に盛大な星空も見えた
春菊は茎も柔らかくて美味しかった

3泊だったのでゆっくりできた
朝6時のまだ暗いうちにすぐ近くで町内放送が流れるのには毎回びっくりする
レンタルの羽布団は調子良かった
東萩駅まで送ってもらって、駅につくと日がさしてきた
お義父さんと握手してお別れ
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