久しぶりに本屋に入ったら「東大コーチ」(影井秀、スターツ出版)という変な題名の本が平積みにされていた。衝動買いしてそのまま一気読み。東大コーチとはメールで東大受験指南を行うシステム(有料サービス)のこと。ホームページもあり実際に受験生向けのコーチングもしているようだが、もっと別の文脈で見ても面白い。
サンタクロースという存在が人々にある種のメッセージを運ぶのと同様に、東大コーチという存在も現代の我々に受験という文脈を越えて何かを訴えかける。冒頭
2011年
日本は終わった。
というSF小説のようなフレーズで始まるが、内容は著者が自分で考えたことがそのまま書かれたような構成になっている。2ヶ所ばかり引用。
<p.57>
「ごめんなさい」とか「ありがとう」という言葉を使わないと
いうのは、東大コーチと僕とのルールのようなものだった。
<p.167>
東大コーチは僕らに勉強を教えなかった。
僕らに、無重力の感覚を与えてくれた。
なんでもできそうな感覚を与えてくれた。
僕は今でもその感覚の中にいる。
・・で、やっと言いたいところまで(無理やり)来た。
この<p.167>の「無重力の感覚」というのは、今年の年賀状で公開した創作カード「無重力教室」のイメージ(1月1日の「As we please」参照)と重なる。有名そうな本に出てきた3文字のキーワードを、自分もピックアップしていたことが嬉しい。
重力とは人間の意識の偏りと関係して生み出されているものらしいので、無重力の感覚を獲得することと「健康な意識」とは関係ありそう。「無重力教室」ではそのようなことを勉強する。
サンタクロースという存在が人々にある種のメッセージを運ぶのと同様に、東大コーチという存在も現代の我々に受験という文脈を越えて何かを訴えかける。冒頭
2011年
日本は終わった。
というSF小説のようなフレーズで始まるが、内容は著者が自分で考えたことがそのまま書かれたような構成になっている。2ヶ所ばかり引用。
<p.57>
「ごめんなさい」とか「ありがとう」という言葉を使わないと
いうのは、東大コーチと僕とのルールのようなものだった。
<p.167>
東大コーチは僕らに勉強を教えなかった。
僕らに、無重力の感覚を与えてくれた。
なんでもできそうな感覚を与えてくれた。
僕は今でもその感覚の中にいる。
・・で、やっと言いたいところまで(無理やり)来た。
この<p.167>の「無重力の感覚」というのは、今年の年賀状で公開した創作カード「無重力教室」のイメージ(1月1日の「As we please」参照)と重なる。有名そうな本に出てきた3文字のキーワードを、自分もピックアップしていたことが嬉しい。
重力とは人間の意識の偏りと関係して生み出されているものらしいので、無重力の感覚を獲得することと「健康な意識」とは関係ありそう。「無重力教室」ではそのようなことを勉強する。