GOLDENSHIT Blog

GOLDENSHITメンバーによるBlog。

無礼講にする。第二日目

2005-07-30 | アート
今日、わたしが見た吉岡逸夫さんの作品『人質』についてすこし。

この作品は「イラク日本人人質事件」で捕われた郡山総一郎さん本人の話に焦点を当ている。その話を通してメディアとジャーナリストの矛盾した関係や、日本の民族性が現れている。

吉岡さんは映像制作を専門学校などで学んだわけではなく、ひょんなことからこの作品制作を始めたそうだ。本職は新聞記者で、書籍もいくつか出版されています。

話を本題に戻して、この作品を見ている最中に考えていたことがある。それは、この作品をどう捉えるべきか。
主にインタビューで構成された内容は、本人の実体験から話されている為に結構見れてしまう。この作品の趣旨は人質事件で捕われた本人の話を直に聞くことで、事件の真相に迫ることだと思う。しかしそれは事件についての裏話を聞くこととは必ずしもイコールにならないだろう。
そこら辺になんか引っかかってしまった。


posted by kimura

無礼講にする。第一日目

2005-07-29 | アート
ブリース・ペドロレッティーの「NEW LIFE」、映画を通して若手日本映画監督が描く理想の家庭像が、旧日本映画のそれと変わってきているというポイントを、それら若手監督へのインタビューで綴るもの。テレビ放映をふまえているため52分作品。

友人と観賞後の談話で「終わりが尻すぼみだったきがするなぁ~」とのわたしの言葉に、「なんか事前に思い描いてる“日本の家庭”にむかって、まとめていったテレビ的な作品だったね。」の鋭い友人の一言。いいポイントついてます。

by kats

3夜連続もビデオ上映会にはいけませんってば!

2005-07-28 | goldenshit
明日から佐藤博昭と中沢あきが中心となって企画する映像イベント「無礼講にする。」が始まる。3夜連続でビデオ上映やってしまう根性に心酔!

上映される作品達は結構多く、新進作家の作品群は未知なる領域なのはあたりまえだけど。ブリス・ペドロレッティーの「ニューライフ」や、吉岡逸夫の「人質」などはテレビではない本物のドキュメンタリーを観れるはず。そして山口卓司のフィルム上映(肉声付き)は括弧内が意味深で面白そう。佐藤、中沢キュレーションも見逃せない感じです。

最終日のトークセッション「ビデオ作家は、いま何をしているのか」には、もじゃもじゃ頭の私も“ビデオ作家”として参加します。

詳しい上映プログラムについては、ここでチェック!

by kats

ころもがえ

2005-07-27 | days
台風一過のため快晴で猛暑となった本日、ブログを衣更えした。盛夏の緑がギラギラしているものに。これまで Macintosh OS9の Microsoft Explorer で訪問いただいていた方は格段に読み易くなっているはずです。「暴れ!こいのぼり」を上回るあんなサイケな色使いになっているとは、OSXベースで作業をしている我々は気がつかなかった。

新旧が共生する場合に、よく旧が取残され、あたかも旧が悪いように世論がなりがちだけど、新は旧を互換するぐらいバイタリティがないといけないなと思う。芸術も一緒だろうな。

今後とも GOLDENSHIT よろしくお願いします。

by Kats

人権擁護保護法案について

2005-07-25 | other
昨日の地震の影響か、心なしか都心に人が少ない。いつもよりスイスイ進む。恐らくは皆さん付け焼き刃的に非常食なり防災グッズなりを買いに走っているんだろうと勝手に想像する。

賃貸契約のための書類を午前中に引き渡し、午後は新宿をブラブラする。「人権擁護保護法案」という法案が国会へ提出されようとしているらしい。テレビを見ないので、こういう情報には全く持って疎い。新宿のJR東南口での街頭ビラ配りで、この法案を知った次第だ。この法案についての詳しい情報はこちら(法務省)こちら(まとめサイト)に譲るとして、こういう法案を立てる前に擁護すべき人権をもう少しキッチリと規定すべきだろうと思う。正直、我々に人権というものが本当にあるか疑わしいもんだ。

この法案が傑作なのは、法案を成立させることによって「人権侵害は不当な差別、虐待、その他の人権を侵害する行為」という箇所の拡大解釈によって、法案推進派の議員さん連中を『法案成立はわれわれの人権を侵害する行為にあたった』ってことで訴えることが可能になるんじゃないか?ということが考えられるぐらいだから、相当無茶苦茶な法案だというようなことを思う。この法案を成立させた議員さん連中が、第1号の逮捕者なら笑える。実際に法案が可決されてしまった場合は、そういう手も使うべきだ。この法案が成立すれば『法律をつくる以前より事態は悪化する』ことは間違いないだろうな。

by shin

暴れ!関東平野

2005-07-23 | goldenshit
何千トンというコンクリートの塊がグラグラとゆれる程大きな地震だったよー。アトラクション好きのわたしも「ワオ!」ってのから、すぐに「ヒヤッ!」てモードに変身。気がつけば食器棚を押さえてた。

イギリスとエジプトでのテロも相次ぎ、次はいよいよ資本主義同盟のアジア代表日本が標的かと思いきや、この地震は自然のテロリズム。人為的テロ以上に首都圏の公共交通網を麻痺させて、わたしも1時間ばかり駅で足留めされてしまった。

もう関東平野が暴れまくりです。今現在も山手・京浜の両ルートは不通状態。英断のタクシー帰宅で救われたけど、待望の浅草・神谷バーを満喫する予定はおながれになりました。

電車の網が復旧しつつある2005年7月23日の午後8時。

by kats

ストリート・トーク

2005-07-23 | goldenshit
渋谷の雑踏をかき分けながら、友人と徒然なるままに、芸術のこと、ビデオのこと、写真のこと、日常のことを話した。そいつの写真表現の羅針盤がどの方角を指しているのか少し理解できた。

最近は自然現象との格闘が日課で、近々移住もあるし忙しい。だから空いた時間に追いかける活字を口にする機会などてんでない。そんな幽閉された感のある日々が、1時間ちかく歩き続けた肉体的爽快感ともあいまって、つかの間、開放感にあふれた。

今日東京ワンダーサイト渋谷が開館した。夕方顔を出してみた。石原都知事の拝顔は叶わなかった。空間はイケていた。作品は綺麗に飾ってあった。大勢のえらい・えらそうな人がいた。ここで一発ビデオ・アート・ライブパフォーマンスしたいと思った。

えっ、ほんとかって?

by kats

どうにかするしかしないのではなく、やるべきことをやればよい

2005-07-22 | days
なんだか目の前のことで精いっぱいな感じだ。
朝は仕事へ行くのに精いっぱいだし、電車に乗ってる時は本を読むので精いっぱいだし、仕事は仕事で精いっぱいだし、帰って来たら「何もしない」ということに精いっぱいだ。あまり余計なことを考える時間がない。まぁ、ブログを書いている時点で、まだ余裕はあるんですが、結局のところ引っ越しの荷造りからの逃避の役割を担っているわけで、本来であれば今頃ちゃっちゃと荷造りをしているハズなのです。

できることなら色んなことを延々と先延ばし続けたい。できることなら「なかった」ことにしたい。けれど自分の経験と歴史が語るように結論や、やるべきことを先延ばしにした所で、どうにもならんのです。けれど見て見ぬふりをしたい、これもどうにもならんのです。あぁ、どうにもならん。明日も仕事。

全然関係ないが橋本さん婚約していたを読んだら涙が出そうになった。

by shin

GS大移動

2005-07-20 | goldenshit
我がグループのリーダーがブログを更新せよと、せっつく。リーダーが誰かなんて不粋なことは追求しないことだ。それは、もしかしたら宴会リーダーかもしれないし、散歩リーダーかもしれないからだ。けれど、リーダーは自分ではブログの更新しない。いい気なモンだ。命令するだけの人間になってしまったということか。年をとった証拠だ。

それはそれで良いとして。

GSは大移動する。
人事移動と物理移動。
物理移動の件で、とある街へ3日間通った。先日の三連休が全部つぶれた。しかし、それに見合う良い物件は見つけられた。この街はどんな街で、どんな女子男子がいるか、今から楽しみだ。

さて、堪能しますよ。

BY SHIN

『公害言論』精読中

2005-07-16 | other
「A」と「A2」を連続して観賞し、同時に「公害言論」という本を読んでいる。これ等は、被害者の視点から出来事が語られるという意味で共通している。これ等は、とあるSVP代表に借りたものだが、僕が「A」「A2」を貸してくれと言った時に「公害言論」を即時に(そして強制的に)薦めてて来るあたり策略的だ。

(理解される、理解する、ということが、どれだけ難しく厚かましいことなのかをそこに見たし、理解を拒み、ただ威圧的に一方的に弱者に向かって自分たちの正義を振りかざす姿が、どれほど醜悪さを伴うかも見た。そういう状況(差別される・差別する)を、ただ観賞させ同情させる為にこれらの作品があるわけではない、ということを忘れないことだ)

「公害言論」は、たった2、30年前の出来事だが日本の歴史を垣間みる気がするのがとても不思議だ。自分が生まれる前の出来事の方が近くて遠いことを思い知る。重量にして1キロを超えるこの本は物理的にだけでなく、それ以上の重みを持っている。電車の中で読めば、本の重みで手が震えてくる。けれど、それは手の身体的な疲労だけではない、もう少し違う震えも含まれている。

by shin