銘玉をデジタル一眼で楽しむ

ライカ等クラシックレンズをマウント変換アダプター介してデジタル一眼で自由自在に操る。

FED 製 Industar-61 52mm f2.8 Leitz L マウント

2014-12-12 15:38:09 | 日記
既にこのレンズのContax-KIEVマウントIndustar-61 52mm f2.8 絞羽6枚を取上げておりますが、今回のものはLeitz Lマウントで絞羽10枚です。よく見かけるIndustar-26m も一般的に 5㎝ f2.8 絞羽 10枚で、偶にIndustar-26m 2.8/52mm Lマウント 絞羽 10枚も存在します。何故 5cm が 52mm に伸びたのか疑問です。
この鏡胴基部ヘリコイド環は後期のIndustar-26mの容に似て凹んだ部分がロレット加工です。




上記イメージの左がIndustar-61で赤いPマークは無いですがマルチコートされ,右がIndustar-26mでカラー対応Pマーク付きです。

今回のIndustar-61 52mm f2.8 Leitz Lマウントの容は略同じでIndustar-26m が Industar-61 に変わっただけのようです。




しかし、Industar-26mの52mmとIndustar-61の52mmと何故焦点距離が若干伸びたのか興味深いです。
Industar-61レンズの開発に当たりレンズ構成の一部に酸化ランタン(Lanthaum)を含有する高屈折率硝子を含めた結果、焦点距離が52mmとり。52mm、53mm、55mmの表記の製品もありますが、総称でIndustar-61 50mm レンズと呼ばれているようです。レンズ前面のロゴマークから大概のものはFED製です。前期のものは絞羽10枚でしたが次第に6枚に合理化されました。仕上げ加工は前期のものが好きです。
酸化ランタン(Lanthaum)レンズを使う傾向は一時期LeitzのSummicron 50mm f2でも使われ、其の時代のレンズメーカーの流行と理解できます。
Industar-61で何故焦点距離が統一出来なかったのか,原因は分かりませんが、時代の経過で各構成レンズの仕上げ精度のバラツキにあったのではと想像されます。
しかし、組立上げた個体毎に焦点距離を測り実測値を表示したことはなかなか良心的だと思います。

αNEX-6との組合せです。
アダプターは L → M 変換アダプター介して、M → NEX合成です。



朝陽の下で撮ってみました。ISO 100-200、f5.6固定でAモードでRaw撮影です。
Silkypix Studio Pro6で現像です。


柿の表面の白いのは朝霜です。αNEX-6、αNEX-7のEVFのMFアシストでのピント合わせ助かります。

上部イメージのトリミング拡大ですが、何と霜が融けて水滴まで写ってます。


上のイメージは別の柿の木で撮ったもののトリミング拡大イメージです。同じ様に水滴になってます。なかなかの解像度で、コンタックス・KIEVマウント同様楽しめるレンズです。


下のイメージは上部の南天部をトリミング拡大したものです。



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