銘玉をデジタル一眼で楽しむ

ライカ等クラシックレンズをマウント変換アダプター介してデジタル一眼で自由自在に操る。

旧 Zeiss-Opton 製 Biogon 35mm f2.8 + α7R ILCE-7R

2017-11-13 16:06:53 | 日記
このレンズZeiss-Opton 製 Biogon 35mm f2.8 は既にAPS-C 撮像素子搭載ミラーレス機で幾度か取上げました。今回はSonyの Full Size ミラーレス撮像素子3680万画素(総画素)、3640万画素(有効画素) 搭載の α7R ILCE-7R に付けてのご紹介です。
このBodyは 2013年11月15 に発売された記念すべきFull Sizeミラーレス機で間もなく発売4年経ちますが、後継機が続々発売されても、記念すべき初期モデルの人気は衰えていません。







このレンズは旧コンタックスIIa, !!!a 用に製造発売された広角外爪マウントで、取付に用いた Adapter は市販の Nikon-S/Contax 外爪 → Leica M 簡易アダプター に M → α Eマウントアダプターを重ねたものです。下記イメージが分解したものです。




この合成 Adapter で外爪マウント135㎜の望遠レンズも取付可能です。
SonyはAPS-Cミラーレス機と同じα Eマウントをフルサイズにも採用しているお陰で同じ Adapter 使えるのは助かります。

マニュアルモードでフィルム時代のクラシックレンズで実際に使ってみてみると、レンズとBodyとのバランスが良く、安定したフォーカーシングが可能です。
ISO=100 でシャッタースピードを抑えての撮影試みましたが、フィルム時代の 35㎜ レンジファインダー(RF) 機と同じ感覚で確り構えて、ブレは何とか抑えることが出来ました。
このセットで庭先や散歩を兼ねて周辺のスナップ幾つか添付します。
絞はf8固定で撮影し、露出はシャッタースピードでマニュアル操作です。
Raw撮りSILKYPIX Developer Studio Pro 8で現像処理しました。























その他、Full Size の開発の動きとして富士フィルムは中判ミラーレスデジタルカメラ「GFX 50S」を発売し、新しいGマウントで35㎜フォーマットも兼ねた方向に進んだ。
今後、キャノン、ニコンの動向がになります。
現在でもFull Size カバーする専用レンズ開発が課題で重荷になっています。
これからもデジタル35㎜フルサイズでもクラシックレンズを大いに活用したいものです。

W-NIKKOR・C 35mm f1.8 + X-T2 Graphite

2017-07-27 13:36:56 | 日記
このブログで幾度かご紹介した旧日本光学工業製(現:ニコン)レンジファインダー NIKON-S シリーズ用Sマウントレンズ W-NIKKOR・C 35mm f1.8 のレンズ構成を其の儘に、マウント部をライカマウントで製造販売されたものです。当時はライカや旧コンタックス等のレンジファインダーカメラの全盛時代で日本でも、レンズ交換式でCanon、NIKONから特色あるレンジファインダーカメラが発売されていました。
掲載のレンズは1950年代に米国向け輸出された個体で、1990年代に逆輸入したものです。
その形状、外観、レンズ状態は極めて良好で気に入ったボディでマニュアル撮影楽しんでます。

今回、富士フィルム製 X-T2 Graphite Body新品手に入れましたので、先ずは W-NIKKOR・C 35mm f1.8 を搭載してみました。
富士フィルム専用35mmレンズもありますが、今回は X-T1 Graphite から画素数アップのみならず、ダイヤル系操作、電池やメモリーカード等の蓋の開け閉め改良を評価し、 X-T2 Graphite ボディのみをAPS-C機デジタルボックスとして追加。手持ちのクラシック・レンズで存分にエンジョイしたいと思ってます。

蛇足乍ら、X-Pro2 Graphite 限定モデルも気になりましたが、レンジファインダー型で手持ち実用旧レンズは 通常135mm 迄で、ファインダー覗いたら X-T2 ファインダーに勝るものなし。最早、一眼レフになれた眼にはボディバランスが優れ素晴らしいファインダー搭載の X-T2 Graphite の選択となった次第です





上記イメージ X-T2 Graphite のシャッタボタン中央の凹みは旧来のケーブルレリーズ取付の為です。X-T10 で採用されたものが X-T2 に採用されました。X-T1 Graphite には無かったものです。



上記イメージのレンズ搭載に使ったマウント構成は
Leitz (L → M) 変換アダプター + (M → FX) アダプター

最近の停滞前線で晴れ間がないので、何れスナップして画像掲載したいと存じます。

旧IHAGEE DRESDEN製EXAKTA VX1000 + EXAKTAR 50mm f2

2017-05-08 11:30:13 | 日記
EXAKTAブランドで戦前から独逸IHAGEE DRESDEN社から35㎜フィルム一眼レフカメラが開発され、戦後、東独になってからも各種モデルが発売されました。今回取上げるEXAKTA VX1000 + EXAKTAR 50mm f2は晩年1960年代に製造されたものです。これは偶々10数年前に年オーストラリアのコレクターから譲受けたもので、筆者のEXAKTAモデルのコレクションでは後期のものです。シャッタースピード 1/1000 までカバーされてフィルムでの撮影は可能です。



これに搭載されていたレンズがEXAKTAR 50mm f2 でレンズシリアル番号からみて1965年製と判断します。実はこのレンズの存在忘れていて、ごく最近EXAKTAカメラ整理中にEXAKTARの名称に気づく。
カラフィルムに対応した薄い赤紫コーティング(東独C.Z.J製Tessar 50mm f2.8に似た)が施され、レンズ鏡胴は真鍮製で220グラムと手応えあります。フォーカスヘリコイドは極めて滑らかです。
特徴として絞リング絞値に連動する被写界深度ガイドを指示す左右の爪が付いて、ピントの前後の被写界深度を一目で確認できる親切な機能です。
レンズ基部にボタン付きレバーが取付けてありますが、このボタンを押すと実絞に絞られ、同時にEXAKTAシャッターレリーズに連動するものです。
不思議なことにこのレンズにEXAKTAレンズ特有のCarl Zeiss Jenaの名称の記載なく、国名の刻印もなし。レンズ銘はTessarではなくEXAKTAR 1:20/50 レンズシリアル番号65****のみの表示です。
初めてのEXAKTARレンズとの出会いですが、この年代以降EXACTA用にPancolor 50mm f2が発売されています。Carl Zeiss Jena DDR Pancolar 50mm f2 Exakta です。その後もCarl Zeiss Jena DDR Pancolar 50mm f1.8 と発展してます。

本日。米国ネット市場で歴史的背景調べてみました。
日本から1960年代に米国向け一眼レフの輸出が盛んになり、其れまで米国で謳歌していたIhagee Dresden製EXAKTAカメラ市場に衝撃を与えた様です。Pentax、TOPCON、NIKON、Canon等の最新型自動反転ミラー付日本製一眼レフに人気集中し、New York 市場ではEXAKTAは安いモデルで値下げに踏切り、搭載する明るいf2レンズも不足し、IHAGEE並びに輸入業者は日本製50mm f2をEXAKTARの名称で受容れた模様ですが数量は不明です。その後は確かに東独製 Carl Zeiss Jena Pancolar 名称で 50mm f2 が発売されていますが、EXAKTARとは似て非なるものです。
堂やらEXAKTARは旧マミヤセコール 50mm f2 M42マウントのレンズユニットエレメントをエクザクタマウント鏡胴部に組込み、距離表示目盛り、絞リングや被写界深度メモリー等EXAKTAスタイルに衣替えて発売されたものです。。
最近インターネット上で Aus Jena 50mm f1.8 Pancolar (Jenaから)見受けますがCarl Zeiss Jena の文字が削られ " Jenaから" と寂しい表示です。Carl Zeiss の商標登録問題が影響しているのでしょうか。それにしてもドイツ語" aus Jena "はいただません。お土産品と間違えます。
最近は小規模なグループでクラシックレンズを再コーティングし塗替えた鏡胴に組込むレンズも偶に見受けられます。こうしたレンズは商品仕様を十分ご検討の上納得づくで購入のこと必定です。

このレンズをアダプター介してミラーレス機で使う場合は、開放でピント合わせ後にレバーボタン押し、カメラ側のシャッターを切ることになります。

次のイメージはこのレンズをX-T1に搭載したイメージです。



取付けたアダプターは市販の Exakta → FX です。





X-T1で庭の草花撮影してみました。f値優先電子シャッターで撮って出しのJpegイメージです。
EXAKTAR 50mm f2 開放でもなかなか確り写ってます。











絞り5.6に絞り被写界深度深めての撮影イメージです。




KMZ MIR-1 37mm f2.8 + Fujifilm X-T1 Graphite

2017-04-29 16:20:28 | 日記
今回のレンズはロシア製KMZ MIR-1 37mm f2.8 ( L + M42 マウント)です。
これは1958年ブラッセル万博に出品されたロシア製KMZ MIR-1 37mm f2.8がグランプリ受賞した時の記念モデルです。シリアル番号からKMZ製製造ロットの初期のものです。
実はこのレンズは戦後の東独 Carl Zeiss Jena 製 Flektogon 35mm f2.8 のロシアンコピーです。
このFlektongon 35mm f2.8はExakta マウント、ペンタックスM42マウントカメラ用レンズとして各種デザインで製造され、今でも中古市場で見受けます。
MIR-1の焦点距離が37mmと2㎜長くなってますが、東独ガラス材質等の理由から実測37㎜として市販されたものでしょう。
下のイメージはMIR-1レンズ本体で、その下に フロントレンズキャップ、L → M42変換アダプター、リアレンズキャップを並べました。



次のイメージで分かりますがレンズ先端部にGrand Pri Brussels 1958年と刻印されています。
レンズ左から最初のリングが絞値設定用、2番目がプリセット絞制御リング、3番目がヘリコイドリングです。
このレンズの特徴は絞プリセット型で、デジタルミラーレスで開放でピント合せ次第、2番目のリング時計回しで実絞で自動露光撮影となります。



レンズ本体をFXマウントBodyに取付けるためマウントアダプターは下記合成のものです。
Lens M42マウント + (M42 → MD) + (MD ↑ L) + (LM ↑ FX)

これを X-T1 に搭載したのが下記イメージです。



このセットで我家の庭と周辺の草花を撮って出しJpeg無修正で其の儘掲載いたします。
絞開放EVFでピント合わせ、プリセットリング回しシャッターボタン半押しで露出合わせ、最後にベスト構図でシャッター。当時のフィルムカメラ用のレンズですがデジタル一眼でも立派な物です。
比較的明るい固定焦点レンズは貴重な存在です。
大いにクラシックカメラの単焦点レンズを楽しみましょう。





















不思議なことに、MFレンズ使う場合、この程度の大きさのレンズの方が APS-C としては大きめの X-T1 Body との一体感が出て、撮影操作がとても楽です。絞プリセット型レンズのお陰です。前に KMZ Helios-44 58mm f2 ご紹介しましたが、同じプリセット型でミラーレスデジ機での操作には便利なレンズです。

KMZ Industar-50 f3.5 M42 mount (1956年製)

2017-04-19 18:19:14 | 日記
これと同じタイプで1968年KMZ製のPentax M42マウント Industar-50 f3.5 の出会を、このブログ2014-10-03 19:08:26 で記述しております。
その一部再掲致します。
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その昔Zorkiに付いていたレンズはライツElmar型Industar-22 50mm f3.5が普遍的でしたが、偶に機械加工が素晴らしく解像度の優れたIndustar-50 50mm f3.5にも良く出会ったものです。現在でもこの旧式Industar-50 f3.5中古で見受けられますが、レンズ状態の良いものは高値で取引されてます。
偶々、今回1968年KMZ製のPentax M42マウント Industar-50 f3.5 のものに出会いました。鏡胴はアルミ合金ですが絞リング、ヘリコイドの手触り感は良く出来ていて、クラシックレンズ感覚結構楽しめます。
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今度はより古い KMZ Industar-50 f3.5 M42 mount (1956年製)を手に入れました。



レンズシリアルNn.最初の2文字56で1956年製と分かります。
レンズ前面に F:3.5 F-5cm 、カラー対応赤文字とあり、後期のものは 3.5/50 で、カラー対応赤文字なく省略されてます。

これをM42 → NEX アダプター介して NEX-6 に付けてみました。







このセットで周辺の草花をRawで試し撮りです。
現像は何時もの様に SILKYPIX Developer Studio Pro 8 使用です。





















こうしたレンズでスナップ撮りはNEX-6あたりが機能的に便利ですね。
デジタルミラーレス撮像画素1600万もあればフィルム時代の単焦点レンズ結構楽しめます。
但し、Raw撮り最新画像ソフトでの現像が必須です。
将にNEX-6、NEX-7等はクラシックレンズ使用の専用デジタルボックスと呼べるでしょう。
フィルム不要で気軽にスナップ撮影楽しめるのですからデジタルミラーレス機には感謝です。