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プライドとプライド 

マリア達、普通の心の者たちと、
クトール軍団達、よこしまな心にとらわれし者たちとの地球を含めての空間争奪戦だ!!

プライドとプライド

2009年01月03日 09時09分52秒 | Weblog

             第15章  神に選ばれし者と選ばれざる者(11)

         その飛行物体群は、ササ・グエンズの罠などではなく、マリア

   達を追跡していたクウ3兄弟(長男・アグニ、次男・インドラ、三男・

   スーリヤ)とその一族郎党15人の計18人の編隊が、グミ・マロスの

   微弱なテレパシーを、三男・スーリヤがなんとか察知して、「クリテの

   おいぼれが死んだそうだ。ビーセント将軍の精鋭部隊が、イリアスの一大

   食料庫のクリアデント平野に急行したそうだ。後に続け。そして、

   ビーセント隊を出し抜いて手柄を横取りしろ。千才一隅のチャンスだ。絶対

   に物にしろ。失敗したら、全員捕まえて処刑だ。わかったな」との命令の

   ままに、予定を変更して、ビーセント隊に続いて、クリアデント平野に、

   空から急行したものだったのだ。「フン。あんなうす汚いカラス野郎どもと

   我等、ビーセント精鋭部隊を一緒にするな。なればこそ、その首、こちらが

   先に頂くぞ。うっ、き・・貴様。この水は一体?」そう言うと、全身が

   痺れて痙攣を起こしたグエンズと周りにいた部下達も、次々にうなり声を

   上げながらも倒れていった。「やっと効いたか。さすがにしぶとい奴等だ。

   先程、お前らに浴びせたのはその通りに、ただの普通の水(軽水)では

   ない。自然界にはその含有率が極めて微量な重水で、生物の細胞を破壊する

   極めて毒性の強い物だ。しかし、実は両刃のやいばでな。その変換には、

   恐ろしく膨大なエネルギーがいる。俺ももう限界だ。共に死すのみだ」と、

   言うと、突然にトートも愛馬・ヴェガサスから落馬して地面に落ちた。

   驚いたヴェガサスが、トートを咥えようとしても、銀の鎧が邪魔をして

   うまくはいかないのだった。「もういいぞ。お前一人で逃げろ。世話に

   なった。さらばだ。ヴェガサス」と叫ぶトートに迫る影が。

    ((去年は本当にお世話になりました。本年も嫌でなかったら、

      わたしの拙いブログにどうかお付き合いくださいますように。

       よろしくお願いいたします。では次回に続く。))