死の灰にまみれ、世界は再び暴力が支配していた。覇権を巡り暴力の限りを尽くす拳王ラオウと聖帝サウザー。どちらが覇権を握ってもそこに残るのは暴力の支配。乱世の拳、北斗神拳の伝承者であるケンシロウは、世界の救世主となれるのか。
… …
あらすじは語るのが面倒臭くなるくらい原作と同じで、サウザーが登場したくだりのままだった。とは言うものの、ラオウ伝というくらいだし、レイナという新キャラが登場していて、ラオウに焦点が当たっている点が違うところ。でも、そのせいでどこかチグハグさが感じられてならなかった。
この映画が制作されるにあたっての予備知識がなく観たのだが、ラオウ伝の意味は、原作・アニメで修羅の国編以降に明らかとなったラオウのホントの野望を盛り込んだ上でのストーリーということのようだった。
そのために修羅の国からラオウを慕っていたレイナの存在があったのだろう。だけど、そこまで意味があるように思えなかった。むしろ、ユリアの存在がないのが寂しかった。
唯一予備知識として持っていたのは、声優が阿部寛と宇梶剛士ということだった。どちらも残念ながら、ケンシロウ像とラオウ像を掴みきれていないという印象だった。特にラオウは優しすぎると最初は思ったのだが、コンセプトからすればそれで良いのかとも思えた。
2年ほど前に新・北斗の拳というOVAが全3巻で発売されたけど、それは完全なアナザーストーリーだったため、それほど違和感はなかった。今回は原作のストーリーを焼き直したパラレルストーリーだったので、より違和感を持ったのだと思う。
結局のところ、ラオウの真意を盛り込んで暴君と化した頃のラオウを描くのには無理があるというのが一番の感想。
それから、エンドロールを見て驚いたのがレイナのキャラクターデザインを北条司が手掛けていたという事実。確かにそれらしいと思いながら見ていたけど、ホントにそうだとはネ。
作品に対するいろいろな愛を感じられた瞬間だった。
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あらすじは語るのが面倒臭くなるくらい原作と同じで、サウザーが登場したくだりのままだった。とは言うものの、ラオウ伝というくらいだし、レイナという新キャラが登場していて、ラオウに焦点が当たっている点が違うところ。でも、そのせいでどこかチグハグさが感じられてならなかった。
この映画が制作されるにあたっての予備知識がなく観たのだが、ラオウ伝の意味は、原作・アニメで修羅の国編以降に明らかとなったラオウのホントの野望を盛り込んだ上でのストーリーということのようだった。
そのために修羅の国からラオウを慕っていたレイナの存在があったのだろう。だけど、そこまで意味があるように思えなかった。むしろ、ユリアの存在がないのが寂しかった。
唯一予備知識として持っていたのは、声優が阿部寛と宇梶剛士ということだった。どちらも残念ながら、ケンシロウ像とラオウ像を掴みきれていないという印象だった。特にラオウは優しすぎると最初は思ったのだが、コンセプトからすればそれで良いのかとも思えた。
2年ほど前に新・北斗の拳というOVAが全3巻で発売されたけど、それは完全なアナザーストーリーだったため、それほど違和感はなかった。今回は原作のストーリーを焼き直したパラレルストーリーだったので、より違和感を持ったのだと思う。
結局のところ、ラオウの真意を盛り込んで暴君と化した頃のラオウを描くのには無理があるというのが一番の感想。
それから、エンドロールを見て驚いたのがレイナのキャラクターデザインを北条司が手掛けていたという事実。確かにそれらしいと思いながら見ていたけど、ホントにそうだとはネ。
作品に対するいろいろな愛を感じられた瞬間だった。