漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

なぐさめと励まし(6/13) 全欧米No.1大ヒット作の作者、ルソー氏の明暗

2008年07月21日 16時44分55秒 | 第9話/なぐさめと励まし

 現在18世紀欧米の小説で、一番読まれているのはどの小説なんでしょうか?
統計を見た事がないので正確な事が分からないのですが…。
どうも一説によるとローレンス・スターン作の「トリストラム・シャンディ」
らしい
ですわな!
(どういう話か分らない方は、このブログにもザッパなあらすじ等をまとめたカテゴリ項目があるので、
必要があればご確認下さい。タイトルは「トリシャンカノ紳Version.」)


 「トリストラム・シャンディ」については、中にはかなりの熱狂的なファンがいるらしく、
昨日のパンダ君が言っていた、絶版復活運動を展開した大学の先生や、
全訳チャレンジャーの人、ゆかりの場所へと行ったり、
関連本や関係のあるアイテムを集めまくっている人、
主人公やスターン聖下と一緒にあちこち逸脱しまくって、読破が先送りになっている人、
トゥビー叔父さんのお城の模型を作ってしまった人
スターン聖下のご住居だった所で、現在は見学料を払えば誰でも中に入れる、
シャンディ・ホール&ガーデンズの館長職を狙っているという野望を持つ人などが
いらっしゃるようです ― 。

 こういった人達の話を聞く、もしくは書いた文章を読んでいると、
18世紀に一番ヒットした小説は、「トリストラム・シャンディ」だと
まさに思い込んでしまいそう
な所なのですが ― 。

 でも、「ヌーヴェル・エロイーズ」の大ブームぶりに比べたら、
足元にも及ばなかったのではないか 、五十六十ハナタレ小僧なのでは?
― ってのが本当の所だったのでした…。


ルソーさん、大ヒットから一年半くらいで一転、
1762年には、漫画にある理由で逮捕令が出て、
それから各地を転々と逃亡生活なんですって。

うぉおおお~っ!!人生激し杉ね?

ウォルポールさんがキラッてるっぽい事が、
登場人物紹介にあったわよね?

あの御仁は「貴族以上に貴族的」じゃからな…。

「もー生理的にダメ~!!」って事ね。



 うち疲れ、または傷心で帰宅した主従は…。

〈次回の更新は7月26・27日の予定〉