漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

紳士のお仕事(10/12)  ♪わたしゃカストリィ~♪

2007年09月08日 21時29分32秒 | 第4話/紳士のお仕事

 一週間の間にご覧下さった方々、ありがとうございます。

 ♪わたしゃ カストリィ~ 神(紙)に聞け チョイヤサ エーエンヤー・・・♪
―って「ソーラン節」かいな?「立つ鳥」と「波に聞け」だろうに。


 作者より若い年代(U40)の方がご覧になってらっしゃるとしたら、
「カストリ」って何の事だか分っかりますか~っ?


 ・・・あんまりいい言葉でない事は確かです。
先週の続きで、もし小学生の方が見ていて、「ママーッ、『カストリ』ってなーにー?」
―なんて聞かれたら、すんごくマズい。


 とはいえ、今時の小学生の親がそんな言葉知ってんだろうか?
中学生以上の方は、多分自分で国語辞典を調べるんでしょうが、
今時の字引には載っている言葉なのかどうか・・・。


 「カストリ」というのは、漢字では「粕取り」と書きます。
ネットで調べても「お酒の事」しか載っていないようです。
この言葉には他にも意味があるんです。

 家にある国語辞典によると、
「酒粕から作る焼酎、もしくは急造して酒粕だけを除いた下級の酒。」
そして「粕取りを三合飲めばつぶれるから」転じ、三号で廃刊になるような下等雑誌の事を
「粕取り雑誌」と呼ぶのだそうです。


 作者は昔、20代初めの初々しい鈴木京香さん目当てに見た、NHKTVドラマの「君の名は」
で聞いた言葉だったのですが。(京香さんがこれを叫んでいました。)
だから昭和20年代には使われていたんでしょうな~?
家にある国語辞典は昭和38年の初版なのですが、その頃も「粕取り雑誌」は
あったんでしょうか?
今はまんまでエロ雑誌とか言ってんでしょうけど。

 替え歌の続きの「神(紙)に聞け」の「神」については、

―for I begin with writing the first sentence
―and trusting to Almighty God for the second.

―その方法とは、私が最初の文章を書く事に始まって
―そんからお次の文については全能の神にオマカセなんですな。(トリシャン8-2)

の文章が関係あるのかもしれないですし、
「紙」については、作者がそうなんですけど、絵や文を書く時に、紙を見ていると画像や文が薄ーく浮かび上がって来て、
それをトレースすれば作品完成って事があるんですけど、他にこういう芸当ができる方っていらっしゃいますか?

 生憎、この漫画についてはそういう事があまりなくって。
いつもそうならすんごく楽でいいんですけどね~。
実を言うとデッサンは苦痛まみれなんですよ!
1話仕上げるのに5ヶ月かかる事もありますしね。