漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

紳士のお仕事(4/12) ―そしてハリソンさんは、こう思ったそうな・・・

2007年08月18日 18時33分52秒 | 第4話/紳士のお仕事

 一週間の間にご覧下さった方々、どうもありがとうございます。

 ジャガイモは、元は南アメリカのインカ帝国で栽培されていたのを、
征服者のスペイン人が、16世紀の後半にヨーロッパへと伝えたのだそうです。

 ドイツ語圏では、プロイセン王国が17世紀後半に度々凶作に見舞われたため、
飢饉対策として国王が、耳と鼻の切断の罰で脅し、農民に栽培を広めさせたのだそうな。

 もう少し先の、1778年のバイエルン継承戦争でプロイセンは、
対戦国のオーストリアとジャガイモ畑を互いに荒らしまくったそうな。
・・・すごい嫌がらせ合戦ですな。


 L.スターンの「トリストラム・シャンディ」(4-31)で、
シャンディ家の地所オクスムーアで、ジャガイモが沢山取れるんじゃないかな。
―というような事が書いてあるので、18世紀初めの英国でもフツーに食べられていたって事でしょうか。
1586年までには英国に伝わっていたそうです。

 英国の地主がほとんどの土地を所有しているアイルランドでは、17世紀の中頃には定着していたそうです。
アイルランド生まれのスターンさんは、バラックだのキャンプだので、はじめて食されたのでしょうか?


 ハリソンさん、ああ言っていますが、イタリア音楽の優勢はずっと、
ハリソンさんが亡くなってからも、まだまだかなりの間続きますから全然大丈夫ですよ。
コザカシヲトコの全くの言う通りにはなりませんから。
音楽年表のトップの5人、「婆ーさん屁ー出るはいモツ弁当」
だけしか音楽家がいなかった訳じゃ決してないんですからね。

 それにしても、コザカシヲトコに比してマー坊は素直で本当にカワイイどすのォ。
こういう男の子の方が、老若男女いろんな人から自然に応援してもらえて、
総合的な幸福を獲得できるんじゃないかと、
作者はそう思いますけどね。

 ・・・この二人、実は同い年という設定なんです。
二人がその後それぞれどういう人生を辿るのか、「ジェントル・ウーマン」で
分かる事になるんじゃないかと。