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ふぇるまあた ぶろぐ

男声コーラスグループ、「ふぇるまあた」によるBLOGです。でも管理人の趣味で、ラグビー情報のサイトになってます。

ラグビー日本代表 ワールドカップ最終予選へ

2006年04月24日 04時22分22秒 | オール・ジャパン
いつものように公式記録を、JRFUから。

4月23日(日)秩父宮9147人
日本50-14韓国

思い起こせば昨年3月の日韓学生による交流戦は、例の竹島領土問題のあおりを受けて中止された。
今年も、つい先日まで日本の調査船が「IKARI」を降ろしたまま膠着状態になっていたわけだ。
今回の膠着状態は長く続かず、一応話し合いで決着がついたということになった。
試合開始までには、調査船も竹島近海を後にしていた。

本代表同士の日韓定期戦と今回の政治的妥結との間に因果関係がまったくないと言い切れない。むしろ敢えて触れられてこなかったことの方が不思議だった。

政治とスポーツは無縁であるということが理想であり、少なくとも建前ではあると分かっているのだが、一方で、あまりにも関係がないという状況は、この場合むしろ、ラグビー日韓戦のポリティカルな影響力って無視されるほどに弱いのかも、とも思ってしまったのだ。
でも、まあ、それだけじゃないな。ジャーナリズム全体の問題だし、日韓両国それぞれどのような信条を作り上げてきたかの差はあるし、もっと複雑だ。
そうではなくて、日本ラグビー協会は、秩父宮の芝生以外は事無げに今日の試合を挙行したのだから、さすがだ、と頷くべきなのかもしれない。

しかし、何せ昨年は学生たちの試合が政治の犠牲になっているのだ。やはり心配するじゃないか。
スポーツは人を熱狂させるという意味で本質的にポリティカルな力を持っているが、その本質に抗してでも政治の犠牲になってはならない。そうするには人々の倫理的な視線が必要だ。要するにそういうことがいいたかった。

ジャパンの印象。
前半33-0、後半17-14。
好判断を重ねてとったトライもあり、確実に取れるところはモールでとるなどした前半に比べて、後半はミスと反則の連続で陣地を逸しつづけた。失った2トライは、もうあげるしかないような。その代わり、頂いた後半の3トライのうち、2つは韓国側の不注意としか言いようがない。もうひとつは大畑の個人的な強さが光ったが、その前のパスのタイミングはWTBにプレッシャーを残すもので、果たしてW杯で通用する局面作りであったかどうかが問われるだろう。
こういう戦いをしているから、世界で80分間戦えないのだ、と思った。
判断力の精度は、これからの向上に期待したいが。
頑張れ、ジャパン。
まだこんなものではない筈だ!

「面白かったけど…」と一応前置きして、「今度これをやったら次はないね」と、秩父宮初観戦の相方が言っていた。

韓国代表の印象。
国歌に臨む姿勢。兵役中の選手の敬礼には、やはり日本にないものを見る思いがして胸に刺さった。
試合が始まると、思ったほどのスピード感はない。オフサイド気味に前に出てくるところが気になった。ジャパンのエリサルドHCが戦前に課題に挙げていた接点で、どわっと集まってくる韓国の選手。ジャパンは多少手こずったと思う。
あとはフロント・ローの大きな身体。

そうそう、「ジャ・パ・ン!」という掛け声は賛否両論かと思う。
個人的には、いくら英語圏の要素が濃い競技とはいえ、3音節にしてまで「ジャパン」に拘ることないだろ、と。「ニッポン、チャチャチャ」でいいじゃないか、と。まあ、掛け声をそろえること自体に賛否両論あるところが、ラグビーらしいともいえる。李白も、あまり声をそろえてというのは得意な方ではない。スタジアム全体がしゃぶしゃぶ鍋のように、じゅわーっと沸騰してめいめいに気泡を立てているのが望ましい。


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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お邪魔します。 (ラグビー犬)
2006-04-24 11:41:42
「頑張れ、ジャパン。

 まだこんなものではない筈だ!」



とのお言葉に引っ掛けさせていうならば、



 頑張れ、韓国。

 まだこんなものではない筈だ!



です。11月に熱戦を期待します。

というか、韓国よ、よもやアラビアンガルフに負けたりしないでね、です。
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良きライヴァルとして (李白@ここの管理人)
2006-04-24 14:20:53
ラグビー犬様、こんにちわ。

今回来日した韓国には、僕も正直もっと頑張れるんじゃ。内容もそうですが、試合を止める間合いの長さも気になりました。「ロスタイムは、7分です」って、秩父宮の時計が振り切れていました(いや、あれは審判のせいですね)。

とにかく、11月に再び見え激戦となることを期待したいです。



いつも「ラグビーの敵」に対する辛らつなコメント読ませていただいていますが、アジアの良きライバル韓国代表にたいする叱咤激励の言葉には、貴兄の深いラグビー愛を感じないではいられません。
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恐縮至極です。 (ラグビー犬)
2006-04-25 00:12:22
深いラグビー愛だなんて、そんな大層で立派なものではありません。

韓国だけでなく、中国にだって頑張ってもらいたい(だから拙は先日もこんな↓

http://blog.goo.ne.jp/yrhmyka/e/91b3ea1787d151b9ae3498d273918a65

ことを書いたりしているわけです)。

近隣諸国に実力の拮抗したチームがいることは

日本代表にとって絶対に良いことですから。

今回の韓国戦は日本は(後半の後半は別として)

なかなか良いラグビーをしましたが、

韓国がもっと強くて、そして日本ももっと良いラグビーをする、

というのが望ましいですよね。
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アジアン・ラグビー (李白@ここの管理人)
2006-04-26 19:11:13
中国は本当に強くなろうと思えば、本当に強くなりそうですね。「切磋琢磨」できるアジア。たとえば、オリエンタル・トライ・ネーションズなんて、今のところ夢にも描けませんが、言葉だけは先に思いついてしまいます。

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