げれげれのガンガン行こうぜ!

2008年10月に子宮体がんを宣告されました。
これはその治療記録です。

術後2日目

2009-01-17 | 入院中
目が覚めると痛みは少しおさまっていた。2日前はぎゃーぎゃー言ってないとどうにかなりそうなくらい痛かったのに・・・人間の体ってすごい。

9時過ぎくらいにDr.Yが登場。傷の具合とか見てくれる。
この時点で、私の体からは、図の1,2,3のあたりから管が出ていた。正確には、これにプラスして硬膜外麻酔と点滴と尿道カテーテルがあったので、計6本の管が出ていたことになる。おなか側の管は、1,3がリンパ液(?)かが出てくるためのもので、2は開腹したところの脂肪が膿まないためのものらしい。
で、この朝の診察で2と3の管が外れました。ベッドの上でパチンパチンと何かやりながら管をはずされたのでちょっとびっくり。もっと、なにか、こう、無菌の処置室のようなところでやんなくても大丈夫なんだろうか。管を抜くのに特に痛みはなし。管が入っていたところは皮膚に切り込みが入っているはずなのに、ガーゼを当ててるだけでいいってのも不思議な感じだ。切り込みから、中の液とかどばどば出てこないんだろうか・・・

夕方、看護師さんに手伝ってもらって立ってみる。立つとやはり痛いが、昨日ほどではないためなんとか歩けそう。トイレにも行けそうだと判断して、尿道に入っている管もはずしてもらう。これで、6本中3本の管が本日外れました。

また、夕方に無事ガスも出る。ということで、本日の夕飯から出ることに。

夕飯メニュー
重湯、かき玉汁、ミルクゼリー

塩が付いてきてたので、重湯に混ぜて食べてみるが、まずいねー。かき玉汁もほとんど飲めず、ゼリーをちょっと食べただけで終了。

夜、痛みが強くなったのでロキソニンをもらう。

術後1日目

2009-01-16 | 入院中
よく眠れないまま朝を迎える。同じ姿勢なので、お尻が痛い。
朝、Dr.Y登場。ずいぶん顔の腫れもひいたねと言われる。そっか、顔がはれてたんだ。傷が痛いと泣き言を言ってみる。

今日の予定は、レントゲン撮影とできたら歩くこと。

レントゲンは病室内で行う。レントゲン科(?)の人が道具を一式もってやってきた。が、この先生、ものすごく乱暴。傷が痛くて、あまり動けないのに、無理やり乱暴に動かされてほんと辛かった。撮影場所の下に板を入れるんだけど、お腹を撮るために腰の下に板を入れるために腰を浮かすように言われて、痛いのを我慢してやってるのにとにかく乱暴。撮影が終わると、はだけた術衣も布団もそのままで病室を出て行って、なんだかレイプされた後みたいな感じで残されて、すごく悲しい気分になった。時間がないのかもしれないけど、ひとりで無理だったら看護師さんをよんでくれてもよかったのに・・・

昼過ぎに看護師さんがやってきて、歩いてみましょうかと言ってくれる。歩けて、トイレまで行けるようだったら尿道に入っているカテーテルは外れるらしい。
看護師さんの力を借りてなんとか起き上がり、ベッドから降りて立ってみる。が、今まで寝てたのでおなかから背中にかかっていた重力が、足元のほうに移動して、それだけなのにおなかの傷が痛い。とても歩けず、立っているのが精いっぱい。
立ったついでに、術衣からネグリジェに着替えさせてもらう。着替える前に、体も拭いてもらっていい気もち。
1回立つと、ベッドに寝るのも一苦労。やっとのことで横になり、お尻が痛いので、体の片方の下に枕をあてがってもらって、体制を変えてもらう。

手術中は呼吸を助けるために口から管が入っていたんだけど、それでのどを刺激したのか、たんがからむ。寝たままたんを出すのって難しい。静かに出せればいいけど、咳きこもうものなら、おなかの傷が飛び上るほど痛い。

夕方、Dr.Y再登場。立ったけど歩けなかったことを報告。立ったことをほめていただき、ゆっくりやりましょうと励まされる。
食事はガスが出たら始まるらしい。ガスが出るというのが腸が動き出したというサインらしい。本日は出ず。食事は明日以降におあずけ。

傷は1日中痛み、本日の痛み止めは点滴×2、座薬×1、ロキソニン×1で対応。夜には熱が上がり、氷枕のお世話になりました。

手術

2009-01-15 | 入院中
6:30 看護師に起こされる
検温 36.6℃
血圧 120/80

6:40 浣腸
10分ほどしかがまんできなかった。おなかの中は空っぽになったと思われる。

血栓症予防の弾性ストッキングをはき、術衣に着替えたりをのろのろと始める。いよいよだという気分になる。

8:00過ぎに相方と義母がやってくる。私の母親は手術中にこちらにつくので、術前にはあえない。

8:30 ストレッチャーに乗せられて手術室に移動。手術室の前まで相方と義母も一緒だ。歩いて行けるんだけどな。

手術室の前で二人と別れて、さぁいよいよだ。

まずは手術用のベッドに移動。大きいタオルがかけられて術衣を脱ぐ。
麻酔科の人がやってきて硬膜外麻酔。横を向いて背中を丸くする。自分のおへそを見るような感じでまーるくなる。背中を消毒されまずは麻酔の注射。ネットで体験談を読むとこれが痛いという人がかなり多かったのですごく緊張したが、思ったほどではなかった。ちょっとちくっとはするけど、そんなに痛くはなかった。次に薬が出る管を硬膜外に入れていく作業。なんというか、背骨をぐいぐい押される感じ。あまり気持ちいいものではないけど、これも我慢できないほどということもない。麻酔が効いているから痛みもない。私にとっての本日一番の山場は越えたぞ。

硬膜外麻酔の準備が終わると、仰向けに寝てその時を待つ。ほどなくしてDr.Yが登場。「腹はくくった。どうぞよろしく。」とお願いする。
「麻酔を点滴から入れますよ。数を数えてください。」といわれ、「1,2,3、・・・」と数え始め、あー麻酔ぜんぜんきかないなー、などと思ったとたんにおちました。

・・・
・・・
・・・

よく寝たーという感じで意識が戻った。「わかりますかー」とか確認されて、「はい」と返事すると、Dr.、看護師に混ざって相方、母親、義母がいた。このあたりの記憶はほとんどないんだけど、ストレッチャーで部屋に運ばれベッドに移される。

手術前には点滴だけだったのに、体から何本も管がのびている。人造人間みたいだ。
手術は5時間ほどかかったみたい。きれいにとれたとDr.Yより説明される。相方、母親、義母はとった臓器(子宮、卵巣、骨盤のリンパ節)を見せてもらったみたい。

麻酔が切れると、おなかから痛みが襲ってきた。
考えてみれば、おなかを切ったのだ。指とかちょっと切っただけでもあんなに痛いのだ。派手におなかを切ればそりゃ痛いわ。
「痛いよー、痛いよー」と言っていると、看護師さんが点滴から鎮痛剤を入れてくれた。けど、即効性があるわけでもなく痛みは続く。
そのうち、母親の帰る時間になって帰って行ってしまった。ろくにしゃべることもできず、痛い痛いと言ってるだけだったので、会いにきてかえって心配になったんじゃないだろうか・・・
痛み止めの点滴を入れて3時間もすると、ゆっくりおさまってきていた痛みがまた復活してしまい、再度点滴から痛みどめ投入。早くきいてくれーとおもって、効いてきたかなとなったとたんに、痛みが復活する。そして、再度ナースコール。点滴はこれ以上できないといわれ、座薬をいれてもらう。氷枕をもらって、なんとか寝ることにする。
義母は20時まで、相方は23時まで付き添ってくれた。ありがとう。

入院だ

2009-01-14 | 入院中
さて、入院当日。相方と大きな荷物2つもって病院へ向かう。
10時半に入退院受付に行って、手続きを行い、少し待たされ、病室に案内される。

病室は4階の410号室の個室。その病院で一番ゴージャスな部屋だ(個室はここしか空いてなかった)。
案内してくれた看護師さんが部屋の中を説明してくれる。ベッド、テレビ、応接セット、ロッカー、洗面台、バス/トイレとなかなか豪勢。

タオル・パジャマをロッカーにしまったり、洗面用具やお風呂セットを出したりしていると、看護師さんがやってきて血圧測定と採血。それからふくらはぎ周りを測定され血栓予防のハイソックスが渡される。エコノミー症候群にならないように手術前にはいておくようにとのこと。まっぱにハイソックスか。んー、シュール。

そのうち、食事がやってくる。
メニュー:米飯M、ぶり照焼き、冬瓜スープ、酢の物
ちょっと味が薄いかなー。ま、病院食だしこんなもんでしょ。
酢の物は苦手なので残しちゃいました。

食後、院内のファミリーマートで買い物。T字帯、腹帯、お茶、水を買う。
その後、タリーズでコーヒーを買って病室に戻る。

14:00 マグコロールを飲む
軽い下剤のようです。昔懐かし粉ジュースみたいな粉末で、水に溶かして飲むんだけどこれが甘い。たとえて言うならきのぬけたファンタレモンのような感じ。水で薄めて薄めてやっと飲みきる。

15:00 剃毛
看護士さんにやってもらうものとばかり思っていたら、なんと自分でやってくださいとシェーバーを持ってきてくれた。バスルームに新聞紙を広げてくれて、「ここで剃ってください、自分で見える範囲で大丈夫です。後で確認しに来ますね。新聞紙もその時に片付けますのでそのままにしておいてください」と言われる。
そかー、自分で剃るのか。友達はみんな剃ってもらっていたから想定外だったわ。しかも、あとから確認に来るって、そっちのほうがよっぽど恥ずかしいよー。
なんとか剃り終えて、ぶじ看護師さんチェックもOKとなる。

15:30 Dr.Y登場
明日の話とか。自分は寝てるだけなので、頑張ってくださいと声をかける。
16:00からシャワーと話したら、その後点滴をしにきてくれるとのこと。

16:15 シャワー
気分だけでもリッチにとブルガリのシャンプー、コンディショナー、石鹸を持ち込んだ。しばらくはシャワーも禁止になるのできれーきれーしておく。シャワー後、パジャマに着替えると病人っぽくなってきたぞ。

18:00 Dr.Y再登場
点滴を入れてくれる。邪魔にならないところと手首からひじの間に入れてくれようとするがなかなか入らず。「ぼく、点滴は上手なのになー」と言いながら2か所失敗される。えーん、痛いよー。結局、左手首になった。

18:10 夕飯
米飯M、ハンバーグ・茹コーン・トマト、ひじきサラダ、味噌汁
味噌汁があまりおいしくない・・・

ご飯を食べてると相方のけーたいに相方母親から電話が。なんとすぐ近くまで来てるらしく、病院への道順と病室を聞いている。わざわざ新幹線にのってやってきたらしく、病院最寄り駅横のホテルに部屋もとってるらしい。もー、びっくり。
無事にたどり着いた義母から、私の母親も明日の朝一番の飛行機で九州からやってくるという話を聞く。しかも、彼女は日帰りらしい。
正月に帰省した時に母にも義母にも手術・入院するけど来なくていいと言っていたのだが、私らが東京に戻った後、母親通しで話をしていくことを決めたらしい。事前にいってくれよー。

19:50 相方と義母が帰る
病院の面会時間が20時までなので。ただ、個室なのでそこまえ厳密に守らなくてもよさそうだ。人が帰るとさびしいな。

21:00 レンドルミン錠、プルセニド錠を飲む

21:30
看護師さんがやってきて、翌朝の確認。6時くらいに浣腸されるらしい。しばらくはベッドに寝たきりになるので、おしっこは尿道にカテーテルをいれられだすが、大のほうはもししたくなったらベッドの上でということになるらしい。うひー。術前に出しておかねば。

0:30
眠くならない。けど、とりあえず横になってみる。看護師さんが術衣とキャップを持ってきてくれた。寝れなくても、明日の手術中はいやでも寝ることになるので神経質にならなくてよいと言われた。暗くして目をつむって楽しいことを考えてたら寝てた。長い1日が終わった。





1/14 夕食

2009-01-14 | 入院中
米飯M、ハンバーグ・茹コーン・トマト、ひじきサラダ、味噌汁

1/14 昼食

2009-01-14 | 入院中
入院中の食事を写真撮ってたので、せっかくだからのせておこう。

米飯M、ぶり照焼き、冬瓜スープ、酢の物

風邪をひきそうな予感

2009-01-11 | 発覚から入院まで
もうすぐ入院・手術だというのに、ここにきてちょっとのどが痛い。風邪をひく前兆のような感じ。まいずなー。

手術の前に飲んではいけない薬のリストをもらっているので、それをもってサンドラックに行く。風邪薬棚の前でリストとにらめっこ。風邪薬がダメとはないてないけど、ここは慎重にいかねば。病院に電話をして確認し、風邪薬オッケーのお言葉をもらう。店員さんに相談して滋養強壮のためにドリンク剤も同時購入。
よーし、これで直すぞー。

麻酔科との打ち合わせ

2009-01-08 | 発覚から入院まで
入院前の通院は今日が最後。いよいよだなぁ。

まず、いつものように受付を済ませる。
最初は肺活量の測定。先日、心電図をとったところと同じ生理機能検査とかかれたところで行われる。

筒をくわえさせられ、空気が抜けないように鼻にでっかい洗濯バサミをつけられる。もちろん、痛くはない。肺活量は2.45l。
予測は2.86lで85.6%だそうだ。そっか、肺活量はそんなになかったのね。

次は麻酔科へ。体温と血圧を測定される。36.8℃、134/78。
血圧が高すぎると、手術自体が中止になるといわれていたので緊張したけど問題なしだ。よかった。
その後、手術で麻酔をかける手順のビデオを見せられる。

うわー、そっか、術着のしたってT字帯(ふんどしですな)だけなのね。
しかも、術着も脱いじゃうのねー。いやー、まいった。
いまさらながらすっごく恥ずかしくなってきた。

ビデオを見た後は麻酔科の先生とおはなし。
当日に行う麻酔の説明を再度していただく。手術中は麻酔科の先生がずっと付いていてくれて、脈拍や血圧を見ながら麻酔の調整をしてくれるらしい。そっか、チームバチスタの栄光(テレビドラマのほう)でいう城田優ってことっすね。
「硬膜外麻酔はどうする?」と聞かれる。って、するものだと思っていたからきかれてびっくり。「一般的にはどうですか?」と逆に質問してみた。
大きな手術のときには術後の痛みをやわらげるためにやる人が多いらしい。で、私の場合は間違いなく大きな手術ということなので、やってもらうことにする。
硬膜外麻酔をやってことのある友達によると、とっても痛かったらしいんだけど、その後が少しでも楽になるんだったら我慢しよう。
貯血のときに『血管迷走神経反射』で血圧が下がって大変なことになったことも話しておく。血圧の下がりにも注意してみておきますと言ってもらえてちょっと安心する。

麻酔科が終わったら婦人科へ。術前の最終診察だ。
実際の診察はなく、今回の治療に関する最終確認というかんじ。ここまで来たら腹をくくりましたと伝えて、あとは先生に頑張ってもらいます。
卵巣の温存に関しても、ここまで自分なりにたくさん調べたので、なんとなく折り合いはついた感じと伝えた。

さて、手術まで一週間。インフルエンザが流行っているようだけど、体調だけは崩さないように気をつけて過ごさねば。

貯血

2009-01-06 | 発覚から入院まで
本日は採血・心電図の事前検査+自己血の貯血。

採血は、自己血をとるときのためにいいほうの血管は残してもらうようにお願いする。すると、いつもは右手のひじの内側でとるところを、左手のひじの側面からとられました。これが、痛かった。
痛い左手をおさえながら採尿。おしっこ、でないー。なんとか最小目盛りまでためたところで、足りるかどうかチェックしてもらう。なんとか足りて一安心。

お次は心電図。ちょっと待たされたけどチェックはすぐに終わった。問題はなさそうかな。

それから、自己血の貯血へ向かう。
これは、手術時の出血に備えての輸血用の血液を自分のもので用意しておくために、事前に献血しておくのだ。自分の血液のほうが、拒絶反応がないとか、AIDSや肝炎等の心配がない等、いいことが多いらしい。
ベットに寝かされて、献血の要領で血を抜かれる。すごく出がいいらしく、10分くらいで400mlの献血終了。「じゃぁ、10分くらいそのまま休んでいてね」といわれ・・・10分後・・・手先の感覚がなくなり、冷汗が吹き出し、生あくび連発でかなり気持ち悪くなる。様子を見にきた看護師さんに訴えると、即座に血圧測定。上が40、下がとれないという極度の貧血状態に陥る。
足を少し高くしてもらい、しばらく休ませてもらう。30分ほどでなんとなく意識もはっきりしてくるが、まだ血圧は60/40くらい。水を一杯もらいもうしばらく休む。

このあと、婦人科外来での診察がはいっており、婦人科から連絡がはいったらしい。貯血の看護師が婦人科と連絡をとってくれ、しばらくすると婦人科からお迎えが来るといわれそれまでしばらく休む。
お迎えはなんと車いすで来ました。「歩けると思いますが・・・」というも、半ば強引に車いすに乗っけられ婦人科外来へ。何も食べてない旨つたえると、途中自販機によってくれて、せめて何か飲みましょうと促され、一番元気になりそうなリアルゴールドを一気飲み。

その後、婦人科外来に到着するが、顔色が悪かったらしく、ちょうどベッドがあいてるからとねかされる。血圧は90/60位までには回復するが、担当医のY医師が現れ今日の診察は無理そうだねとの判断で、明後日の検査時に行ってもらうことに。

今日の症状は『血管迷走神経反射』とよばれるものらしい。普通は献血中に起こるらしいんだけどね。ひどい人は針を刺されただけでこうなってしまうらしく、そうなると採血で気絶することもあるらしい。

いい顔の癌

2008-12-10 | 発覚から入院まで
gooブログにはおえかきツールがついている。
ためしに使ってみた。
書いたのは『いい顔の癌』。Y先生に言われて印象的だった言葉だ。なんとなくきりっとしておっとこ前な感じがする。眉が太い九州男児のイメージで。