がんばれ福島原発!

福島第二原発の建設から福島第一原発のメンテナンスをしていた経験から、現在苦境にある福島第一原発の現況を分析し、応援します

メルトダウンの不思議

2011年05月22日 | 原発
東電・政府・マスコミ全てが「メルトダウン」を明言している。

私は、未だにメルトダウンとは、考えられないでいる。。

型式は違うが、スリーマイル島の原発事故では、冷却材喪失から1時間30分

程度で全炉心溶融が発生している。

この原子炉は加圧水型の原子炉で、制御棒が上から挿入される構造となっているために

原子炉の底部は、十分な強度があったと考えるのが自然だろう。

この事故は人災であり、冷却系統は全て正常に稼動する状態にあり、即座に原子炉を

冷却する事が出来たのも事実である。


一方、今回の福島原発は、制御棒が原子炉底部から挿入される構造となっている

ことから、原子炉自体の強度は、スリーマイルに比べ強度的に弱いのである。

今回発表された通りに、約6時間程度の冷却材喪失により、全炉心溶融が起きた

とした場合、原子炉底部に5cm程度の穴が開く程度で済むとは思えない。

原子炉の設計温度は約300度だからだ。

その300度にしか耐えられない原子炉底部に溶融した燃料が2800度以上

の状態で、6時間もあったとしたら・・・・・・・・完全に原子炉の底部は燃料と一緒に

溶けてしまうと考えるのが自然だろう。

そうなった場合に、5cm程度の消化系配管から冷却水を入れた位で、冷却できる

とは考えずらい。

その上、チョロチョロと水を注入していけば、当然水素爆発が高い確率で発生するはずだ。

そして、地震と同時にスクラムにより、制御棒が挿入されているが、制御棒自体の

耐熱温度は、高めにみても1000度であり、燃料溶融の前に、制御棒が溶融し

核反応を止める事が出来なくなるはずだが・・・・・・・その後ホウ酸水を注入すると

発表したはずなのに注入してない。。おかしいぞ!!


もし、原子炉底部を突き破り燃料が、原子炉支持構造物(RPVペデスタル)内に

あるとすれば、冷却材はそのドレン配管に流れ込み、溶けた燃料を冷却できず

燃料は、剥き出しの状態で存在しているはずなのだが・・・・・・


最近になって、原子炉建屋内に作業員が入って、作業環境線量を測定したりと作業を

行っており、一部区域で2000ミリSVと非常に高い線量が計測されている場所が

あるが、平均で100~200ミリSVとされている。(この数値も非常に高いのだが・・・)

放射線源がRPVペデスタルにあるとすれば、原子炉建屋の真ん中にあり、環境線量は、

平均的に2000ミリSV程度になっていても可笑しくないのではないだろうか?


正式なメルトダウンの定義は無いのだが、直訳すれば溶けて落ちることになるが、

一部の燃料棒の被覆管が溶けて(水素が多量に発生している)燃料ペレットが

原子炉底部に落ちていることは、容易に想像がつくが、全燃料が溶け落ちている

事は、考えずらい。


燃料ペレットが、原子炉に繋がる各配管に流入して、建屋内線量を上げていると

考える方が、現実的ではないだろうか?




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