根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

阿蘇・東外輪山トレッキング  11月15日(火)

2011年11月15日 21時41分57秒 | インポート

              東外輪山 清栄山コ-ス            
  〔黒岩峠(870m)~清栄山(1006m)~宮地嶽(1011m)~休暇村・阿蘇野草園〕

                   快晴       (*文字サイズは「大」が最適) 

(行程) 黒岩峠登山口(発9:35)→清栄山頂上(着9:55~発10:00)→宮地嶽
     (着10:25~発10:45)→卍杉(自称)の根元にて昼食(着12:00~
              発12:30)→牧野出合い(着12:35)→休暇村・野草園(着13:25) 
      ・・・・・下山後、高尾野・赤羽根集落を車にて散策 。
   *清栄山への地図 (←Yahoo地図検索)
  *清栄山付近の史跡等→・高森殿の杉  (←熊本県のHP) 
                   ・高森城        (←「くまもとブログおてもやん」HP) 
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〇「東外輪山清栄山コ-スを歩こう」という企画(「南阿蘇ビジタ-センタ-」主
 催)を徹爺さんが新聞で知り、参加申し込みをされていたが開催日(10/29)
 が雨で中止となつていた。
 南阿蘇外輪山トレッキングは全コ-ス踏破する計画を予てから持っていたので
 未踏のこのコ-スを今回、徹爺さんと二人で歩くこととした。

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▼今回は車2台を利用して休暇村に車をデポして縦走する事とした。
 南阿蘇ビジタ-センタ-に立ち寄り、コ-ス概要を聞いて黒岩峠に向かう・・・。
 町道「村山~高野尾」線に入り、「高森殿の杉」を右に見過ごして高度を上
 げながら峠道を走る。
 峠の頂上が駐車場兼登山口となっている。
 駐車場には先着の女性三人(熊本市内からのグル-プ)が出発の準備をし
 ていた・・・。

▼黒岩峠は南阿蘇外輪山縦走路の東端の峠となり、峠から南方向には高森
 峠に向かう九州自然歩道が延びていて清水峠を踏んで駒返峠に至ってい
 る。(←クリック)
 縦走路は、それから更に外輪山の稜線を歩き地蔵峠を越えトレッキングコ-ス
 の西端となる俵山峠
に至る。(←クリック)

▼今日のコ-スは黒岩峠から北に向かい清栄山と宮地嶽を越え、東外輪山
 の稜線を休暇村の裏手まで歩き、牧野道を下りビジタ-センタ-に帰着する
 コ-スである。

[町道・村山~高尾野線入口に建っている案内板]
 *9/25日トモオさん、忌明法要の日に下見した時、撮影

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〔ビジタ-センタから頂いた資料〕   

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▼黒岩峠道は外輪山の稜線を分断して、南外輪山と東外輪山に分け南阿蘇
 外輪山トレツキングコ-スの縦走路と交差する。
 交差する十字路の南側は、緩やかな牧野地でその中に九州自然歩道が走
 っている。
  反対側の北側は、急勾配の崖斜面で清栄山の登山口となり、
 九州自然歩道(九州自然歩道の支線 ?)として整備されている。

▼崖斜面に付けられた階段が取り付きで、急勾配を登り上げ、登路は尾根道
 に変わり鞍部から更に続く急斜面を歩く。
 左眼下には外輪壁の麓に広がる高森の町並みや背後の外輪山の山並み
 を眺め眺めしながら歩くと・・・・。 あっと言う間に稜線のピ-クに至った。

黒岩峠道から取り付く・先行する女性三人組〕 〔黒岩峠登山口の道標〕 〔登山口から13分・急登が続く

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▼ピ-ク直下には「山の神」ガ祀られ、傍にはペトログラフが刻まれていると
 いう徹爺さんの呟きで大岩塊を見分したが文字の確認は出来なかった。
   (帰宅後、ネット検索で得た情報→http://p-diary.com/chouaso.htm#aso-5 ) 
▼ピ-クは360度の展望で南阿蘇の全景が見渡された。
 細長い平坦なピ-クで稜線上の単なるピ-クを通過したのだと思いつつ、
 前方に見える次のピ-ク(宮地嶽)が目的地の清栄山と思っていたら、徹爺
 さんから今のが清栄山と聞かされ唖然とした始末であった。

〔清栄山頂上直下から宮地嶽を望む〕    〔清栄山頂上〕   〔2等三角点〕

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〔清栄山頂上にて〕               〔清栄山頂上から南郷谷を望む〕

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〔清栄山頂上から南外輪山縦走路を確認する〕 〔宮地嶽頂上から らくだ山方角を見る

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▼清栄山頂上からススキの牧草地を下り、緩やかなアップダウンを繰り返して次
 のピ-クに上がる。
  頂上には祠が祀られ、三体の石像が石室に鎮座され、グミの大木が覆いか
 ぶさり神霊深いものが感じられた。
  グミの木の枝に吊るされたペナントには「宮地嶽」と標されている。標高は
 清栄山より6m高いが、余り話題にならない山名である。名前の由来が気に
 なるところであった。 

〔宮地嶽頂上から清栄山と登路を振り返る〕   〔宮地嶽頂上に鎮座する祠〕

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▼頂上から眺める根子岳は、裏阿蘇からの眺めでは最高のビュ-ポイントで
 あろうと確信した。(今までは、休暇村からの眺めが一番と思っていたが優
 劣付け難い・・・。)
 *裏阿蘇とは昭和38年頃は阿蘇谷を表阿蘇、南郷谷を裏阿蘇と呼んでいたが、現代
           では、その呼称は当たらず今は逆転しているようである。(苦笑)   

▼頂上では登山口で出会った女性三人組が後着で来られ、暫くは山談義を
 交わし、此処で分かれた。
 私達はビジタ-センタ-から貰ったコ-ス図に従い、宮地嶽から急降下の
 斜面を下って東外輪山縦走路を歩いた。
  登路から振り返る宮地嶽の山容は、実に素晴らしく堂々とした威厳の姿を
 呈し、清栄山を凌ぐものがあった。

〔宮地嶽頂上からの眺望〕           〔縦走路から宮地嶽を振り返る〕    

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▼登路はその後も外輪山の縁を歩くこととなるが923mピ-クまではスズタケ
 の群生帯域もあったが刈り払いされて良く整備されていた。
 九州自然遊歩道の道標が要所要所に建てられてあり、迷う事は無かったが
 、一箇所だけ道標に気づかず踏み跡の多い谷側に誤って下り駆けた。
 踏み跡は直ぐに消えていたので元に戻り、尾根側に建てて在る道標を見付
 け出して縦走路に戻った。 

〔九州自然遊歩道の道標〕           〔縦走路から祖母山方角を見る〕

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ズ-ム撮影:高千穂・日之影方面を望む〕 〔道を間違えて谷側に下りた箇所〕

 

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▼途中、展望の良い伐採林の尾根で祖母山・傾山を眺めながら昼食を取り、
 牧野地に出て、コンクリトの牧野道を歩き無事に休暇村・野草園に着いた。

〔 卍杉(自称) の根元で昼食〕            〔牧野出合い:左に下る〕

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〔有刺鉄線に沿って牧野道に下る〕   〔牧野道(車道)から休暇村を目指す〕

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牧野道から らくだ山公園岩稜を見る〕     〔休暇村から登路の牧野道を振り返る

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〔野草園から根子岳を仰ぐ〕 →→ 〔ズ-ム撮影:西峰鍋の平ル-トを確認〕

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       下山後、高森・高尾野集落を散策    

スタ-ト地点の黒岩峠に戻り、徹爺さんと分かれて私は、マラソンランナ-であ
 られる藤井さんから聞いていた阿蘇カルデラス-パ-マラソンコ-ス(←)の確認
 と徹爺さんが話しておられた円満寺や未だ踏み入った事が無い山里を散策
 しょうと思い、高森の町とは反対側の峠道に下った。

▼黒岩峠から矢津田・高野尾集落に入る手前の峠道で大きな鳥居と出合う。
 宮地嶽と記された表札が気掛かりで鳥居を潜り、山道(車道)を辿ったが道
 路沿いの木立に車が遮られ途中で引き返した。
  更に、峠道を村里に下り、道路沿いの道案内板を見て、円満寺に立ち寄る
 境内に居られたお婆さん(寺の方と思われる?)に色々尋ねたところ
 「昔の円満寺は清栄山と宮地嶽の間に所在していた。寺名は清栄山円満
 寺」との事であった。
  加えて、宮地嶽と記された鳥居の件を尋ねると「個人ではなくて、集落で建
 てられたのでしょう ? 、鳥居を通って宮地嶽に登る道があります・・・。」
  お話を聞いて思った事は、
 清栄山には山の神が祀られ、ペトログラフが刻まれた岩があり・・・。
 宮地嶽には祠があり、麓には集落民が建てたと思われる鳥居もあり・・・。
 清栄山・宮地嶽は村落が祭っている神域の山であろうと思った。
▼そんな思いをしながら高野尾・赤馬場の集落を通り、高森自然学校や粋な
 地名の「峰宿」を過ぎ高森ゴルフ場に出て、根子岳の山姿を見届けて帰路に
 着いた。                  

鳥居の表札は宮地嶽〕    〔円満寺前の道案内板〕  〔円満寺・御堂には清栄山の山号

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〔円満寺の全景〕   〔県道218号線・高森ゴルフ場から根子岳を視る〕

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(他山から眺めた清栄山と宮地嶽の山姿)
根子岳・西峰ル-ト中腹から〕   〔丸山の中腹から〕   〔丸山の登山口から〕

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(2011/11/26日 加筆)

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