根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

南外輪山トレツキング 9月7日(水)

2011年09月07日 22時47分38秒 | インポート

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 阿蘇・南外輪山トレツキング 〔 清水峠( きょうみず )⇔駒返峠( こまがえり ) 〕  
   〔清水峠~高千穂野(たかじょうや・標高1101m)~天神峠~多津山峠~駒返峠

                                                       快晴
         
 ※  駒返峠の名の由来←(熊本県のHP)

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       南阿蘇外輪山トレツキンクル-トの概略(ガイドブック「肥後の山675座駆け歩き」より転写 ) 
  〔↓ 地蔵峠~大矢野岳~駒返峠〕     〔駒返峠~高千穂野~清水峠 〕          

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(行程) 清水峠登山口(発8:10)→高千穂野(着9:25)→天神峠(着9:50)→
     多津山峠(着10:15)→駒返峠(着10:55~発11:50)→高千穂野
     (着13:20)→清水峠登山口(着14:30) 

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〇野田内閣が9月2日に発足し、翌日は動きの遅い台風12号が紀伊半島に
 豪雨をもたらし、死者・行方不明者が100名を超える模様で「平成最悪級
 の被害」と報じられている。
 東日本大震災に続き、想定外の災害が日本列島を襲っている昨今である。

〇昨日は台風後の爽やかな秋空となり「台風一過の山行日和が到来した」と
 思っていたところ「徹爺じい」さんから南外輪山トレッキングの誘いの電話が入
 り、今日の山行となった。

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▼今朝も抜けるような青空が広がっている・・・。
 登山口となる清水峠はその昔、清和村側から車を走らせた事があるが、南
 郷谷側からは初めてである。
 道を尋ね尋ねして清水寺への道標と出合い、清水林道に入る。
 清水峠駐車場広場(路肩の空き地)には国有林?の下草刈りの作業準備をし
 ている三人と出会い挨拶を交わし、清水峠から東に延びる高森峠方向への
 ル-ト状況を尋ねると「二度目の刈り払いをしていないので藪になっている
 でしょう・・・」とのことであった。

県道28・両併小学校付近から清水峠を望む〕  〔県道319・清水峠登山口の案内板

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▼駐車場所から県道を横断して、県道と並行しているコンクリト道を歩き15分弱
 でNTT清水無線中継所の門前に着く。道標に従い、牧野道(九州自然歩道)
 に入る。
 原野の支尾根に上がると広大な風景が広がる。
 風に波打つススキの穂、その先に広がる眼下の南郷谷そして根子岳の雄
 姿・・・。いづれ歩くであろう長谷峠~高森峠方面を見届けて、登路は原野か
 ら樹林帯に変わる。

〔清水峠(920m)登山口の案内板〕    〔登山口駐車場前から出発〕

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▼九州自然歩道であるので道標も頻繁に建てられ、迷う事無く歩く。
 ブナや楓・コナラ等の喬木が林立し、登路は明るく・・・気分を爽快にさせる。
 登路沿いのスズタケは、感心するほど良く刈り払いされているが刈り取られ
 た竹は登路に放置されたままであるので注意深く歩く始末となった。
▼幾つかの丸木段と緩やかなアップダウンを繰り返し、登山口から1時間位
 経った鞍部からの登り返しの前方には丸太の階段が長く、なが~く・・・続い
 ている。(帰宅後、ネット検索したところ階段数は320段あるとの事→「九州の山クラフ」゛より)
 九州自然歩道ではよく見かける階段である。直ぐに観海アルプスで歩いた
 景観美のある階段(鹿見岳直下のコンクリト製の丸木段)が思い出された・・・。
 だがしかし、ここの階段は木製の丸木段で横幅が狭い・・・。
 山腹を登り詰めるに従って傾斜も急勾配となり丸太木の下の土塁が洗い流
 され、梯子の階段となっていて、足場の不安定な危険な登りとなる。
 右側の手すりをしっかりと掴まえて胸突き八丁を登り上げ、なだらかな稜線
 を歩くと直ぐに高千穂野頂上に至った。
▼頂上は稜線上の平坦なピ-クで森林に囲まれ、展望は無いが明るい木漏
 れ日が照り、森林浴に浸る 憩いのポイントとなつていた。

高千穂野直下:急登で長い~長い丸太の階段〕 〔高千穂野頂上:標高1101m

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▼高千穂野からの登路は暫くは、木々の美しい自然林の稜線を歩く。
 展望は相変わらず樹木に遮られているが一箇所だけ森の隙間から眺望が
 開けて、俵山~鞍岳~阿蘇中央火口丘~清栄山と広角度の景観を堪能す
 ることが出来た。
 しかし、登路は直ぐに木段の下りとなり、長い~ながい階段を降りて天神峠
 に着いた。
 道標には標高1.000mと記されていたので高千穂野との高低差100mを下
 ったこととなる。(大まかに言えば高低差100mの階段・・・?)

〔登路より北外輪山の奥に鞍岳を望む〕              〔天神峠 標高1000m〕

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▼天神峠からは緩やかな上り坂となり途中、登路と並行して流れる小渓流と
 出合う。水量はチョロチョロであるがね外輪壁の頭に位置するこんな場所に
 水が流れ出ている事に不思議さを感ずるものがあった。
 多分、周囲のブナ・ミズナラ・コナラ等の保水力によるものであろうか・・・・?
  そんな思いをしながら多津山峠(たつやまとうげ・標高1060m)に着く。
 ここの峠は周囲を桧と自然林が囲む雰囲気の好い休憩広場となっていた。

▼道標には駒返峠まで35分と記されている。
 折り返し点となる駒返峠を目指して緩やかな坂を進む。登路沿いには天空
 を突く様にすらりと伸びた桧林帯域があり、ヒノキの「木の香」が漂うかのよ
 うなリラツクス効果を感じながら歩いた。

登路沿いに流れる小渓流〕  〔花は山紫陽花に似ているが葉・茎は草質/草紫陽花?

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〔多津山峠:標高1050m〕             〔登路沿いの背の高い桧林〕

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▼稜線に上がると南郷谷越しに烏帽子岳を間近に眺望する箇所があり、
 木々の間から見て、更に進む。
 稲生野分岐(旧矢部町に下る九州自然歩道で稲生バス停まで約3時間)を左
 に見過ごして、今回の終着地「駒返峠」に着く

〔登路より烏帽子岳を望む〕      〔稲生野分岐、駒返峠まで後5分〕

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▼駒返峠は南阿蘇外輪山トレッキングコ-ス(俵山~清栄山)の中間点に位置す
 る場所と思われる。
 峠の十字路の北側への道はハッキリした登山道が延びており、入口付近を
 少し探索したが、最初は岩ゴロの足場の悪い下り坂となっていた。ちなみ
 に、道は外輪壁を下り約40分で駒返峠登山口(グリ-ンロ-ドから取り付く)
 に至る。

▼峠からの展望は無いが森林に囲まれた鞍部の円形広場となり、いにしえ
 の往来を漂わせる雰囲気の場所となっていた。
  南側は道標が示す「丸山キャンプ場」となっているが踏み跡を探しても見当
 たらない、多分、往来が少ないのであろう・・・。
  西への縦走路は地蔵峠へと続くが、九州自然歩道は駒返峠までとなつて
 いる。
 続き、九州自然歩道の支線となつている。(2012.12.23日訂正)

〔駒返峠の道標:清水峠から4.5km・2時間45分〕   〔駒返峠(1060m)の広場〕

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▼暫くすると、地蔵峠から来られた二人組みの男性が現われる。
 地蔵峠からのル-ト状況を尋ねると「登路のスズタケが覆いかぶさつてい
 た・・・。」とのことであった。
 熊本市内でバイク屋を営む青年と青年の道案内をして来た話上手な老人
 (見掛けは老人であるが私と同じ年であった)と四方山話(話の一例:老人い
 わく「山から帰ると心身ともに精力倍増となります・・・」)でランチタイムを過
 す。
 風も無いのに冷気が漂い木漏れ日を求めてのランチであった。
 周囲の森からはキツツキが木の幹をつつく「タタタタッ~」もしくは
 「るるるるる~」とする連続音が木霊していた・・・。深い森が存在しているの
 だと思う次第であった。
 駒返峠で1時間ほど過し、帰路についた。

峠を見守るお地蔵さん:俗人ぽい顔立ち〕   〔駒返峠にて:今回は、ここで折り返す〕 
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乗り越えてきた高千穂野を登路より振り返る〕   〔清水峠直下から丸山を望む〕

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(2011/11/22加筆) 

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